ひとりで5時半。まだ暗い。ちいさいちびが夜中何度も咳をしました。私も、すこし咳。日曜日の小学校の校庭に風邪の菌が舞っていたのでしょうか?→ちびどもは7時過ぎ。よく寝ました。
さて、ちいさいちびの咳はおさまりません。本人が幼稚園に行くというので、行かせましたが、1分で戻ってきました。外に出て、歩きはじめて、すぐにもどしたようです。もどした、もどした、今日はお休み、と言って帰ってきました。あかんぼうと妻は、そのままお買い物。生活必需品を買って帰ってきます。会議の日。午後、切れめなしに(一部重なっています)4つの会議。
1時〜2時40分:講座会議
2時30分〜4時:図書館特別室での会議(会議の名称を失念)
3時半〜4時半:ハラスメント相談室会議
4時半〜5時50分:ISEP tufs 運営会議
大学に12時前に着き、昼休みのあいだに、私が司会を務める3つめの会議の資料を作成していました。不慣れなワードで、A4 横3段組で表裏というパンフレット(案)を作りました。
2番目の会議は途中参加なので、2時25分にお暇し、次の会議に向かいました。
えらい人たちのたいへんさがすこしわかりました。これだけ会議が続くと、ああしんど、でした。帰り着くと、あかんぼうは寝付いたばかり。ちいさいちびはずっと咳をしていたそうです。顔は元気そうですが、咳が止みません。
寝るときにも咳が止む気配がなく、途中で眠れないと泣いていました。見ていてかわいそうですが、いかんともしようがありません。1時間15分咳をして、やっと寝付きました。ちょっとした空気の変化で咳がでて、たぶん夜中に何度か目覚めるでしょう。
明日の朝は、一番で、病院に連れていきます。結局、締切に間に合わなかったのは、(ハラスメント相談室のパンフレットが一応間に合ったとカウントして)科研費の申請書です。頭のなかには案はあったのですが、書類を書く時間と気持ちが作れませんでした。
ちびどもといっしょに6時20分。あかんぼうもすぐに起きてきました。ひとまず晴れ。→お昼に近づくにつれ、よい晴れ間がのぞくようになりました。足下においてあった、131頁のゲラを今日は見ることとしました。
2時間程度でなんとかなるのではないかという甘い期待を抱いていました。ゲラをなめてはいけません。丸一日かかる仕事でした。さすがにずっと見ていると、あまり強くない目が辛くなります。6時間+2時間というふうに分けてやることとしました。
→なんとか、ほぼ8時間で、一通り、校正をすませることができました。131頁は、原稿用紙に換算して、400枚から500枚。ゆうに本一冊分です。時間がかかるわけです。お昼頃、アマゾンより次の本が届きました。
ブリュノ・ブラセル
『本の歴史 』(「知の再発見」双書)
荒俣宏監訳、創元社、1998
物理的存在としての本について、図版を非常に数多く使い、とてもわかりやすく説明してくれています。
あかんぼうは5時とのこと。私は6時過ぎ。ちびどもは、6時15分から半。昨日の小学校の校庭が乾燥していたのか、砂埃のせいか、全員、鼻と喉に変調。ちびどもは寝る前、鼻をしゅんしゅんしていました。私も、鼻と喉に違和感。風邪にならないようにしないと。
朝、あかんぼう、ちいさいちび、妻、私といっしょにでました。幼稚園に行くはずでした。しかし、あかんぼうがどうしても三輪車に乗ろうとします。ということで、妻とあかんぼうはあとにして、ちいさいちびと二人で幼稚園へ。途中で郵便局により、編集の仕事の郵便を一点だしました。
幼稚園では、いつものあかんぼうがいないので、質問を受けました。「三輪車」。これだけ回答しましたが、わかってもらえたでしょうか。大学へ着くとまず、土曜日の仕事の書類を受け取りました。(今週は土曜日も日曜日も仕事があります。ああ。)それから図書館に行って、次の2冊を受け取りました。
Frank A. Kafker (ed.)
Notable encyclopedias of the seventeenth and eighteenth centuries : nine predecessors of the Encyclopedie
Oxford : Voltaire Foundation, 1981Jurgen Wiesner (ed.)
Kommentierung, Uberlieferung, Nachleben
(Aristoteles, Werk und Wirkung Bd. 2)
Berlin ; New York : W. de Gruyter, 1987昼休みの間に、後者の論集に収録されている、次の論文を読みました。
Charles B. Schmitt,
"Auctoritates, Repertorium, Dicta, Sententiae, Flores, Thesaurus, and Axiomata: Latin Aristotelian Florilegia in the Renaissance. "
pp.515-537.
論文の存在は、平井さんに教えてもらいました。貴重な情報、ありがとうございました。前者は、『百科全書』につながる9つの辞典を取り上げたものです。次の9点。
Louis Moreri's Grand dictionnaire historique
Antoine Furetiere's Dictionnaire universel
Thomas Corneille's Dictionnaire des arts et des sciences
Pierre Bayle's Dictionnaire historique et critique
John Harris's Lexicon technicum
Ephraim Chambers' Cyclopaedia
Thomas Dyche's New general English dictionary
Zedler's Universal lexicon
Gianfrancesco Pivati's Nuovo dizionario
夜半に雨は上がりました。あかんぼうが起きて、6時。ちびどもも起きてきました。台風のことはほとんど気にしていなかったのですが、昨日は風が一時強くなり、たしかに南の海上を台風が通過していることを実感させられました。
あかんぼうがうるさいので、朝一番で買い物に出ました。日曜日は、クイーンズ伊勢丹が朝9時からやっています。
妻が買いたいものが多くあるということです。全員ででかけました。
買い物は妻だけが担当。あとは、あかんぼうについて、原っぱ公園に隣接する広場に。3人で仲良く遊んでいましたが、ちいさいちびとあかんぼうがぶつかって、あかんぼうが浅い水たまりにこけてしまいました。遊びの時間は終了。
こうなると、あかんぼうは、ママ、ママと泣きます。ママのところへ。
ちょうど買い物が終わる間際でした。あかんぼうは買い物トローリーの前に乗せ、私とちびどもはパン屋さん。
アメリカ人並の荷物をもって帰宅。あかんぼうはしばらく興奮していました。午後になってもあかんぼうは寝そうにありません。
気温も上がり、天気もよいことですし、ちびどもを外に連れ出すことにしました。行き先を決めず、全員で外出。あかんぼうは自分のペースで歩きます。私は駅の方に向かおうと考えていたのですが、あかんぼうは幼稚園の方角に向かいます。もう道はしっかり覚えているようです。ちょうどよいので、小学校の校庭開放で遊ばせることとしました。
地面の様子が心配でしたが、サッカーゴールの前の水たまりを除き、きれいに乾いています。着いたときには、ベンチに座って本を読んでいる男の子がひとり、池で葉っぱの舟を浮かべて遊んでいる男の子が二人、計3人だったのですが、天気のよさに誘われたのでしょう、どんどん子どもたちが集まってきました。
そうこうするうちに、おおきいちびのお友達が数人、ちいさいちびのお友達が一人出現しました。ちびどもは、お友達と遊ぶことにしたようです。
ちいさいちびのお友達は、3時に帰宅。ちいさいちびも疲れたようです。帰ると言います。ちょうどよいので帰ることとしました。
おおきいちびはまだまだお友達と遊ぶというので、5時には帰ってくるという約束をして、ひとり残しました。
帰り着いて、全員おやつを食べました。それからすぐ、あかんぼうが寝てしまった場合に備えて、はやめにお風呂。私が、あかんぼうとちいさいちびを入れてやりました。
お風呂から出てきて、あかんぼうは、ミルク。飲み終わって、哺乳瓶を手渡したくれた瞬間に寝入りました。4時半。見事。
昼寝しないときは、いつもこうだということです。今月は、(今日を入れずに)あと3日。わー、いろんなことが間に合いません。
あかんぼうは4時半。私は5時10分。雨はまだ降っています。
あかんぼうは一昨日から、すこし風邪気味。まだ風邪をひいたという状態ではありませんが、咳と鼻水があります。昨日も昼寝をせず、結局、4時半ぐらいに寝たそうです。そして、何度も目覚めて泣いたとのこと。→さすがに睡眠不足だったようです。あかんぼうは朝方暴れて、昼寝をしました。外は本格的な雨。台風接近に伴う雨のようです。台風接近は全然知りませんでした。昨日の雨もそういえば台風接近のときの雨でした。大丈夫かと思っていたら、いきなり激しく降り、そして、しばらくして止む。
あかんぼうが起きて、5時半。昨日昼寝をしなかったのでよく寝るかと思ったら、予想に反して、はやく目覚めてしまったようです。どうしたのでしょうか。昨日あかんぼうが昼寝をしなかったせいで、ミルクをきらしています。ミルクは必需品なので、朝一番で近所のコンビニに買い物にでかけました。ドアを開けると、雨。雨模様と書いてから2日後に実際に雨。本格的に降っています。
帰宅して、郵便受けの新聞を取りだし、食卓の上で広げると、おお、また亀山学長の顔。光文社の全面広告かと思ったら、朝日新聞の特集でした。「秋の読書特集:翻訳新世紀」と称して、5頁。23頁は、『カラマーゾフの兄弟』。24・25頁は、巽孝之さんの『白鯨』、沼野充義さんの『ロリータ』、堀江敏幸さんの『赤と黒』、奥泉光さんの『変身』、野谷文昭さんの『ドン・キホーテ』。26・27頁は、「時を超え、あの時代に」という第2特集。新聞社と出版社の共同特集かと思われます。
新聞紙面でいつもお世話になっている方々の顔を拝見するのは、不思議なものです。駒場の授業。
科哲の事務室にお邪魔したあと、すこし雨模様でしたが、このぐらいは大丈夫であろうと、8号館317室に向かい、黒板に教室変更の通知を記してきました。ほとんど影響ないかもしれませんが、やはり一度きちんと書いておかないと心配です。今日は、4限は部屋が空いていて、無事用件が終了。
それから生協に向かいました。やはり、雨模様。でも大丈夫だろうと、本屋さんで本を見ていました。そろそろ授業の時間だと思い、外にでるとすごい雨。銀杏の木の下を通れば、かなりましです。でも、強い雨になったので、かなり濡れました。
科哲の事務室にもどって、タオルを借りて、濡れた場所を拭きました。ズボンが濡れたのが気持ち悪かったのですが、こればかりはどうしようもありません。
そのままの状態で教室に入ると、学生から「先生大丈夫ですか?」の声。まあ、(大丈夫でないとしてもほかにやりようがない)大丈夫でしょうということで、授業を開始しました。
授業終了後、ポスドクの学生と打ち合わせ。
事務室の方に、新しいお好み焼き屋さんができているという情報を仕入れて、再来週の件も含めて、見学に。たしかに、きれい。使うかどうかは、人数によります。
8時過ぎにお店を出ました。帰宅すると、アマゾンより次の3冊が届いていました。
適塾記念会編、
『写真集 適塾アーカイブ:貴重資料52選』
大阪大学出版会、2002西原理恵子+母さんズ
『ああ息子』
毎日新聞社、2005Anthony Grafton and Ann Blair
The Transmission of Culture in Early Modern Europe
Philadelphia: University of Pennsylvania Press, 1990もちろん、手にとってつい読んでしまったのは、西原+母さんズ。おもしろいな。→結局、読み通してしまいました。
6時20分。ちいさいちびだけがまだ眠っています。ちいさいちびとあかんぼうがママといっしょに幼稚園にでかけたあと、郵便受けを見ると、新しい ISIS が入っていました。2007年の第3号です。早朝に配布したようです。
ちょうど直前に、未読のメールがひとつあるなと思い、10月12日のメール: [Isis-TOC] ISIS September 2007 (vol 98 no 3) Contents を読んでいたところです。見事な偶然。
次の書評を読みました。Angus Gowland: The Worlds of Renaissance Melancholy: Robert Burton in Context. (Ideas in Context.), rev. by Jeremy Schmidt
Michael Ben-Chaim: Experimental Philosophy and the Birth of Empirical Science: Boyle, Locke, and Newton, rev. by Lisa Downing
Michael Cooper and Michael Hunter: Robert Hooke: Tercentennial Studies., rev. by Catherine Wilson
Maurice Crosland: The Language of Science: From the Vernacular to the Technical., rev. by Trevor Levere
Bruce T. Moran: Distilling Knowledge: Alchemy, Chemistry, and the Scientific Revolution. (New Histories of Science, Technology, and Medicine.), rev. by Nicholas Clulee
→個人的には、クルュリー(?発音は正確には不明)による、モランの著作『蒸留の知識:錬金術、化学、科学革命』に関する書評が今の関心に重なりました。634頁で、クルュリーは次のようにモランの本の論点をまとめています。
「科学革命は、世界がどのように動いているのかに関する新しい展望へと繋がった、経験の主観的な再評価と見なされなければならない。その新しい展望は、たとえば物理学のようなどれか一つのディシプリンになかではなく、複数のディシプリンの間の関係から生じた。」
おおきいちびといっしょに6時。曇り。もうすぐ(明日か)雨が降ってきそうな雰囲気です。
8時前には、今日幼稚園行きたくないと言っていたちいさいちびですが、8時半を過ぎた頃には、行く気になったようです。昨日久しぶりに幼稚園に行き、しかも遠出だったので、疲れが残ったようです。リズムから言えば、今日は午前中だけなので、幼稚園にでかけてくれたほうがよい。会議の日。
→いつもとおり、ちいさいちびを迎える行くのにあわせて、家をでました。あかんぼうが私のカバンを持ちたがったので、あかんぼうは取っ手、私は肩紐をもって幼稚園まで。 2時半から大学院関係の会議。それまでほんのすこしだけ部屋の片づけをしました。
前期コース委員会:2時半〜3時半
大学院教授会:4時〜4時40分。6時半から総合文化研究所で、講演会。春名徹氏の「漂流民と異文化接触―越境する想像力」。
まったく知らない世界でした。非常におもしろい。
1813年遠州灘で漂流をはじめた尾張廻船が484日の漂流ののち、カリフォルニア沖でアメリカ船に救出され、ロシア(ロシア領アラスカ)を経由して、帰国した船長重吉の話がとても興味深いものでした。
(テキストは、国学者池田寛親が重吉にあって聞き書きした『船長日記』)
春名さん、貴重な講演、ありがとうございました。
今月は、ここで、100枚。あかんぼうは5時とのこと。私はおおきいちびといっしょに6時半。曇り。
ちいさいちびは、幼稚園で鉄道公園へ。昨日お医者さんの許可がでたので、久しぶりの幼稚園です。口のなかの発疹がまだすこし痛いようですが、あとはほぼ直ってきています。幼稚園では、もうひとり水疱瘡になった子がいるとのこと。ちいさいちびは無事にでかけました。
帰りは、ちょうどあかんぼうが寝そうだったので、私が迎えに行きました。ちょうど2時に遠足隊が帰ってきました。すこしは疲れたようですが、顔を見るとまずまず大丈夫です。いつもは放課後(!)園庭で遊びますが、今日はそのまま帰ると言って帰ってきました。おおきいちびは帰ってきたら、友達のお家に遊びに行くということで、ばたばたしました。そのせいで、あかんぼうが目覚めて、ママ、ママ。ママはおおきいちびをどこかに送っていっています。仕方がないので、抱っこしたまま外に。ちいさいちびも飛び出してきたので、一度家に戻って、あかんぼうに靴を履かせ近所をうろうろしていました。すごい蚊。ママが帰ってきたところで、うまくいいくるめて、家に戻りました。
おおきいちびは、5時半に児童館。ということで、私が自転車で迎えに行きました。もう真っ暗。話にすれ違いがあり、ばたばたしました。
お風呂に入って、夕食がすんで、私も妻もぐったり。子どもたちは楽しかったようですが、あかんぼうのリズムがずれるとたいへんです。
金曜日の駒場の授業ですが、まだきちんと目を通していない2次資料が残っていました。今日、何とか目を通すことができました。今の関心に沿ったもののほうがさっと読めます。考えてみれば、当たり前のことでしょうが。
ヨウ氏の『百科辞典的ビジョン』が来たことですし、気になっていた点を整理していきます。
技芸学芸辞典(科学技術辞典)の前史。
1.難語辞典
Robert Cawdrey
A Table Alphabeticall of Hard Usual Words
London: E. Weaver, 1604Thomas Bount,
Glossographia: or a Dictionary, Interpreting all such Hard Words...now used in our refined English Tongue
London, 1656Edward Phillips,
A New Worlde of English Words or, A General Dictionary Containing the Interpretations of such hard words as are derived from other Languages
London, 1658最初のコードリーの『難語アルファベットテーブル』ですが、E-Text of Cawdrey' Table Alphabeticalll が簡単にゲットできます。(リプリントもあります)。タイトルを拾うと、次のようになります。
ATable Alphabeticall, conteyning and teaching the true writing, and vnderstanding of hard vsuall English wordes, borrowed from the Hebrew, Greeke, Latine, or French. &c.
とくに、ヘブライ語、ギリシャ語、ラテン語、フランス語という外来語に由来する英語の難語の辞典です。教育的場面でのこの必要性は多言を要さないでしょう。フィリップスの辞書は、もっとはっきりしています。
The new world of English words, or, A general dictionary containing the interpretations of such hard words as are derived from other languages, whether Hebrew, Arabick, Syriack, Greek, Latin, Italian, French, Spanish, British, Dutch, Saxon, &c., their etymologies, and perfect definitions : together with all those terms that relate to the arts and sciences...
ヘブライ語、アラビア語、シリア語、ギリシャ語、ラテン語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ブリテン語、オランダ語、ゲルマン語に由来する難語の他に、技芸・学芸の専門用語を含む、とあります。それだけではなく、
to which are added the significations of proper names, mythology, and poetical fiction, historical relations, geographical descriptions of most countries and cities of the world, especially of those three nations, wherein their chiefest antiquities, battles, and other most memorable passages are mentioned
つまり、固有名詞も、地理学的情報も、歴史的情報も含みます。これは、明らかに、百科事典的な方向性をもつ辞書と位置づけることができます。
2.専門用語・術語辞典/専門辞典
数学(ex. Ozanam's Dictionnaire Mathématique)、(自然)哲学(ex. Chauvin's Lexicon Rationale)、化学、医学、解剖学、建築等々の専門辞典、あるいは専門用語・専門術語辞典。
とくに初学者向けには、こうした辞書の必要性は言うまでもないことです。3.百科辞典/技芸・学芸辞典
"Dictionary of Arts and Sciences" と称する辞書・辞典の一群です。
もちろん、代表的には、英語圏では、Encyclopaedia Britannica; or, a dictionary of arts and sciences、そしてフランス語圏では金字塔Encyclopédie, ou dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiersですが、ハリスやチェンバーズの辞書等、"Dictionary of Arts and Sciences"の分野に所属する辞書は、実は数多い。
英語の辞書学に関しては、さすがに、信頼できるサイトがすぐに見つかります。以下に、カナダのトロント大学のものを2つマークしておきます。
The Early Modern English Dictionaries Database (EMEDD)
Lexicons of Early Modern English (LEME)
→このサイトは、ほんとうによくできています。みっけものです。
Lexicons
では、1480年出版のThe Discripcion of Britayne から、1702年出版のEnglish Dictionaryまで157点の辞書がリストアップされています。これはありがたい。
また、私におなじみのアコスタの『インディアスの自然文化誌』(英訳、1604)から、"A Table of the most remarkable things contained in this Naturall and Morall Historie of the Indies" を抽出していくれています。こういうのも新鮮です。
またプリニウスの英訳: Pliny's Hsitory of World(1601) から"A brief catalogue of the words of arts.." を抽出してくれています。こういう情報も有用です。
つまり、巻末に付されているグロッサリーも拾ってくれているわけです。貴重な仕事です。→せっかくリストがあるので、カウントしてみました。
難語辞典:105点/157点
医学辞典:14点/157点
薬草名辞典:8点/157点
数学:8点/157点
航海と海:6点/157点
→ただし、化学の辞典は、ほとんど取り上げられていません。
おおきいちびを除き、6時。おおきいちびは6時半。一応晴れ。[ジョンソンの化学辞書]
10月20日からの続き。
ハリスが掲げる、The Chymical and Physical Dictionaries of Johnson, Castellus and Blanchardですが、ジョンソンの化学辞書はわかりました。
M. Crosland, Historical Studies in the Language of Chemistry, New York, 1962 に記載がありました。
W. Johnson, Lexicon Chymicum... editio ultima, Frankfurt & Leipzig, 1678
さて、クロスランドは、フランクフルトとライプチヒで出版された最終版を挙げています。初版等の情報も欲しい。調べてみました。
EEBO が3つの版を収納しています。William Johnson, fl. 1652-1678
Lexicon chymicum
London, 1652, 1657,1660フルタイトルは、次の通り。
Lexicon Chymicum. Cum Obscuriorum Verborum, Et Rerum Hermeticarum, Tum Phrasium Paracelsicarum, In Scriptis ejus: Et aliorum Chymicorum, passim occurrentium, planam explicationem continens.ジョンソンでドイツ人ということもあまりないだろうと思ったら、案の定でした。ウィリアム・ジョンソンのものでした。この英訳は、すでに自分で製本して手元においています。
残るは、ブランシャール。わかる方、いらしたら、是非、連絡をお願いします。
→大学に出たときに、検索をかけてすぐにわかりました。ブランシャールをフランス人だと思いこんでいて、すごくへたくそな検索を20日はしたことが判明しました。ハリスが言及する文献は、次のものです。S. Blancard
The physical dictionary
2nd edition, London, 1693もともとは、次のラテン語です。Blanchard's physical dictionaryはその英訳でした。
Blankaart, Steven, 1650-1702
Lexicon novum medicum Graeco-Latinum
1690ゼーラント出身ですから、オランダ人でした。発音は、ステヴェン・ブランカートでよいのでしょうか。→九大のミヒェルさんは、ステフェン・ブランカルトと表記されています。
おお、その、ブランカルト(ブランカート)は、日本とも関係があります。舶来された西洋解剖学書にブランカルト(ブランカート)のものがあり、その図が、永田善吉『内象銅版図』(1808)に採録されたとあります。こういう繋がりは予想していませんでした。
→
ハリスの表記、The Chymical and Physical Dictionaries of Johnson, Castellus and Blanchard (ジョンソン、カステルス、ブランチャードの化学と医学の辞典)ですが、調査結果をまとめておきましょう。
これは、『ジョンソンの化学辞書』『カステルスの医学辞書』『ブランカールトの医学辞書』という3つの辞書を指しています。ここで注意しておきたいことは、"physical" の用法・意味です。現在の英語で、"Chemical and Physical" とあれば、「化学と物理の」ということです。しかし、この時代に、"physics"=物理学という用法はできあがっていません。下の、ハリスの技芸学芸の専門分野の列挙にあるように、"physics"は、自然哲学のほぼ同意語です。(リーダーズ英和辞典は、それを、「((古))自然科学」としていますが、厳密に歴史的に言えば、ミスリーディングな訳語です。(現在の自然科学に当たる、ということであれば、そういうことです。)
ここのハリスの用法での"physical" は、「自然科学」の他に"physic" の古い意味として挙げられている、「医術、医業」の方です。"physician" と言った場合の"physic"の意味に通じる方です。→205対33
ここで、"Lexicon medicum" というのに、どうして"Medical Dictionary" とはしないのだろう?という疑問が生じました。
17世紀の文献を読んでいても、確かに、あまり "medical" の語に出会わない。
EEBPO の著作名で検索をかけてみました。
Physical: Medical= 205: 33
という結果になりました。"medical" という言葉を使わないわけではありませんが、圧倒的に "physical" を使うことが多いことがわかりました。帰宅すると、次の2冊がアマゾンより届いていました。
上智大学中世思想研究所
『ルネサンスの教育思想 下』
東洋館、1986
目次は次の通りです。
平野・高祖「ルネサンス後期の教育思想」
吉田正晴「16世紀フランスの教育」
細川哲士「ラブレー」
石堂常世「モンテーニュ」
藤枝静正「16世紀ドイツの教育」
金子晴勇「ルター」
平野智美「メランヒトンとシュトゥルム」
久米あつみ「カルヴァン」
奥村一郎「アビラのテレジアと十字架のヨハネ」
J.フィルハウス「カニシウスと教理問答書」
高祖敏明「イエズス会学校」
権藤与志夫「16世紀イギリスのグラマー・スクール」
尾形利雄「16世紀におけるイギリスの教育思想」
成田成寿「フランシス・ベーコン」
高柳俊一「ユートピア文学の教育論」
Richard Yeo
Encyclopaedic Visions: Scientific Dictionaries and Enlightenment Culture
Cambridge, 2001→1点、ヨウ氏は非常に興味深い書誌の転記ミスを犯しています。p.302.
Ann Blair, 'Practices of Bookish Natural Philosophy', in Nicholas Jardine and Marina Frasca-Spada (eds.), Books and the Sciences in History, Cambridge: Cambridge University Press, 2000, pp.69-89.
これはただしくは、次です。
Ann Blair, 'Annotating and indexing Natural Philosophy', in Nicholas Jardine and Marina Frasca-Spada (eds.), Books and the Sciences in History, Cambridge: Cambridge University Press, 2000, pp.69-89.
この転記ミスの原因ですが、ひとつの可能性としては、もともとの原稿では、ヨウ氏のようになっていた可能性を考えることができます。
(ヨウ氏もこの本に論文を書いています。計画のときから誰がどういうテーマで書くかは知っていて、アン・ブレアさんが途中でタイトルを変更した可能性を考えることができます。)
実際に手元にある書物を写して、この転記ミスは、ありえないでしょう。どこかの段階でこの形があったと考えるべきだと思われます。
あかんぼうは6時か。のこりは6時半。晴れ。あまり部屋のなかばかりでいるよりは、すこし外に連れだした方がよいだろうと考え、水疱瘡なおりかけのちいさいちびをふくめ、全員で、昼食前に外出。まずは、ねこの公園。30分近く遊んでから、最近数多く開店したラーメン屋さんに行こうと思ったら、おおきいちびがステーキ、ステーキ。ステーキは無理にしても、オムライスなら駅前のジョナサンで大丈夫です。
ということで、ジョナサンへ。ちびどもはふたりとも、大人用のオムライス。
先に食べ終わったあかんぼうと私は、とっとと帰ってきました。ちびどもは、本屋さんによってから帰ってきました。
ちいさいちびは夜中、何度も、目覚め、かゆい、かゆい、いたい、いたい、いたいと泣いていました。その都度、15分程度で寝入りましたが、皮膚の弱い部分にできた発疹は痒く痛いようです。あかんぼうは6時半か。私は、おおきいちびといっしょに6時45分。ちいさいちびはさすがによく寝ています。
雨は止んでいます。
夕刻、アマゾンから次の2冊が届きました。
北岡 伸一
『後藤新平 外交とヴィジョン』
中公新書、1988『東京人』2007年10月号(No.245) 特集:生誕150年 後藤新平
大学の授業で一度後藤新平をちゃんと取り上げたいと考えています。まずは、資料の収集からということで、一番読みやすいものから入手したわけです。[初期近代の科学技術(技芸学芸)事典]
せっかく手元にハリスがあることですから、ハリスの序文を読んでみました。
類似の辞書・事典との差異を説明しています。まず、それをリストアップしましょう。Stephanus Chauvin
Lexicon rationale sive Thesaurus philosophicus
Rotterdam, 1692; Leeuwarden, 1713『アカデミー辞典』
Grand Dictionaire Des Arts & Sciences, par M. de l'Academie Francoise
フュルティエール『万有辞書』
Mr. Furetiere's Dictionary
Jacques Ozanam, 1640-1717
Dictionnaire mathématique
1691Bartolomeo Castelli,
Lexicon medicum Graeco-Latinum
Messina, 1598,
& many other editions.さて、ハリスは、The Chymical and Physical Dictionaries of Johnson, Castellus and Blanchardと書いています。
カステルスは、上のギリシャ語-ラテン語医学辞典でまちがいないでしょう。
しかし、ジョンソンとブランシャールの辞書がわかりません。何を指すのでしょうか? ウェブでいろいろ調べてみましたが、これというのに辿り着きません。
どこかで聞いた、あるいは見たうすい記憶があるのですが、それも思い出すことができません。
わかる方がいらしたら、是非、お教え下さい。
→07.10.22 化学辞書であれば、クロスランドにあるかもと思い、クロスランドの『化学の言語の歴史的研究』を本棚から探し出しました。
あった!ありました。
W. Johnson, Lexicon Chymicum... editio ultima, Frankfurt & Leipzig, 1678
ハリスは、その後、辞書ではなく、最新の専門書に直接依拠したと書きます。これこれの分野に関しては、誰それの著作によったと記します。
ニュートン、フック、ハリー、ボイル等々の名前と著作を挙げていきます。ハリスの辞典ですが、(昔ごく一部を図書館で調べたときとは違い)手元においてよく見ていると、予想していたのと違う点があります。
まず、2巻組ですが、1巻が A-M、2巻がL-Z というふうに予想していたら、両巻ともに、A-Z の構成でした。
ごく一部を抽出してみましょう。Lを見ます。
第1巻のLは、Label; Labia Leporina; Labial; Laborant; Laboratory; Labyrinth; Lac Lunae; Lacertus; Lachrymale punctum; Lachrymae ...
第2巻のLは、Label; Lacerta; Laches; Lachrymatories; Lada; Lada; Lafordswick; Laga; Lagedayum; Lagen,...第1巻の最終項目は、Zymosis.
第2巻の最終項目は、Zoperus. それから、出版社の "A Catalogue of Books" が2頁あり、その後にいろんなおまけがついています。
まず、対数表 "A Table of Logarithms, for Numbers increasing orderly from 1 to 10000, with their Differences. Whereby the Logarithm of any Number under 100000 may be readily taken." 本文にはページがついていませんが、この付表には1から始めるページがついています。44頁まで。それから、対数の説明が10頁ついています。(An Account of the Origine, Nature, Construction, Uses, and Application of the preceeding Tables of Logarithms).次に三角関数の数表 "A Table of Natural and Artificial Sines, Tangents, and Secants to every Degree and Minute of the Quadrant, The Radius of the Artificial being 10,0000000, and of the Natural, 10,000,000." これが120頁。
次には、動脈と静脈の図があって、その説明が8頁。
次には、帆船の外面図と内面図(構造図)があって、その名称が1頁。
次には、新しく作られたローリーの六分儀 "The Description of a New Sextant, lately made for the Observatory in Trinity-College, Cambridge, By Mr. John Rowley"
そして、最後に、両巻をカバーするアルファベット順の索引。
これは、技芸・学芸の分野毎に、テクニカルターム(専門用語、技術用語)をアルファベット順に並べています。この部分は、相当に有用です。以下は、分野だけ列挙します。Navigation and Sea-Terms.
Mathematical and Philosophical Instruments, and Practical Mathematicks.
Arithmetick and Algebra.
Natural Philosophy and Physicks.
Geography and Chronology.
Chymystry.
Heraldry.
Archtecture.
History, Antient Custum, & c.
Anatomy.
Agriculture and Hortulane Terms.
Opticks and Perspective.
Botany, Natural History, and Meteorology, & c.
Law, Common, Civil and Canon.
Grammar, Rhetorick, Poetry, & c.
Mechanicks, Staticks, & c.
Conicks.
Dialling.
Chyrurgery, Pharmacy and Names of Diseases.
Musick.
Geometry.
Fortification, Gunnery, and Art Military.
Logick, Metaphysicks and Ethicks.
ごく一部記載例を。
第1巻に "Hydrostaticks " の項があります。22頁!を占めています。
次のように始まります。「流体静力学は、流体の重さと平衡に関わる静力学の一部である。それはまた、物体の比重を定め、他の有用な理論を導き出すために、水または他の適当な液体中で物体の重さを計る術を含む。」
そして、ほとんどボイルの要約 (Hydrostacical Paradoxes) のような文章がほぼ22頁続きます。
第2巻は、先行研究の列挙が有用です。たとえば、"Physicks, or Natural Philosophy." の項目では、「読者に自然の真にして有用な知識を与えるこの主題に関するもっとも卓越した書物は次のものである。」として、ニュートンから始まり、ボレリ、ウォリス、ボイル、キール、ディットン、チェイン、フック、レイ、ウッドワード、ライプニッツ、ホイヘンス、マリオット、ガリレオ、等を経て、・・・・グリマルディに至る33点の出版物を挙げています。(なかには、『(王立協会)哲学紀要』や『Acta Eruditorum Lipsiae』のような雑誌も含みます。)
ひとりで6時。と思ったら、あかんぼうがすぐに起きてきました。薄曇り。こういう天気が続きます。ちいさいちびの水疱瘡ですが、本人は昨日より元気です。昨日はぐったりして漫然とテレビを見ていたということですが、今日はすこし笑えるようになりました。ただし、口のなかの水疱瘡が痛いようで、あまり食べません。
金曜日は、5限に駒場の授業。
資料の整理だけでアップアップ。おおきいちびは2時前に帰ってきました。資料のこともあるので、前回より早めに家をでました。3時過ぎに駒場に到着。
まず、非常勤控え室におもむいて判子。それから科哲教室に行って、教材のコピーをお願いしました。パソコンを借りたのですが、いまいち使い勝手がよくない。直接図書館に行った方がはやいと判断して、図書館へ。すこし時間に余裕がありそうだったので、利用票を作ってもらいました。最初うまく話が伝わらなかったのですが、一切合切の書類をバインダーにはさんで持っていっていました。委嘱状を見せることで、話はつきました。
急いで、地下2回に降りて、次の論文のコピー。
Richard Yeo, "Ephraim Chambers's Cyclopaedia(1728) and the tradition of commonplaces", JHI, 57(1996): 157-75
次いで、最初割り当てられた教室(8号館317号室)に向かい、教室変更(14号館3階308教室)を板書しようと思い、部屋の前で待っていましたが、前の授業が終了する気配がありません。ちょうど来た院生の方に、その件はまかせて、14号館3階308教室に向かいました。
前回顔を出した方は全員間違えずに来てくれたようです。
終わったあと、部屋をどうするのか聞いていなかったのですが、H先生がまだ研究室にいらしたので、H先生によろしくと挨拶して帰ってきました。
ちょっとばたばたした一日でした。帰宅すると、アマゾンより次の書物が届いていました。
寺田 元一
『「編集知」の世紀一八世紀フランスにおける「市民的公共圏」と『百科全書』』
日本評論社、2003
→目次は次の通りです。
序論 「啓蒙」から「編集知」へ
第1章 「市民的公共圏」―サロン、カフェ、劇場
第2章 情報・出版文化
第3章 「汎智」から「編集知」へ
第4章 「辞典戦争」の中の「編集知」
第5章 ヴェンチャー、「ギャルソン」、『百科全書』
第6章 「『百科全書』戦争」
第7章 『百科全書』の「編集知」
第8章 ダランベールの「体系知」
第9章 クロスレファレンス
第10章 『百科全書』の「人間」ネットワーク、その綻びと新たな回復の試み
第3章のもととなった論文は、「一七世紀百科全書主義(汎智)から一八世紀『百科全書』(編集知)へ」『唯物論研究年誌』(青木書店)第2号(1997): 278-310 、第8章のもととなったのは、「エピステモローグ、ダランベール」『一橋論叢』第99巻第6号 (1988): 80-100 とあります。
→3章、4章を読みました。これがいまのところ、『百科全書』以前のフランスにおけるさまざまな百科事典的辞書のもっともよい総覧と言えるようです。
ただし、16世紀、17世紀との繋がりの把握は弱い。97頁から、大きなフランス語辞典の出版史を訳しておきます。
1690:フュルティエール『万有辞書』、フォリオで3巻
1694:『アカデミー辞典』、フォリオで2巻
1701:バナージュ・ド・ボーヴァル編『フュルティエール万有辞書』、フォリオで3巻
1704:(イエズス会)『トレヴー辞典』
1708:バナージュ・ド・ボーヴァル編『フュルティエール万有辞書』、フォリオで3巻
1718:『アカデミー辞典』第2版、フォリオで2巻
1721:『トレヴー辞典』第2版、フォリオで5巻
1727:Brutel編『フュルティエール万有辞書』、フォリオで4巻
1732:『トレヴー辞典』第3版
1740:『アカデミー辞典』第3版
77頁から、18世紀の大事典。
1674:モレリ『歴史大事典』
1694:コルネイユ『学芸事典』
1709:ショメル『農業経済事典』
1723-30:サヴァリ『総合商業事典』
→私はこれまで寺田さんの文章をきちんと読んだことはありませんでした。しかし、何か関係するところがあるな、と思っていました。おお、学部の先輩でした。今、授業をしている、科学史・科学哲学の先輩です。おそらく、4年上。大学院は、一橋に行かれているので、私とは同じキャンパスで重なっている時間はないようです。
ですが、大森荘蔵・廣松渉という2人の哲学者に教えを受け、村上陽一郎氏に教えを受けたという点では、共通します。学部3年生のときに、心身問題に関する「大森荘蔵・廣松渉」合同ゼミに出席したとあります。ああ、そういうの、やっていたんだ。ちびどもが寝付いたあと、すこし仕事をしています。外は雨。先週の金曜日も、駒場からの帰りすこし雨がちらつきました。先週は結局傘をささずにすみました。今週は、西荻駅をでたところで、傘をカバンから出しました。本格的な雨降りです。
ほぼかぞくそろって6時55分。曇りがちですが晴れ。ちいさいちびはまだだな、と見ていると、身体の諸所に発疹。あとで病院で診てもらいますが、水疱瘡の模様。いちばん仲のよいお友達が先週水疱瘡でした。しばらく外に出すことができません。
→私があかんぼうのめんどうをみているあいだに、妻とちいさいちびは朝一番で病院に行って来ました。やはり、水疱瘡でした。それほどひどくならないようにといろんな薬をもらってきました。
帰ってきてから、昨日コピーをとってきたヨウさんの論文を読みました。18世紀から19世紀半ばまでの百科辞典の展開の様子がよくわかります。
午後3コマの授業。
[大森莊蔵 on 廣松渉]
お昼休みに部屋を見渡していると、金曜日の駒場の授業のためにずっと探していたものが入口の本棚の上から見つかりました。
いまはなき『理想』という雑誌です。『理想』1975年10月号(通号509)「ものとこと」(秋季特集)です。
大昔、ふとしたきっかけで(下北沢の古本屋さんで)大森莊蔵が書き込みをしているこの号を300円!で入手することができました。
大森莊蔵は、自身の論考「宇宙風景のものごと」については、赤で(一部黒で)修正を施されています。
黒田亘「指示という行為について」;廣松渉「物と事との存在的区別―語法を手掛かりにしての予備的作業―」:中村秀吉「もの・こと・事実」;木曽好能「物の本性序説」には赤と黒で欄外に書き込みをされています。
私がこの(世界でたった1冊の)雑誌を入手したとき、もっとも関心をひかれたのは、廣松氏の論考の結論部に付されている「小生の論点との一致」というフレイズでした。
大森莊蔵氏と廣松渉氏は、昭和の日本を代表する哲学者です。私は、哲学を専攻しませんでしたが、お二人に直接教わっています。
その当時、そういうことをあまり発言する方はいませんでしたが、私には、お二人の論点は重なっていると見えていました。
この書き込みは、1.大森莊蔵氏がそもそも廣松渉氏をきちんと読んでいること、そして、2.基本的な論点に関して同意を示されていること、このことをはっきりと示すよい証拠です。帰宅すると、ちいさいちびの発疹はなかなかすごいことになっていました。水疱瘡の発疹は全身に生じます。本人としては、口の中がつらいようです。
ちいさいちびといっしょに6時前。熱を計ると平熱。このままだとよいのですが。子どもの風邪ですからしばらく様子を見る必要があります。
あかんぼうはちょっと前に起きていました。おおきいちびもすぐに起きてきました。ということで、我が家は6時にはそろいました。→おお、もどした、もどした。
ちいさいちびの風邪ですが、一晩でなおるはずもなかろうと思っていたら、案の定、芋スープを飲んだ後、見事にもどしました。本人は気分が悪いと言っています。喉に違和感が残っているようです。会議の日。いまのところ、2つ。
[コモンプレイス commonplace]
2007年度後期駒場授業「科学史特論1」に関して、日本語の先行研究をできれば網羅しておこうと思いつきました。
まずは、コモンプレイス。サイニーでは次の3点のみ。桑木野幸司「アニムス(心)教育の普遍的劇場あるいはコモンプレイスの展覧 : ザムエル・クヴィヒェベルク『広壮なる劇場の銘あるいは標題…』(1565)における理想のミュージアムと書記情報処理システムの空間化」
『日本建築学会計画系論文集』590(2005): 195-200
栗山啓一「イギリス・ルネサンスにおける引用辞典とコモンプレイス・ブック」
『英語英米文学』(中央大学英米文学会)通号33(1993/02): 207-231
上杉健太郎「トマス・ジェファソンの政治思想形成-ヴァージニア植民地議会と『備忘録』をめぐって-」
『社會科學討究』(早稲田大学アジア太平洋研究センタ-)38(1)(1992): 271-300さて、サイニーではでてきませんが、私の手元に次のものがあります。
秋山嘉
「驚異拾遺―一七世紀イングランドにおけるいくつかの形態のコレクションをめぐって」
中央大学人文科学研究所編『英国ルネサンスの演劇と文化』(中央大学出版会、1998),pp.381-437この秋山氏の論考に、栗山氏の別の二論考が紹介されています。
栗山啓一「16世紀英国に於ける 'Commonplace-books' について」
『英語英米文学』25(1985): 61-88.栗山啓一「16・17世紀英国における諺・格言、範例、および譬喩」
『英語英米文学』32(1992): 51-72早めに昼食を食べて、大学へ。
まずは、図書館。
上の3点の栗山氏の論考のコピーをとりました。さらに、アイシス誌から次のものもコピー。JHI からもコピーをとりたかったのですが、外語は途中で途切れており、必要なものはありませんでした。Richard Yeo, "Reading encyclopaedias: science and the organization of knowledge in British dictionary of arts and sciences, 1730-1850", Isis, 82(1991): 24-49
帰宅すると、次の本が届いていました。
John Harris
Lexicon technicum: Or, An universal English dictionary of arts and sciences
London, 1704; Reprinted by Johnson, 1966
大きなフォリオの2巻本です。初版をジョンソンリプリントがリプリントしたものです。ちびどもが寝付いてから、栗山啓一氏の3点の論考を読みました。うーん。ただちにはどう評してよいのかわかりません。有用な記述、とても興味深い材料は提示されています。しかし、これまで読んだことのない、非常に不思議な文章です。
[フュルティエールの『万有辞書』]
サイニーでは、邦語先行研究なし。[『トレヴー辞典』]
サイニーでは、次の1点のみ。
平賀裕子「『トレヴー辞典』との比較に見られる『百科全書』の新しさ : 「中国」という項目を通して」『Lilia candida : フランス語フランス文学論集』(白百合女子大学)27(1997): 34-52[チェンバーズ『シクロパエディア』]
サイニーでは今のところ、下の鷲見氏の一点のみ。
鷲見洋一「『百科全書』 第一趣意書の重要性 : チェンバーズ問題解明のために」『藝文研究』(慶応義塾大学芸文学会)77(1999): 334-318*[ジョン・ハリス『レキシコン・テクニクム』]
なしか? (私は見つけることができませんでした。)その他の辞書に関しても、日本語の先行研究がないかどうかは網羅的に調べるつもりにしています。
しかし、現時点では、中世・ルネサンスの百科辞典から、18世紀初頭のハリスやチェンバーズ、そして、18世紀の金字塔『百科全書』までをしっかり追いかけた研究はどうもないようだ、という見通しを得るに至りました。
18世紀フランスが生んだ辞書・事典の金字塔『百科全書』に関しては、邦語でも研究は相当数あります。
[ツェードラー『学術大百科事典』 Universal Lexicon aller Wissenschafften und Künste ]
次の2点のようです。宮島光志; 船木祝; 御子柴善之; 中澤武; 中澤孝子
「ドイツ啓蒙主義の日本像に関する各種文献の翻訳(前編) : 「人間性の探求」と「異文化理解」の事例研究のために」
『福井大学医学部研究雑誌』5(1/2)(2004): 43-62大橋渉
「『ツェドラ-百科事典』と項目「日本」について」
『和光大学人文学部紀要』通号20 (1985): 299-319
[トーマス・ダイチ『英語辞典』 A new general English dictionary ]
なしか。(私は見つけることができませんでした。)
[モレリ『歴史大事典』 Le grand dictionnaire historique ]
なしか。(私は見つけることができませんでした。)
[コルネイユ『技芸学芸辞典』 Dictionnaire des arts et des sciences ]
なしか。(私は見つけることができませんでした。)
[Gianfrancesco Pivat Nuovo dizionario ]
Nii にまったくなし。
[サヴァリ『総合商業事典』 ]
なし。
[ショメル『日用百科事典』(家政辞典): Chomel, Noel, 1633-1712, Dictionnaire oeconomique, contenant divers moyens d'augmenter et conserver son bien, et meme sa sante1709 ]
これは、そのオランダ語訳から、『厚生新編』が編まれたという経緯があり、その点に関する邦語の先行研究はあります。
菅野陽
「『ショメール』オランダ語版」
『日本洋学史研究III』(創元社,1974) : 71-112Besineau,Jacques; 佐藤,文樹; 伊東,正受 訳
「フランス文化と蘭学--ショメル著「家事辞典」の邦訳」
『ソフィア』 23(1)(1974/05): 79-98矢部一郎
「「ショメ-ル百科」(「厚生新編」)・「植学啓原」・「植学独語」の関連」
『日本医史学雑誌』 21(4)(1975/10): 317-330徳元琴代; 福田豊彦; 道家達将
「ノエル・ショメ-ル原著デ・シャルモット訳補 大槻玄沢・宇田川玄真訳校「厚生新編、諸薬蒸留法・諸薬蒸留法之二」--「厚生新編」第三十二巻と思われる未刊行稿本(史料紹介)」
『東京工業大学人文論叢』通号3 (1977): 1-21森川甫
「「厚生新篇」の原著者,ノエル・ショメルについて」
『関西学院大学社会学部紀要』通号40 (1980/03): 611-621『厚生新編』に関しては、まとまった研究書が出版されています。
杉本つとむ編著
『江戸時代西洋百科事典 : 『厚生新編』の研究』
雄山閣出版, 1998
ひとりで5時半。曇り。今日はちいさいちびの芋掘りの日。天気が心配で、私の机の上には、10個のてるてるぼーずがあります。芋の好きなおおきいちびは、ひたらすたくさんとってきてほしい、と言っていました。
→天気はなんとかもちました。あかんぼうが待ちきれず、8時40分に出かけていきました。
→一度帰ってきましたが、みんなそろってはらっぱ公園で遊ぶということで、またすぐに出かけていきました。
おおきいちびは3時前に帰宅し、これもすぐに友達の家に遊びにでかけました。ちいさいちびとあかんぼうは、4時過ぎになって、帰ってきました。よく遊んで、あかんぼうは上機嫌。
あかんぼうは昼寝をせず、6時まで。6時を過ぎるとさすがに眠いようで、上に行って、すぐに就寝。
帰ってきてから、ちいさいちびがしきりに寒がっています。夕食後も寒い寒いと言って、服を着込みました。どうも自分でおかしいと思ったようで、自分から体温計を取り出してはかっていました。37度9分。
寒いわけです。風邪です。咳の仕方も、ちょっとおかしいなというのが何日か続きました。今日の寒空のもとでの芋掘りが決定打となったようです。本人はいたって元気ですが、夜中に熱が上がるかもしれません。しばらくゆっくりとやすませないといけません。
[まずは片づけを!]
部屋のなかに山がたくさんあります。片づけの途中で、放棄して、残ったものです。まずは棚の整理と思い、机の後ろの棚を整理し始めました。実は、1週間以上見失っていたクーンの『本質的緊張 1 』がでてきました。駒場の授業で、その第3章を使います。コピーがでてきたので、本体を探すのを断念したままにしていたのですが、でてきました。この書物は、『科学革命の構造』とあわせて、いまでも科学史入門書として最適だと思われます。科学史の内容の概説ではなく、科学史そのものの位置づけを試みているからです。→でてきたので、すこし読みました。第6章「科学史と歴史の関係」。とてもよくわかる話です。私の書き込みをみると、87年秋に出版されたこの邦訳を私は89年の春に読んでいます。ですから、今回は18年ぶりに読んだことになります。
体験からして、身につまされる話でした。
ちいさいちびといっしょに6時15分。曇り。あかんぼうと手をつないで、ちいさいちびを幼稚園におくったあと、大学へ。なんかついてきたそうにしていましたが、セイユウの前に来ると、ブアを思い出したようで、セイユウに走っていきました。
まず、図書館。
次の2点のコピーをとりました。鷲見洋一
「『百科全書』 第一趣意書の重要性 : チェンバーズ問題解明のために」
『藝文研究』(慶応義塾大学芸文学会)77(1999): 334-318*鷲見洋一
「『百科全書』研究の現在-回顧と展望-」
『藝文研究』(慶応義塾大学芸文学会)89(2005): 288-269
ページがともに逆順になっているのは、普通の縦組みの版に、後ろから横組みの論文を入れているせいです。
致し方のないときもあると思いますが、やはり無様です。横組みなら横組みで一貫すべきです。
お昼休みの間に読んでしまいました。びっくりしました。仕事をして、帰り着くと、なんとあかんぼうがまだ寝ていません。どうなるのか見ていると、ちょうど5時頃、ソファーに座ったまま寝入りました。限界だったのでしょう。こういうところはまだまだかわいい。
帰宅すると次の本がアマゾンより届いていました。
Harold J. Cook
Matters of Exchange: Commerce, Medicine, and Science in the Dutch Golden Age,
New Haven: Yale University Press, 2007
ちいさいちびといっしょに6時半。ちいさいちびは、昨夜も今朝も、ひどい咳。どうしたのでしょうか。私の腕時計と小銭入れ(あかんぼうが居間にもっていって、どこかに隠してしまい、1週間経っても探し出せない)を買うため、午前中に、家族全員でヨドバシへ。
2階に時計売場がありました。同じ場所に、小銭入れもあり、すぐに必要なものを選択しました。私の手首はかなり細く、ベルトの長さをつめるのにけっこう手間どりました。
あかんぼうがブア、ブアとうるさいので、妻とあかんぼうが先におもちゃ売場に。ちびどもと私は、荷物を受け取ってから、地下の文房具売場へ。おおきいちびは漢字ノート。ちいさいちびはリボン。
その後、おもちゃ売場で合流しました。ちいさいちびがおなかが空いたおなかが空いたと言います。そうは言っても、11時にならないとレストラン街は開きません。
11時5分前に、たまったポイントで、あかんぼうのブア(プラレールの機関車)を1台買ってやってから、レストラン街へ。1分、エスカレーターの前で待ちました。
昨夜、私がでかけている間に、寿司の番組を見ていたようです。ちびどもが寿司、寿司というので、目の前の寿司屋さん。
あかんぼうは、イクラもアナゴも気に入ったようです。私のものも妻のものも平気で手を出して、とっていきます。ちびどももまずまずよく食べていました。
そのまま帰宅。12時ちょいでした。あかんぼうが寝付いてから、昨日もってきたリチャード・ヨウの論文を読みました。なるほど。
それから、アン・ブレアの論文が掲載されている ISIS 本体を探し始めました。これが泣けてくる。片づけを完了せずに、つぎの仕事にうつるというのを繰り返しているので、探し出すのが大変。でも、まあ、30分程度で見つかりました。フォーカスという名の特集に収められていました。→ヨウの論文ですが、科学技術百科として、チェンバーズの『シクロパエディア』は3番目とあります。
1番目は、1690年ハーグで3巻本として出版された『万有辞書』、
2番目が、ハリスの『レキシコン・テクニクム』(1704)です。さて1番目のものに関して私はほとんど知識がない。調べてみました。
Furetière, Antoine, 1619-1688
Dictionaire universel, contenant generalement tous les mots francois tant vieux que modernes, et les termes de toutes les sciences et des arts
A La Haye et a Rotterdam : Chez Arnout & Reinier Leers, 1690
筑波大が、この1690年版をもっています。その後の版をもっている図書館もわずかですが、国内に存在します。
リプリントがあります。(Geneve : Slatkine Reprints, 1970)こちらは、さすがに国内でも20館が所蔵しています。
邦語での研究論文はないようです。
→フュルティエールの『万有辞書』については、ウェブにいくらか有用な情報がありました。これをもとにイエズス会が『トレヴー辞典』を編纂し、1704年に出版しています。
→『トレヴー辞典』と繋がるのであれば、非常に興味深い。
『トレヴー辞典』邦語の研究論文を調べてみました。次の1点が見つかりました。
平賀裕子
「『トレヴー辞典』との比較に見られる『百科全書』の新しさ : 「中国」という項目を通して」
『Lilia candida : フランス語フランス文学論集』(白百合女子大学)27(1997): 34-52
夜中に目覚めたので、すこし仕事。割と長く起きていたので、ひとり遅れて、9時。曇り。
今日もお出かけします。
池端前学長の講演会「フォークカトリシズムの世界を生きた人々―聖ヨセフ兄弟会との対話―」&パーティ。1時過ぎに家をでて、すこし部屋の片づけと駒場の授業の準備(コピーをとること)をすることとしました。
コピーは、ちょっと面倒ではありますが、3点のみにしぼったのでそれほど時間はかかりませんでした。学術雑誌の一部が大学のエリア(LAN のドメイン)から無料でダウンロードできます。東京外語の場合何ができたのか、頭には入っていません。
潤沢な時間があるわけでもないので、今回は、アン・ブレアとリチャード・ヨウのものだけを調べました。
次の2点を pdf でダウンロードできました。Richard Yeo, "A Solution to the Multitude of Books: Ephraim Chambers's Cyclopaedia(1728) as the "the Best Book in the Universe"", JHI, 64(2003): 61-72
Ann Blair, "An Early Modernist's Perspective", ISIS, 95(2004): 420-430.
ISIS は取っているので家に帰ればありますが、ともあれ、ダウンロードし、プリントアウトしてかばんに入れておきました。→講演会は3時半から6時前まで。実質2時間強でした。
フィリピンですから、私のまったく知らない世界ですが、非常に興味深い講演でした。池端先生がフィリピン史の専門家であることは知っていましたが、具体的な研究内容に関しては、ああ、そういうことなんだと腑に落ちました。
とてもよい話なので、研究者でない方にも知ってもらいたいと思いました。→レジメに挙げられている文献は次。
池端雪浦「19世紀フィリピンの民衆カトリシズム―聖ヨセフ兄弟会の活動を中心として―」『アジア・アフリカ言語文化研究』30号(1985): 1-77
Ikehata Setsuho, "Popular Catholicism in the Nineteenth-Cetury Philippines: The Case of the Cofradia de San Jose," Reading Southern Asia, (Ithaca: Cornell University Press, 1990), pp.109-188
Setsuho Ikehata & Lilia F. Antonio (eds.), Cofradia de San Jose: Mga tala ng kasaysayan, Quezon City: U.P. Sentro ng Wikang Filipino, 2007
レジメといっしょに頂いた『池端雪浦先生 教育研究活動の歩み』(2007年8月)から入手しやすいと思われる書物を何点か挙げておきましょう。
池端雪浦編著『変わる東南アジア史像』山川出版、1994
池端雪浦編著『日本占領下のフィリピン』岩波書店、1996
池端雪浦、リディア・N・ユー・ホセ編『近現代日本・フィリピン関係史』岩波書店、2004
6時から8時までパーティ。
役職者の方々が挨拶。次いで、フィリピン舞踊団の学生諸君の演舞。私ははじめて見ました。立派なものです。歌も踊り(舞い)も表情もきちんとできていました。しかも、6種類ぐらいの別な躍りを上手に演じてくれました。
フィリピン語(タガログ語)よりも、フィリピン舞踊に夢中になる学生がいるのも無理はありません。
ちびどもといっしょに6時半。まだ薄暗い。曇り。→おおきいちびが小学校に行くのにあわせて、あかんぼうが脱走。外に出てしましました。あきらめてついていってやりました。
おねちゃんたちについて行くかと思ったら、途中で、バイバイをして幼稚園の方へ向かいました。幼稚園のあとは、やはり駅に向かいます。ポケットには何も入っていません。駅の直前でうまくごまかして、別のルートに案内しました。なんとか背負ってガード下の道に。本屋さんの前で、おろせという合図。降ろしてやると本屋さんのガラスに張り付いていましたが、その後はだっこして帰ってきました。予定していなかったので、ちょっと疲れた。さて、今日は、駒場の授業の初回。おおきいちびが友達とセイユウに行くと言うので、幼稚園からあかんぼうとちいさいちびが帰ってくるのを待って、すぐに出かけました。小学校の校門の前に、おおきいちびの最近の仲良しの子とその子のお姉さんとその子のお母さんの3人が待ってくれていました。よろしくお願いします、と預けてから、電車へ。
非常勤講師の控え室というのにまず行って、手続き全般に関して、確認をしました。そこで判子を押せばそれでよいようです。教室の機器を使うときには、鍵を借り出して行くようです。
時間に余裕があれば図書館に寄りたかったのですが、余裕はなし。次は、科哲の事務室に行って挨拶。駒場もどんどん様子が変わってきています。Tさん、橋本先生、本間博士としばらく語らったあと、8号館の教室へ。
私が学生-院生時代は、8号館が基地でした。(科哲教室の居場所。)その8号館ですが、建物そのものが新築になっています。本間博士といっしょに、どこが入口だろうと言いながら、教室に入りました。
私の授業は、学部の3年生4年生(駒場では後期課程と呼んでいます)のために開講されているものです。最近は、科学史・科学哲学では、哲学の方を選ぶ学生が多いようだというふうに聞いていました。学生が一人とか二人だったらどうしようと、実は、それが心配でした。(私の学生-院生時代にも、出席者が2人だけ、3人だけという授業は、記憶にある範囲で3つあります。それはそれで印象に残っていて、悪くはないのですが、2回に1度、3回に1度発表というのは、出席する学生の負担が大きい。)
意外や意外、院生や他学部の方も含めて、10名。学部の学生は、6人。
なんだかほとんど親のような気持ちになりました。安心し、安堵しました。
ひとりで6時半。ずいぶん涼しくなってきました。やはり薄曇り。上の駒場の授業の準備。部屋を片づけて、資料を探しました。部屋中に地層を形成したので、泣きそうになりながら探しました。探したのは、論文のコピー。
別の場所に山を3つ築くことになりましたが、なんとか、目的のコピーを探し出すことができました。午前中に終了して、やれやれ。妻とあかんぼうは、幼稚園の母の会ということで10時過ぎに出ていきました。あかんぼうは歩いていきました。
11時前に私は大学へ。
明日の準備のコピーをしたあと、研究室でいっぷく。それから、3コマの授業。
続けて3コマ授業をするとほとんど余裕がなくなります。
ひとりで7時前。おおきいちびは、たぶん6時半。ちいさいちびとあかんぼうはよく寝ています。よく寝るのがいちばん。→ちいさいちびは7時25分。あかんぼうは7時50分。薄曇り。
会議の日。いまのところ4つ。
→1時10分〜2時:総合科目推進室会議。私が司会を務めました。
→2時半〜4時:大学院前期課程専攻会議
→4時〜4時40分:大学院教授会最後に、学長により「アクションプラン2007」の説明がありました。40分ということでしたが、力を入れて話したため、9割のところで息が切れて、3分休憩。6時前には終わりました。
かなり疲れましたが、なんとか私の体力はもちました。帰宅して、妻もなんとかもったようです。100%にはまだまだですが、日常の仕事はなんとかこなせるまでには回復したようです。やれやれ。
ちいさいちびといっしょに6時前。ちいさいちびは、就寝時と覚醒時に咳がひどい。もどすかと思うぐらい激しい咳。どんよりとした曇り。→おおきいちびがでかける前に雨が降り始めました。
私も妻も、回復したとまでは言えません。しかし、今日からちびどもは普通に学校と幼稚園。元気ばりばりというわけにはいきませんが、日常業務には復帰したいと思います。
[嗚呼、西原はおもしろいな]
朝方次の4冊のマンガがアマゾンより届きました。西原理恵子『毎日かあさん4 出戻り編』毎日新聞社、2007
武富健治『鈴木先生 1〜3』アクションコミックス、2006-2007
あかんぼうの世話をしているときに、西原の『毎日かあさん』をすこし読んでいました。ほっとする面白さ。→最後まで読んでしまいました。サイバラはイダイだ!
諸所で評判なので買った『鈴木先生』ですが、こちらも3巻を読み通してしまいました。途中からちいさいちびが関心をもち、私の手から奪って、見ていました。まだ、もちろん、読むわけではありません。ただ、絵をいろいろ見ています。少女マンガにはない絵柄が新鮮だったようです。
おおきいちびといっしょに7時過ぎ。妻もまだまだ。私もまだまだ。ちいさいちびは寝る前鼻がつまって苦しいと。薄曇りの晴れ。
ちびどもといっしょに7時前。晴れ。あかんぼうは、6時半ぐらいに目覚めたようです。妻はまだ風邪でダウン中。私も明らかに風邪気味。まあまあ普通にできる時間もありますが、わー、つらい、という時間も来ます。子どもたちはまずまずかしこくしています。でも、そこは、やはり、子ども。
ちびどもが寝付いたあと、地元の飲み会に参加して、12時15分。こんな時間まで外にいるのは、3カ月ぶりぐらいです。歩いて5分のところですから、どれだけ遅くなっても気楽です。→めでたい報せが来ました。しばらく忙しいと思いますが、**氏、おめでとうございます。
→ひとりで5時45分。ちびどももすこし風邪気味で、ときに寝息が苦しそうでした。風邪を引いてしまわないように気をつけてやらないと。
→昼食後、妻がダウン。私もソファーで寝てしまいました。しばらく自分で遊んでいたあかんぼうは、ママがいないことに気付いて、大声で、ママ、ママ。
ミルクを持っていってやると、ママの隣で泣いていました。しばらくすると声がしなくなりました。ミルクを飲んで寝付いたのでしょう。→ミルクも飲まずに寝付いていました。しかもよく寝ました。[ゲスナー『書誌総覧』(1545)]
ヴァレンシア大学のデジタルライブラリーの様子(ダウンロードのこつ)がわかったので、すこしダウンロード。Gesner, Konrad (1516-1565)
Bibliotheca vniuersalis : siue Catalogus omnium scriptorum locupletissimus, in tribus linguis, Latina, Graeca, & Hebraica ..
Tiguri : Apud Christophorum Froschouerum, 1545
[7] f., [1] f. en bl., [10], 631 f., [1] f. en bl. ; Fol. (32 cm.)
ゲスネルの著作のうち、もっとも有名なもののひとつでしょう。→ハンス・フィッシャーの著作(邦訳)によって、簡単に紹介しておきましょう。
全部で1264頁。取り上げられている著者数は約3千、書物数はおそらく数万。(「おそらく」とフィッシャーが書くのは、実際には数えていないからでしょう。)著者名の索引は、アルファベット順でついていますが、中世の慣習に従い、姓ではなく、名のアルファベット順です。ですから、アダムくんなんかは、真っ先に来るわけです。
ひとりで5時50分。
ちいさいちびの運動会&誕生日。夜中は雨でしたが、今は晴れているので、運動会はなんとかできそうです。家族そろって7時50分に家をでました。おおきいちびはひとりで小学校へ。残りは、車で吉祥寺の幼稚園運動会会場まで。妻は風邪で辛そうでしたが、まあなんとか、辿り着きました。
我が家の場合、ポイントはあかんぼうです。
運動会は、かなり広いスポーツクラブの一角を借りておこないます。あかんぼうは、平気でうろうろします。おねえちゃんたちが行ったことのない領域まで進出します。私がついて回りましたが、これがなかなかにたいへん。
ちいさいちびの競技は一部見ることができませんでした。
天気がよくなって日の当たる場所はとても暑かったせいもあるのでしょう、11時過ぎてくると眠くなってきたようです。ちいさいちびの親子ダンスの頃に、大暴れ。その後、ママに抱っこしてもらって就寝。幼稚園の運動会ですから、午前中に終わります。就寝してから15分後に園長先生の挨拶にて終わり。
ちいさいちびはしばらくどこかで遊んでいましたが、みんな帰ったので、帰ることに合意。
あかんぼうの相手でかなり疲れましたが、なんとか無事に帰り着きました。→実は私も軽く風邪気味です。鼻がつまりやすい。帰り着いて、しばらくしてから、ソファーで寝てしまいました。30分から1時間ほど眠ったようです。
→おおきいちびが帰ってきてから、ちいさいちびのバースデーケーキを買い出しへ。あかんぼうも行きたいようなので、前にあかんぼう、後ろにちいさいちびを乗せて、駅前のコージーコーナーへ。いつものケーキは飽きたということで、ちいさいちびは、小さなチョコレートケーキを選びました。4個。他に、プレートとローソク6本。飴のキャラクターが3体。
帰り着くと、妻も起きてきていました。ちびどもはさっそくお歌を歌って、誕生日ケーキ。あかんぼうも仲間だと一丁前に座っています。ちいさいちびがローソクの火を吹き消すと、自分もやらせろとききません。あきらめてやらせました。数回。
ケーキそのものはちびどもの口に合わなかったようで、小さいケーキですが半分も食べませんでした。飽きてきたのは、むしろよいことかもしれません。
→その後、牛乳やルルを買うために外出。帰ってくると、あかんぼうが玄関で待っていました。自分もお出かけしたかったようです。
あきらめてついていくことにしました。あかんぼうはおねえちゃんの傘を手に、どんどん進みます。車が来ると止まれをするので、ゆっくりとですが、でも確実に駅の方に向かいます。そして駅についたと思ったら走り出します。いったいどこに行くつもりかとついていくと、セイユウのなかに入り、ブア(おもちゃのちいさな車)のおいてある場所に行き、一番下のものをひとつつかみました。ピー、ピーというとレジの方に向かいます。ブアを買って満足したようです。しばらく一人で歩いていましたが、途中で抱っこ。
ちょうどよいので、ガード下の魚屋さんで、イカ・甘エビ・赤貝の刺身を買って帰りました。13キロ近くになっています。抱っこして歩くとかなり疲れます。
よなかに目覚めたのですこし仕事。延期、延期になったおおきいちびの運動会ですが、最新の天気予報を見る限り、なんとかなりそうです。今日延期になると、金曜日。ちいさいちびの運動会と重なります。おお、それだけは避けて欲しい。
ちびどもは6時半。ちょうどよいでしょう。私は7時過ぎ。
すこし晴れてきています。運動会OK. よかった。
妻が風邪気味です。これは、たいへん。→授業を終えて、帰宅すると、妻はダウンしていました。寝込んでいます。おねえちゃんたちはまあ自分で何とかなりますが、あかんぼうが問題。なにかあると、ママ、ママ、と泣きます。
妻が下のソファではなく、上の布団に行った後、しばらくは自分でかしこく遊んでいましたが、ふといないことに気付き、上に上がって、部屋の前でうっぷして大声でママ、ママと泣きます。教えていないのに、こどもはこういうところが芸達者です。泣いても仕方がないということも知ってもらう必要があります。しばらくほっておくと(たぶん10分ぐらいでしょうか)、泣きやんで、降りてきました。もちろん、最後また寝るときには、同じように泣いて上に行きましたが、割とすぐに寝付いたようです。
風邪気味のおおきいちびが鼻を鳴らして、5時半。すこしはやい。もうすこしゆっくりと寝て欲しいのですが。。。曇り。
木曜日に延期されたおおきいちびの運動会。金曜日にちいさいちびの運動会。すこし雲行きがあやしい。会議の日。いつもよりも遅くなりそうです。
→1時〜2時:ハラスメント相談室会議。
5時〜6時半:大学院企画運営室会議。
学期が始まった途端、目の回る忙しさ。
[クローメル:Kromer, Marcin (1512 - 1589) ]
科研費で行った作業ですが、ふと見落としていた部分に気がつくことがあります。
ボイルは、『冷』でポーランドに関する基本的情報をまとめた書物をページ数を明示して引用していることに気付きました。
ボイルは「マルティヌス・クロメリウスの『ポロニア』第1書、1の53,54, 68頁」を明示的に引用しています。
調べてみると、ポーランド語のサイトに多くの情報があります。
この書は、初期近代においてポーランドに関する基本書だったと思われます。
どこかで入手できるはずだといろいろ調べている最中に、サットンさんのサイトにあるのではと思いつき見てみました。
ありました。
次の3点がウェブで入手可能です。Kromer, Marcin (1512 - 1589)
De origine et rebus gestis Polonorum libri xxx
Basel, 1568
Universitat de València Biblioteca DigitalKromer, Marcin (1512 - 1589)
Polonia (1578)
Cracow, 1901
Wielkopolska Biblioteka CyfrowaKromer, Marcin (1512 - 1589)
De Musica Figurata
( (16th c.))
Thesaurus Musicarum Latinarum最初のDe origine et rebus gestis Polonorum libri xxxですが、新しいボイル全集は、1558年版を挙げていますが、初版は、1555年にバーゼルで出版されています。そして、1589年にケルン (Coloniae Agrippinae : In Officina Birckmannica sumptibus Arnoldi Mylij, 1589) に出版された版のタイトルは次のようです。
Martini Cromeri ... Polonia: siue De origine et rebus gestis Polonorum libri XXX. Oratio funebris Sigismundi primi regis, deque situ, populis, moribus, magistratibus & republica regni Poloniae, libri duo.
ですから、ボイルが利用した本は、この本の可能性が高いのですが、他にも『ポロニア』をタイトルにもつ本があります。それが2番目。
フルタイトルは次の通り。
Polonia siue De situ, populis, moribus, magistratibus, & Republica Regni Polonici libri duo
1577年の版があります。こっちの『ポロニア』は今の言葉では、社会科学的な記述です。最後のものは、さすがに私のテーマには関係しませんが、リプリント(Colorado College Music Press, 1980) があり、日本の図書館でも所蔵しているところがあります。
ふたつの『ポロニア』は本来は我が大学(東京外国語大学)にあるべきでしょう。しかし、私の調べた範囲では、日本の大学で所蔵しているところはありませんでした。もちろん、ふたつの『ポロニア』ともにダウンロードを試みました。
私がいつも使っているマシーンではともにダウンロードできませんでしたが、ヴァレンシア大学デジタルライブラリーの方は、Mac OS X のマシーンで一括ダウンロードできました。実は、以前から、ヴァレンシア大学デジタルライブラリーからのダウンロードには苦労していました。(できないことの方が多く、ごくたまにうまく行くだけでした。)今回の体験で、ポイントがわかりました。Classic Mac の環境では難しいということです。ポーランドのサイトの方は、ウィンドーズとリニックスで動作する専用のビューワーをダウンロードする必要がありました。こちらは、ウィンマシーンですぐにダウンロードできました。
ちびどもといっしょに6時20分。睡眠時間の乱れているあかんぼうは、昨日は12時まで起きていて、5時半、ということです。眠いのでしょう、けっこう暴れていました。弱い雨。
おおきいちびは今日もお休み。小学校の校庭では、区立の幼稚園の運動会が開かれています。ちいさいちびのみ出動。
全員ででかけて、私は郵便局へ。ちいさいちびは幼稚園。おおきいちびは小児科医。喉が赤くなっているということです。[google earth]
遅ればせながら、グーグル・アースをインストールしてみました。
なるほど、こいつは、おもしろい。
まずは自宅周辺を見てみました。きれいな写真があります。ただし、いくらか古い。数年前でしょうか。
ついでに、大学の周辺と、台北での滞在ホテルの周辺も見てみました。
あかんぼうとおおきいちびは6時45分。私とちいさいちびは10分遅れ。雨は上がっていますが、どんよりとした曇り。
49歳になりました。わー。
2学期が今日から始まります。
学生たちに、あけましておめでとうと言ってしまいそうなぐらい、1学期の終わりから遠い。ちびどもは今日はお休み。私ひとりがでかけます。
大学にて次の本を受け取りました。亀山先生、いつも、ご高配、ありがとうございます。
亀山郁夫『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』光文社新書、2007また、レビュー・コピーとして、次の本を出版社より受け取りました。裳華房の編集者の方、ありがとうございます。
増井幸夫・神崎夏子『植物染めのサイエンス―万葉の色を化学する―』ポピュラーサイエンス281、裳華房、2007
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