あかんぼうが起きて、5時50分。ちいさいちびも起こしてしまいました。本日は、本業の授業に集中。3コマの日ですから、他のことをする余裕もないのですが。
今月は、これでやっと100枚。
ひとりで4時半。今日は寒くなるようです。
→気温はそれほど下がりませんでした。しかし、ちょうど正午前後から雨が落ちてきました。あかんぼうは、鼻水がなかなかすごいのですが、元気です。妻は、やっとすこしですが、動けるようになってきました。
6時半から、総合文化研究所主催で行われる佐藤優氏の講演会があります。
5時に家を出て、5時40分ぐらいに研究所に着きました。
300人のキャパシティの会場に2百数十人が集まる大盛況でした。講演会のタイトルは、「佐藤優 ロシアを語る」。原稿なしに、まったく淀みなく話し続ける、ド迫力の講演でした。
講演会は8時まで。その後、4階の総合文化研究所にて懇親会。こっちも部屋がいっぱいになるほど人が集まってくれました。
ということで、2007年度の第1回講演会は、大成功でした。帰宅すると、アマゾンより次の本が届いていました。
Roy Porter & Lesley Hall,
The Fact of Life: The Creation of Sexual Knowledge in Britain, 1650-1950
New Haven and London: Yale University Press, 1995
気付くと、1時半。そろそろちいさいちびを迎えにいく必要があります。あかんぼうの風邪は、よくなってきているようです。病気のときに特有の機嫌の悪さがありません。(ただし、眠くなってくると暴れる。)
妻は、蓄積疲労による風邪の症状です。しばらく休む必要があるようです。「もしかして、おじさんは、○子ちゃんのおとうさん?」
幼稚園にちいさいちびを迎えに行き、滑り台の側で立っていると、こんにちは、と言う声。こんにちは、と返すと、上の質問が来ました。A組でいちばん元気な男の子です。
この「もしかして」の用法が気に入りました。ちびどもの夕ご飯にうどんをつくっていたときのことです。おおきいちびがおかわりというので、最後のたまをお湯に入れ、ちょうどよいぐらいのうどんをちびの食器に盛って、スープを入れようと温めていた鍋をもつと、五十肩の痛みが走ったのでしょう、無意識に鍋を話してしまいました。痛みが予想できていれば、そうしたことは防げたのでしょうが、予想しない痛みに手が自動的に防御反応をとったようです。
たいしたことにはなりませんでしたが、痛みが残っていると、思わぬトラブルを引き起こしてしまうことがあります。
あかんぼうは6時前。私は、6時半。今日も好天。ただし、気温が一転して下がるようです。予報では、最高19度。(朝の感じからして、もっと上がるように思われます。)大学生協で次の本を購入しました。
リナ・ボルツォーニ
『印刷時代の記憶の部屋:文学的-図像学的モデル』
足立薫・伊藤博明訳、ありな書房、2007,7500円帰宅すると次の本がアマゾンより届いていました。
E.グラント
『中世における科学の基礎づけ―その宗教的、制度的、知的背景―』
小林剛訳、知泉書館、2007
帰宅すると、風邪気味のあかんぼうとともに妻もダウン気味となっていました。肩の後方の痛みと、微熱でした。原因は、蓄積疲労だと思われます。
[まだまだまだ、はしか]
立教大も休講
同僚と話す機会がありました。6月に入ってから、休講になるとうれしいな、という声がありました。疲れが溜まってくるころですから、気持ちはわかります。ついでに、トリヴィア。
マチャミが48歳だった!
これまでの公称が46歳(1960年7月生まれ)だったのが、本当は1958年生まれだったという記事です。フラッシュの報道。別に2歳ぐらいサバを読んでいたところで気にはなりませんが、私と同世代だったという事実に驚きました。ああ、同学年だったか。
あかんぼうが全員を起こして6時。今日も快晴。あかんぼうは、4時に目覚めた暴れていたそうです。あかんぼうには昨日の遊びが疲れたようです。鼻水も出しています。本格的な風邪にならなければよいのですが。[まだまだ、はしか]
法政大市ヶ谷キャンパスも共立薬科大も休講へ(ヨミウリ)
ひとりで4時25分。雨は上がっています。窓を開けると快晴。朝の日射しがまぶしく射し込んできます。今日の土曜日と明日の日曜日は、京都産業大学で学会(日本科学史学会年総会)があります。ここんところ、発表を続けていましたが、今年はお休みします。
[またまたまた、はしか]
サンケイの記事。
慶大もはしかで休講
アサヒの同じ記事
[アリストテレス偽書/偽アリストテレス (pseudo-Aristotle)]
アリストテレス偽書/偽アリストテレスの系譜をしっかりおさえておく必要があるなと思い、まずは、日本語でよめる文章がないかどうか探しました。慶応の堀江聡さんが何と『アリストテレスの神学』を邦訳されています。
堀江聡訳「ペトルス・ニコラウス羅訳『アリストテレスの神学』第1章・第2章」『西洋精神史における言語観の変遷』(慶應義塾大学出版会,2004), pp.115-145;
堀江聡訳「ペトルス・ニコラウス羅訳『アリストテレスの神学』第3章・第4章」『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』20(2005): 17-48
堀江聡訳「ペトルス・ニコラウス羅訳『アリストテレスの神学』第5章・第6章」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』37(2006): 89-109
岩見隆; 高田康一; 野元晋; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第1章」『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』13(1998): 123-141
岩見隆; 高田康一; 木下雄介; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第2章」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』30(1998): 219-240
岩見隆; 高田康一; 木下雄介; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第3章」『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』14(1999): 55-69
岩見隆; 大川京; 高田康一; 木下雄介; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第4章〜第6章」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』31(1999): 115-154
岩見隆; 大川京; 高田康一; 木下雄介; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第7章」 『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』15(2000): 92-106
岩見隆; 大川京; 高田康一; 木下雄介; 野元晋; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第8章・第9章」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』32(2000): 121-186
岩見隆; 大川京; 高田康一; 木下雄介; 野元晋; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』第10章」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』33(2001): 161-205
岩見隆; 大川京; 高田康一; 木下雄介; 野元晋; 堀江聡訳「アラビア語版『アリストテレスの神学』序文・問題一覧」『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』17(2002): 189-211
堀江聡「アラビア語版 『アリストテレスの神学』研究展望」『慶応義塾大学言語文化研究所紀要』30(1998): 201-217
堀江聡「『アリストテレスの神学』から古代末期の始原論への遡源」『中世思想研究』 45(2003): 41-56
堀江聡訳「『ギリシャの賢者の言葉』」『西洋精神史における言語観の変遷』(慶應義塾大学出版会,2002), pp.209-225
堀江聡訳「『神学論攷』」『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』17(2002): 157-187その他のアリストテレス偽書/偽アリストテレスについては、まだ邦語の研究論文を見出すことができていません。『世界について』『動物誌』の後ろの巻(とくに第10巻、人間の不妊症を扱った巻)、『諸問題』等々です。
そのなかで、新宿3丁目の日榮さんと、ヘルモゲネスを探しての大橋喜之氏が2004年にヤフーのgroups.yahoo.co.jp で、『アリストテレスの神学』『原因論』『秘中の秘』について議論されているのには驚きました。英語ではたぶん、次のものが最初に手に取るべきもののようです。
Pseudo-Aristotle in the middle ages : the theology and other texts,
London : Warburg Institute, University of London, 1986
手元にある書物(論文集)に、この問題に関連する、非常に興味深い(読んでいて、ほんとうにわくわくしました)論文がありました。
John Monfasani, "The Pseudo-Aristotelian Problemata and Aristotle's De animalibus in the Renaissance," in Anthony Grafton & Nancy G. Siraisi (eds.), Natural Particulars : Nature and the Disciplines in Renaissance Europe (Cambridge, M.A. : MIT Press, 2000), pp.205-247.
Ann Blair, "The Problemata as a Natural Philosophical Genre," in Anthony Grafton & Nancy G. Siraisi (eds.), Natural Particulars : Nature and the Disciplines in Renaissance Europe (Cambridge, M.A. : MIT Press, 2000), pp.171-204.
一言、定型句で感想を述べておきます。まさに、目から鱗でした。→アン・ブレアのものから紹介しましょう。
アリストテレスの『諸問題』には、まったく別種の独立の2つの系統があった。ひとつは、いわゆる本来の『諸問題』。ラテン語で流通した「ハイ・サイエンス」。学者の世界で読まれた。
もうひとつは、人民のアリストテレス。すなわち13世紀か14世紀に新たにつくられたもので、俗語で流通した。代表的タイトルは、『アリストテレスと他の哲学者・医師の諸問題』。「ロー・サイエンス」。学者の世界の外、民衆医学の領域で広く利用された。ラテン語版の書き出しによって、“Omnes Homines”とアン・ブレアたちは呼んでいる。
私がしばらく追いかけていたのは、こちらの民衆のアリストテレスの方でした。
(ラテン語版) Problemata Aristotelis ac philosophorum medicorumque complurium
(英語版) The Problems of Aristotle with other philosophers and physitions
(フランス語版) Problèmes d'Aristote et autres filosofes et médecins
ドイツ語版もあります。ドイツ語版に関しては、アン・ブレア自身が ESM 4(1999): 1-39 で扱ったとあります。
→HAB が数多くの『アリストテレスの諸問題』を持っています。
1593年にフランクフルトで出版された版は次の通りです。
Problemata Aristotelis : Das ist: Gründliche Erörterung unnd Aufflösung mancherley zweiffelhafftiger Fragen dess hochberümpten Aristotelis, und vieler anderer bewehrten Natur erkündigen, Franckfort am Main : Homm, 1593
1666年、バーゼルで出版された版は次の通りです。
Problemata Aristotelis : Das ist: Gründliche Erörterung un[d] Aufflösung mancherley zweiffelhafftiger Fragen dess hochberümpten Aristotelis, und vieler anderen berühmten Naturerkundigern : Hierzu sind auch in dieser Edition kommen die nutzlichen Problemata Johannis Bodini ... In gewisse Frag vnd Antwort gestellt [Marcus Antonius Zimara], Basel : König, 1666ポーターとホールの本(1995)以外の先行研究もしっかりあげられています。
→次の通り。
Otho T. Beall, "Aristotle's Master Piece: A Landmark in the Folklore of Medicine," William and Mary Quarterly 20(1963): 207-222
Vern Bullough, "An Early American Sex Manual; or Aristotle Who?" Early American Literature 8(1973): 236-246
D'Arcy Power, The Foundations of Medical History (Baltimore: Williams and Wilkins, 1931), pp.147-178
Jill Kraye, " The Printing History of Aristotle in the Fifteenth Century: A Biographical Approach to Renaissance Philosophy", Renaissance Studies 9(1995): 189-211
ひとりで6時。天気は下り坂。→7時前に雨が降り始めました。そろそろ梅雨入りの季節です。なんかそういう雰囲気になってきました。[ブラック・アテナ/黒いアテナ]
下に紹介した[ブラック・アテナ/黒いアテナ]ですが、探していくと、あの岸田秀氏に、『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』新書館 (2007/02)がありました。岸田氏は、バナールのモデルをひとつの柱としてこの本を書き上げたようです。さすがと言いますか、なんと言いますか。外語大のはしかがどう報道されているのか調べているとおもしろい情報がひっかかりました。
東京都北区の「東京外語大跡地利用計画」には、去年の春に更新された、跡地利用計画が発表されています。
地図とみると、藤棚(前庭)は、武蔵野学校に譲るようです。校舎と校庭は、防災公園とするようです。体育館のあった空間は、福祉施設を建てるようです。講堂のあったあたりは、住宅を建てるようです。
今実際にどうなっているのかはわかりません。昔いっしょに仕事をしたことのある菅野裕臣氏の「東京外大朝鮮語学科とわたくし」という文章がありました。仕事はたいへんでしたが、この文章は、非常に興味深いものです。
東京外国語大学に朝鮮語学科ができたのは、1977年(昭和52年)です。沖縄返還(沖縄県の成立)が1972年です。その5年後にやっとできています。その遅さ。日本の韓国・朝鮮認識の歪みが如実にあらわされています。
(ちなみに、私は、その年に大学に入学しています。入学したときは理科系ということもあり、外大のことはまったく視野にありませんでした。朝鮮語学科もまったく知りませんでした。)
ということは、2007年は朝鮮語学科創設30年ではありませんか。日本のアジア認識をもうすこしまっとうなものにするためにも、なにかイベントや行事があってもよいように思われます。
ちなみに1977年の衝撃的事件は、日本赤軍による日航機ハイジャック事件です。米軍の立川基地が32年ぶりに全面返還されたのもこの年です。
昨夜、ちびどもよりも先に就寝したせいで、3時40分に目が覚めました。目の奥の痛みがずいぶんよくなっています。しばらく仕事をすることとしました。3コマの授業。おお、今日は、3人の学生から、風邪または体調不良にて欠席の連絡がありました。私も昨日は体調不良でした。流行っているのでしょうか?
大学から麻疹についての方針が示されました。
1クラスにおいて、3人以上の麻疹患者が出たときには、そのクラスは閉鎖する。
大学全体において、5人の麻疹患者が発生したときには、全学休講措置を検討する。
いまのところ、東京外国語大学では、一人ということのようです。軽症ですみ、しかも感染のおそれもほとんどない、とありました。東京外国語大学の学生諸子へ。
もしはしかかな、と思ったらすぐに医療機関で受診し、麻疹だと診断されたら、大学には来ないように。そして、保健センターに電話して下さい。(指導教官に伝えるのも可。保健センターには指導教官から連絡する体制となっています。)直ったあとも、3日間は、出校しないようにと指針書にあります。
ひとりで5時前。昨日から目が痛い。疲れがでてきたようです。午前中に出張校正。10時に家を出て、11時前に飯田橋の印刷所に着きました。第2号の青焼き校正を行い、第3号の原稿の一部を渡してきました。
そのまま大学へ。大学に着くと、まず、事務(総務)により、学会出張の手続きを行いました。
研究室についてから、ネットでホテルの部屋を確保しました。2時半から大学院のFD。4人の方が、自分の授業をどうしているのか発表。正直にかかえている問題を語ってくれた方の発言が私には参考になりました。
そのまま席を替えずに、大学院教授会。5時過ぎに終わりました。朝からの目の奥の頭痛が去らないので、教授会の後の会議は長の方に断ってお暇させていただくことにし、帰宅。すぐに、あかんぼうを風呂に入れて、夕食を食べて、ばったり。
帰宅すると、次の本がアマゾンより届いていました。
Michael Hunter
The Boyle Papers: Understanding the Manuscripts of Robert Boyle,
Aldershot: Ashgate, 2007
手にとってびっくりしました。674頁あります。ここまで浩瀚な本を予想していませんでした。
次のアシュゲイトのサイトで、イントロ(ボイル草稿の文脈)がダウンロードできます。
ちなみに、目次は次の通りです。
Introduction: The Boyle Papers in Context, 1
1 Robert Boyle and his Archive, 13
2 The Lost Papers of Robert Boyle, 73
3 The Workdiaries of Robert Boyle: A Newly Discovered Source and its Internet Publication, 137-
4 Robert Boyle's Paralipomena: An Analysis and Reconctruction, 206-
5 The Making of Robert Boyle's Free Inquiry into to the Vulgarly Receiv'd Notion of Nature(1686), 219-
Catalogue of the Boyle Papers, Letters, Notebooks and Associated Manuscripts, 277-651
第1章は、以前のLetters and Papers of Robert Boyle(Bethesda, 1992) のイントロの再録。
第2章は、プリンシーペとの共著で、Annals of Science, 60 (2003), 269-311 の再録。
第3章は、リトルトンとの共著で、Notes and Records of Royal Society, 55 (2001), 373-90 の再録。
第4章は、ハリオット・ナイトとの共著で、未出版。
第5章は、デイヴィスとの共著で、ESM, 1 (1996), 204-71 の再録。検索をかけていると、次のサイトに出会いました。私には、有用な情報を含みます。
Uit de B I B L I O T H E E K van Constantijn Huygens jr
ひとりで5時20分。今日はおおきいちびの遠足の日。新宿御苑に行きます。とうとう1面トップ。
早稲田が休講になったことが大きかったのでしょう、朝日新聞は一面トップです。
大学のはしか休講相次ぐ
特集も組まれています。
特集:はしか流行→ふと大学のサイトをみてみました。ああ、ついに、きたか。
麻疹が本学にも波及:自主的対応が必要とありました。
人数は書かれていませんが、この書き方だと一人だと思われます。たぶん、2人目、3人目が重要な鍵を握るでしょう。
あかんぼうといっしょに5時45分。今朝も快晴です。気温は昨日からすこし低めです。さらにまたはしかについて。
はしか大流行はなぜ
テレビでは、早稲田も今日突然休講になったと報道していました。上のアサヒの記事では、東京工科、駒沢、和光も休講になったとあります。
大流行の一歩前だと思われます。[ブラック・アテナ/黒いアテナ]
大学生協で、以前から評判の次の本を購入しました。
マーティン・バナール
『ブラック・アテナ:古代ギリシャ文明のアフロ・アジア的ルーツ』
片岡幸彦監訳、新評論、2007
668頁の大冊です。
→解説を読むと、II の方が先に邦訳されたとあります。
藤原書店のサイト『黒いアテナ 上 古典文明のアフロ・アジア的ルーツ II 考古学と文書にみる証拠』
原書店のサイト 『黒いアテナ 下 古典文明のアフロ・アジア的ルーツ II 考古学と文書にみる証拠』
→ウェブを簡単に見るだけでもたくさんの反応が見つけられます。歴史学研究会の2005年は、このテーマに関するセッションを設けています。
ひとりで5時半。快晴。生体移植についてヨミウリより。
国立成育医療センターで、30歳代の父から4歳の娘に、生体肝腎同時移植が行われた、とあります。
[18世紀のアリストテレス:民衆の助産師]
昨日の "Clio Electric" からの流れで、ECCO でアリストテレスを見てみました。全部で30点ありました。
原典(ギリシャ語とラテン語)では、詩学、修辞学がありました。(宇宙論も1点)翻訳でも、詩学、修辞学、そして、政治学とニコマコス倫理学があります。
意外だったのは、人間発生論と助産術(産婆術)の書物です。たとえば、次の本。
Aristotle's compleat and experienc'd midwife. In two parts. I. A guide for child-bearing women, ... II. Proper and safe remedies for the curing ...
The eighth edition. London, [1740?].
もちろん、産婆術(助産術)は、(偽)アリストテレスのものですが、18世紀にかなり人気を博し、広く読まれたようです。
科学革命を乗り越えて、生き残ったアリストテレスは、助産師の祖としてのアリストテレスであった、と言えるかもしれません。
日本語で調べてみても、ヒットする先行研究は見つかりませんでしたが、英語では予想通り、数多くの先行研究がヒットしました。むしろ、最近、流行りのテーマだと言ってよいと思います。つまり、ジェンダー論。なかなかに興味深い研究があるようです。→著作のタイトルですが、フルには次の通りです。
Aristotle's compleat and experienc'd midwife. : In two parts.
I. A guide for child-bearing women, in the time of their conception, bearing and suckling their children; with the best means of helping them, both in natural and unnatural labours : together with suitable remedies for the various indispositions of new-born infants.
II. Proper and safe remedies for the curing of all those distempers that are incident to the female sex; and more especially those that are any obstruction to their bearing of children. A work far more perfect than any yet extant; and highly necessary for all surgeons, midwives, nurses, and child-bearing women
Made English by W[illiam] S[almon], M.D.
初版はわかりませんが、1700年の版があります。1782年には、第14版が出版されています。人気のほどが伺われます。たぶん、同じ内容を含むものに、次があります。
Aristotle's works compleated. In four parts.
Containing,
I. The compleat master-piece: ...
II. His compleat and experienced midwife: ...
III. His book of problems: ...
IV. His last legacy
London, 1733それぞれの部(parts)は、別々のタイトルページ、ノンブルを持ちます。つまり、別々の4作品をひとつに綴じたということになります。
第1部の『マスターピース』は第22版、第2部の『ミッドワイフ』は第8版、第3部の『諸問題』は第25版。ほんとうに人気を博したことがわかります。第1部の『マスターピース』は、次の通り。
Aristotle’s Master-Piece compleated in two parts: the first containing the Secrets of Generation of Man... The second part, being a Private Looking-Glass for the Female Sex, etc
London, 1697第2部は、上記。
第3部の『諸問題』は、古い起源をもちます。
Aristotle's book of problems, with other astronomers, astrologers, physicians and philosophers. Wherein is contain'd divers questions and answers touching the state of man's body. Together with the reasons of divers wonders in the creation; the generation of birds, beasts, fishes and insects; and many other problems, on the most weighty matters, by way of question and answer
London, 1710
First published in 1595 under title: The problems of Aristotle, with other philosophers and phisitions.
第4部は、次の通り。
Aristotle's last legacy : Fully Unfolding the mystery of nature in the generation of man, &c.
London, 1711→どうも、この人気はおかしいと思って、もうすこし調べてみました。
『アリストテレスの完全なるマスターピース』は、1684年に初版が出版されて以来、性のマニュアルとして18世紀末までもっともよく読まれた書物であった、とあります。フィリス・アレン・トムソンの博士論文によれば、1920年までに、英語だけではなくドイツ語、フランス語でも出版され、29版を数えたそうです。
ということで、タイトルは正確には、[18世紀のアリストテレス:民衆の助産師にして性の指南書]としなければなりません。
→イギリスの代表的医学史家ロイ・ポーターがレズリー・ホールと組んで出版した次の本の第2章がこれを扱っていることが判明しました。
ポーター&ホール『生の事実:1650年から1950年までの英国における性的知識の創造』→ウェリアム・サーモン(William Salmon)の関わる書物の書誌はどれもややこしい、とあります。よく見ると、『アリストテレス最後の遺産』には、何と、2種類ありました。
上のもののほかに、次のもの。(pseud)Aristotle ,
Aristotle's last legacy: or, his golden cabinet of secrets opened, for youth's delightful pastime
London, 1711
様子がわかってくると、日本語の文献も見つかります。国立民族学博物館先端人類科学研究部教授の鈴木七美さんに次の3点がありました。
鈴木七美「擬アリストテレス産婆書の系譜学」『近代イギリス家庭教育論史研究』1993-1994年度文部省(現:文部科学省)科学研究費補助金最終報告書(1995)(研究代表者 寺崎弘昭) pp. 31-54
鈴木七美「擬アリストテレス産婆書の世界−Aristotle's Master Piece」『人間文化研究年報』第18号(1995.3)、お茶の水女子大学人間文化研究科 pp.59-66
鈴木七美「擬アリストテレス産婆術書における母のイマジネーションとモンスター」『茶人 Ochanomizu Anthropology』第2号(1998)、お茶の水女子大学大学院文化人類学研究室 pp.3-17
ひとりで4時。そろそろ夏とは言え、まだ暗い。→あかんぼうは、5時50分。このころになるともう十分に明るい。→天気予報の通り、朝方から雨が降り始めました。しかし、ちびどもがピアノにでかけるころには上がっていました。雨の影響でしょうか、半袖だと涼しいぐらいです。またまたはしかについて。
中央大でもはしか感染(ヨミウリ)
中央大もはしかで休講(アサヒ)(ヨミウリ今年の解説)首都圏ではしか流行
(ヨミウリ一昨年の解説)子どものはしか激減
2つの解説記事を読むと、今年の流行の背景がよくわかります。[Clio Electric]
昨日の論文 "Clio Electric" の刺激で、「千のキミア・プロジェクト」を2千に向けて進めようという気になりました。
ボイルの周辺のフックからと思って、EEBO にアクセスしたら、ごく短いもの以外はうまく行きません。(ダウンロードの途中で、「ファイルが損傷しています。回復不可能です」というメッセージが出ます。)
こういうときはあきらめて、ECCO の方を探りました。今度はウィルキンズ。次の著作集の存在を知りました。Wilkins, John.
The mathematical and philosophical works of the Right Reverend John Wilkins, ... Containing, I. The discovery of a new world: ... V. An abstract ...
London, 1708 [1707-08]. 578pp.
ECCOには、"eTable of Contents" があります。たいていこれで十分なのですが、どうも途中からノンブルが更新されています。こう言うときは、丁寧に実物を追いかけるしかありません。
最初は、天文学的著作(I. The discovery of a new world)で、これが、274頁まで続きます。
次にノンブルが新しくなって、MERCURY, or THE Secret and Swift Messengerが続きます。これが90頁あります。
さらにノンブルが新しくなって、Mathematicall magick. or, the vvonders that may be performed by mechanicall geometry. In two books が続きます。これが168頁あります。
そして、今度はノンブルは続いたまま(更新せずに)AN ABSTRACT OF Dr. WILKINS's ESSAY Towards a Real Character, AND A Philosophical Languageが来ますが、それは、pp.169-184 とほんとうに短い抄録となっています。
以上の通り、なかなかにやっかいな構成となっていました。
ひとりで5時半。と思ったら、おおきいちびが起きてきました。アサヒより、再度はしかについて。
成蹊大、東北学院大もはしかで休講
ワー、近づいてきました。成蹊大は、自宅からも大学からもけっこう近い。やっとマッサージ屋さんに行くことができました。肩だけではなく、腰の調子も悪くなってきているのですが、うまく時間がとれませんでした。
ちいさいちびが幼稚園に登園するのにあわせて、まず、クリーニング屋さんにより、それからマッサージ屋さんに行きました。一時の込み具合は解消されていました。
痛い肩のまわりを力をいれてやってくれたので、息を呑むほど痛かったのですが、これですこしよくなると思います。帰宅すると、ISIS の最新号 Volume 98, Number 1, March 2007 が届いていました。
Essay Review に、Robert Alan Hatch, "Clio Electric: Primary Texts and Digital Research in Pre-1750 History of Science", pp.150-160 があります。私がこのところ行ってきた研究レビューに重なります。早速読んでみました。
取り上げているのは、次のもの。JSTOR: From Journal Storage to Web Access
EEBO: Early English Books Online
ECCO: Eighteenth Century Collections Online
GALLICA: Bibliothèque National de France
The HARTLIB PAPERS
The BOYLE PROJECT
The NEWTON PROJECT
彼のHDには、千を超える17世紀のテキストがあるのだそうです。これは、勝った。もちろん、別に勝負ではないのですが、私のHDには1700を超える科学史関係のファイルがあります。そして、上に見るとおり、短い紹介ならばこれで問題はないのですが、ガリカ以外は英語圏に限定されています。(ガリカ以外にフランス語圏のものはなく、ドイツ語、イタリア語、スペイン語の重要なサイトも取り上げられていません。まるでローマ帝国のように、アメリカ=世界、とする見方が無意識に働いているようです。)彼が紹介している次のサイトは有用です。
The Charleston Advisor
Digital Librarian
おおきいちびは、おともだちを連れて帰ってきました。幼稚園時代からのお友達ではなく、小学校ではじめて知り合った友達としては、最初の子となりました。おおきいちびはお友達といるときはいつもテンションが高い。知らない方はびっくりするぐらいです。
ちいさいちびも負けじと加わっていました。相当無理をしたみたいで、夜中に暴れました。
ひとりで5時。早朝から雨。ヨミウリより、再度はしかについて。
帝京大野球部12人はしか感染の可能性
大学の休講ではなく、首都大学野球連盟が春季リーグの日程変更を行うということです。
ひとりで4時20分。ヨミウリより。
日大でも44人がはしかに感染
ということで、日大(世田谷区)は、26日まで学校閉鎖だそうです。
私の大学の保健センターが出した通知には、麻疹にかかった(らしい)場合には、学校に来るな、とあります。感染を防ぐためには、正しい対応なのでしょう。大学は、ボート大会にて休講ですが、午後遅くに会議がひとつあります。ボートのためには曇りがよいのだそうですが、昨日のような天候よりはましでしょう。好天のもと、戸田で行われています。
会議は、3時〜4時20分。
ひとりで5時15分。今日はちいさいちびのピクニックの日。
→うれしいようで、ちいさいちびはにこにこしながら出かけました。と思ったら、11時過ぎから空が俄に曇り、雷鳴がとどろいています。雨もちらほら。
友達と外にいた妻が心配して幼稚園に見に行ったら、ちょうど幼稚園児が手を繋ぎ、下を向いて一列で帰ってくるところだった、そうです。そんなには濡れずにすんだようです。典型的な通り雨です。2時に迎えに行ったときには、すっかり晴れていました。一日、編集委員会の仕事。朝、ちいさいちびといっしょに外に出る瞬間に、印刷所から2校が届きました。私は、幼稚園、銀行、郵便局、クリーニング屋さんとよってから、すぐに帰宅し、お昼まで、集中して、2校の校正に当たりました。
仕上がった校正は、ちいさいちびを幼稚園に迎えにいくときに、郵便局によって投函してきました。結局、今日編集委員会の仕事として郵便で出したものは5点。目が疲れました。
あかんぼう、おおきいちび、といっしょに6時。朝方は涼しくて好天。大学に次の2点が届いていました。Review Copy 書評用の献本です。
Eric R. Scerri,
The Periodic Table: Its Story and Its Significance
Oxford University Press, 2007
五島綾子
『ブレークスルーの科学:ノーベル賞学者・白川秀樹博士の場合』
日経BP社、2007
ひとりで5時。午後から、東工大にて、理事会&編集委員会。
予定では、2時〜4時:理事会。4時〜5時:編集委員会。実際には、2時〜5時20分:理事会。5時25分〜6時5分:編集委員会となりました。会議においてこのぐらいにずれは生じます。
明日の朝の授業を考えて、編集委員会終了後すぐに帰途につきました。明日の朝が気になる方は、同じ行動でした。
夜中に目覚めたのですこし仕事。アサヒに次の記事。
上智大がはしかで8日間休講
明星大(日野市)も、人文学部の75人に出校停止を行ったとあります。私は、大学での学級閉鎖は経験がありません。ちょっとびっくりの事態です。北京にディズニーそっくりの遊園地
こっちは、この前の月曜日に院生に聞いたばかりの話でした。なんと言っても、国営ですから、中国はやはりすごい。
→と思ったらいろんなところで話題になっているようです。テレビでも、7人のこびとを打ち壊すシーンが流されたと学生が教えてくれました。もともとこの存在を教えてくれた院生は、北京留学時代に何度か行ったことがあるんだそうです。孫悟空が飛んでいたらしい。私は、ディズニーランド未体験組ですが、そういうディズニーランドであれば、ただ話題のためでけでも行ってみたかった。お昼に次の2点がアマゾンより届きました。
H. Stanley Redgrove and I. M. L. Redgrove,
Joannes Baptista Van Helmont: Alchemist, Physician and Philosopher,
London, 1922; Reprinted by Kessinger
Arthur Edward Waite
J. B. Van Helmont- A Pamphlet
Kessinger,
2番目はたったの2頁。Alchemists through the Agesから2頁だけを抽出したものでした。これには、驚きました。
kessinger
おおきいちびといっしょに5時40分。おおきいちびはせめて6時ぐらいまで寝てくれるとよいのですが。郵便物を受け取るために、朝一番で大学に出かけました。学会の仕事です。ほんとうに郵便物の受け取りだけで帰ってきたので、10時半に帰宅しました。おお、あかんぼうはちょうど寝付いていました。
あとは、大学院の授業で使うテキストをずっと読んでいました。
ほぼそろって6時。晴れ間の残る曇り。昨日大学に行ったときにメールボックスに入っていた郵便をカバンに入れて、今朝までそのまま放置していました。今朝、開けてみると次の2点の抜き刷りが入っていました。
Michael Hunter,
"Robert Boyle and the early Royal Society: a reciprocal exchange in the making of Baconian science",
BJHS 40(1): 1-23Harriot Knight and Michael Hunter,
"Robert Boyle's Memoirs for the Natural History of Human Blood(1684): Print, Manuscript and the Impact of Baconianism in Seventeenth-Century Medical Science",
Medical History 51(2007): 145-164最初のハンターの論文は、4月に雑誌で読んでいます。ハリオットとマイケルの共著論文は初見です。
ひとりで5時。今日は昨日よりもっと暑くなるそうです。昨晩の予報では、28度まで上がると言っていました。それは、まったくの夏。昨日と同じく、8時前にはベビーカーにあかんぼうを乗せて、おおきいちびの小学校に。その後、9時前には、自転車の前後にあかんぼうとちいさいちびを乗せて、幼稚園に。昨日とは違うルートで一帯の様子を見てきました。
たぶん、いくらか睡眠不足のせいで、力が出ません。はやめに帰宅して、あかんぼうは自分で歩かせました。歩いているうちに近所の公園に着いたので、公園で遊ばせました。滑り台は上手になっていました。自分で階段を登って、喜びながら滑り降りてきます。
おしめを替えて欲しいという合図をしたので、抱っこして帰ってきました。妻が掃除の真っ最中でした。
バトンタッチして、私は一休み。私が目覚めたら、ちょうどあかんぼうは寝入る直前でした。学部教授会の日。
教授会は2時半から。1時半に家を出ました。大学に着いたのが2時20分。自分の研究室には行かず、研究所にちょっとだけよって、教授会の会場に向かいました。
暑さのせいでしょうか、あるいは連休明けのせいでしょうか、集まり具合は芳しくありませんでしたが、もめる議題がなく、すーと進んで、3時40分多磨駅発の電車に乗って帰ってくることができました。妻の体調が心配だったので、会議がはやく終わったのはとても助かりました。
西荻の駅に着いて4時。ちびどもは駅前でお絵かき教室に通っています。それがちょうど終わった時刻でした。駅から1〜2分のところなので、寄ってみました。妻とあかんぼうも含めて、ちょうど揃っていました。車をセイユウの駐車場に停めて迎えに来たようです。ささっと乗り込んで帰宅。あかんぼうが限界に近づいていました。
しばらく外で遊ばせたあと、お風呂を入れようと言って、風呂場に連れていき、お風呂を入れながら全身を洗ってやりました。これだけ気温が高いと、お風呂のお湯でゆっくり暖まる必要はありません。汗をきれいに洗い去ってやれば十分です。帰宅すると次の2冊が届いてました。
John Maxson Stillman
Paracelsus as a Chemist and Reformer of Chemistry
KessingerJohn Maxson Stillman
Chemistry of the 17th Century
Kessinger
いったい何だろうと思って中身を見てみると、どちらも本の1章を抜き出したものでした。ネットでの注文は実物を見ないままで行っているので、こういうこともあります。
1番目は、Stillman, Paracelsus: His Personality and Influence as Physician, Chemist and Reformerから。2番目は、Stillman, Story of Alchemy and Early Chemistryから。
あかんぼうが起きて、6時。快晴。昨夜から妻がダウン気味。疲労によるものです。→軽い風邪のようです。
ということで、1)おおきいちびが小学校に行くのにあわせて、あかんぼうをベビーカーに乗せ、散歩させると同時に、99ショップで毎日の必需品をすこし買ってきました。2)妻がつくっていたおかずをちいさいちびといっしょにちいさいちびのお弁当に詰め、ちいさいちびに幼稚園カバンを準備させてから、あかんぼうを前に、ちいさいちびを自転車の後ろに乗せて、幼稚園におくりました。
幼稚園でちいさいちびを降ろしたあとは、しばらく自転車で散歩。すこし大回りに近所を回ってみました。西荻は、いろんなところで再開発がすすんでいます。大きな更地がずいぶんありました。また、明らかに人の住んでいない古い家も数多くありました。
そうこうするうちに、あかんぼうが前の席でうとうとしかけたので、急いで帰宅すると、また復活。元気いっぱいに遊びます。ご飯を急いで仕掛けてから、昼食の買い物に、今度はベビーカーで出かけました。
帰ってきて、妻が先に、私が後で、昼食をとってから、眠いのに昼寝をしてくれないあかんぼうを寝かせつけるために、ベビーカーに乗せて再度散歩に出ました。思った通り、10分経たないうちにあかんぼうはすやすや寝付きました。寝付く前は1〜2分暴れましたが、その後、台風一過の後のように寝息をたててぐっすり寝込みました。
そのままとって返して、いつもの布団においてやりました。それがほぼ正午。ちいさいちびの幼稚園は2時に終わります。2時までには幼稚園に迎えにいかなければなりません。起きていればあかんぼうも連れていこうと思っていましたが、2時5分前の時点でまだ起きてくる様子はないので、そのまま自転車で幼稚園に行きました。
お母さん方は、口々に、暑い、暑い、と言っていました。日射しの当たる場所は、夏が来たと思わせるぐらい暑かった。
放課後(?)40分ぐらい園庭で遊んでから、ちいさいちびは帰宅。おおきいちびは、いつもより10分程度遅く、3時過ぎに帰ってきました。顔が赤くほてり、汗をかいています。やはり暑かったのでしょう。
しばらくしてから、おおきいちびが、足りなくなった黄色の絵の具を買い足すために、100円ショップに行きたいと言います。あかんぼうを外に連れ出すよいチャンスなので、私はあかんぼうをやはり自転車の前に乗せ、ちびどもは各自の自転車で、100円ショップに出かけました。
100円ショップではあかんぼうも好きに歩かせてやりました。手の届く物をいろいろ物色しています。ですが、最後は、ブーブーを選びました。おおきいちびは黄色の水彩絵の具と鍵のキーホルダー、ちいさいちびはラメの絵の具(?)、あかんぼうはブーブーをレジに出して用事は終了。
帰宅してすぐに、あかんぼうの買った100円のブーブーに単3電池を一本入れてやりました。なんと100円なのに、障害物にぶつかってもひっくり返ってまた走り出す車でした。横転した場合は、まるでゴキブリのように動きます。あかんぼうは大満足。ちいさいちびも興味津々です。夕食後、電池が切れて、ブーブーが動かなくなりました。あかんぼうには機嫌良く寝てもらわないと大変なので、今度は99ショップに、電池を買いに走りました。ついでに、ミルク2本と明日の朝のパンを買ってきました。
新しい電池に替えてやると、おお、これは、ほんとうにゴキブリのようです。スピードアップして、しかも、ほとんどどういう体勢になっても動き続けています。
これが100円(電池を入れると130円)ですから、私の子供時代と比べると、信じられないほど低価格になっています。
ひとりで5時半。幼稚園も小学校もそして大学も今日から普通にはじまります。お昼休みに大学生協で次の雑誌を購入しました。
『環』通号29号(2007年春)、特集世界の後藤新平/後藤新平の世界帰宅すると、次の本が届いていました。
朝日新聞社編
『金と銀の博物誌―夢と栄光 不滅の輝き』
朝日新聞社、1985Alexander Lyon Macfie (ed.),
Orientalism: A Reader
New York University Press, 2000→最初の朝日新聞社の『金と銀の博物誌』は、何だろうと思って発注したものですが、来てみると、いわゆるムックでした。個人的には、もっと専門的なものがよかったのですが、これはこれで有用です。(日本の工芸における、金と銀に重点を置いています。)
2番目のものは、英語圏でよく出されているオリエンタリズムに関する大学生向きの読本です。目次は、紀伊國屋書店のサイトに掲載されています。
第1部は、ジェイムズ・ミル、ヘーゲル、マルクス、第3部は、ニーチェ、グラムシ、フーコー、そして第6部は全部サイード、第13部は「オリエンタリズム再考」としてまたサイード、という感じです。基本からはじまり、学説史をフォローし、というよくできた読本となっています。
連休の最終日。おおきいちびといっしょに6時40分。早朝から雨模様。私とあかんぼうが7時過ぎに、そして妻とちびどもが11時頃買い物にでかけた以外には外出せず、ずっと家のなかにいました。明日から、学校がありますから、ちょうどよい休みとなります。
ひとりで5時40分。昨夜はけっこう遅くまで気温が高く、ちいさいちびが、パパ暑くて眠れないというので、すこし窓を開けて、網戸にしてやりました。
子どもに日も朝方は快晴です。遠出をすると、親の体力がもたないので、今日は近所です。ちびどもを妻が朝一番で荻窪に連れていってくれました。4時間近く。おかげで、連休中の宿題をこなすことができました。ひとつはマイケルとの共同研究で、私の分担分を英語で作文して送ることができました。もうひとつは、査読の仕事。なかなかに面倒でやっかいなものでしたが、まあ、何とか仕上げて送りました。目は相当に疲れましたが、ともあれこなすことができてほっとしました。
ちょうどそのころに、嗚呼、疲れた、と妻がちびどもを連れて帰ってきました。あかんぼうがうまく昼寝をしてくれたので、長くいることができたということです。
ちびどもといっしょに5時50分。本日も好天。みどりの日は新宿御苑。開園と同時というわけにはいきませんでしたが、10時前には公園に着きました。みどりの日は無料開放なので、もっと大勢の人出を予想していましたが、朝はまだそれほど人出でもありませんでした。
あかんぼうが大喜びでした。ひとりでとっとことっとこ歩いていきます。11時過ぎには疲れたせいもあるのでしょう、眠そうになっています。ベビーカーに乗せて、新宿門から大木戸門まで園内一周しました。ついでに大木戸門の近くの駐車場を見ておきました。半周したあたりで、あかんぼうは寝付きました。
昼寝は約1時間。
ちびどもは二人で、探検ごっこと言って遊んだり、落ちている小さな梅を集めたり、アイスクリームを食べに行ったりしています。おおきいちびのパンツの替えが必要になって、12時過ぎに園を後にしました。駅から来る途中にマルイがあったので、まずそこに入ってみました。シネマコンプレックスとショッピーングモールかと思ったら、普通のマルイに映画館が入っているというつくりでした。すぐに新宿通りの方に出て、伊勢丹に向かいました。子どもの階は6階。
ちびどもは、ビニール(?)の樹脂で塗り絵をして、ホットプレートで固めるのをやりたい(630円)というので、やらせました。あかんぼうは、ブーブーのコーナーで、やはり両手にブーブーをつかんで遊んでいます。
ちびどもの作業が終わる頃に、あかんぼうのお腹が限界。地下の食品街で牛乳を買って、哺乳瓶で飲ませることとしました。地下街に降りると、スウィート系がおおきく場所を占めています。ミルクがどこにあるのかすぐにはわからない。店員さんに教えてもらいました。スーパーマーケットの端っこにありました。
ちびどももお腹がすいたというので、好きなものを買わせました。ちいさいちびは桃色のかわいい和菓子。おおきいちびは、マグロ(鉄火巻き)。
ちいさいちびは結局和菓子が気に入らないようです。二人そろって階段の下で、鉄火巻きを食べさせました。悪くない鉄火巻きで、残りは私が食べて、ワンパック全部食べきりました。
2時18分新宿の電車で帰ってきました。親は二人とも疲れました。この疲れは、体験者でないと理解してもらえない種類の疲れです。私も子供時代には、どうして親が疲れているかまったくわかっていませんでした。そういうものかと思っていただけだと思います。
[日本化学史文献プロジェクト]
伊勢の白粉(おしろい、カロメロ)を調べていて、ウィキペディアの次の記事に行き当たりました。 丹生鉱山
あらゆる種類の百科辞典と同じく、記事の信頼性は、書き手によって様々です。ですが、この記事は相当よいものに思われます。
ひとりで5時50分。本日も好天。昨夜のあいだに、次の本がアマゾンのマーケットプレイスより届いていました。
槙佐知子
『病から古代を解く―『大同類聚方』探索 』
新泉社、1992
→日本史に関しては、結構意外なことが多くあります。『医心方』と『大同類聚方』についても、意外の感ををつよく持ちました。
ひとりで5時50分。雨は上がっています。ただし、朝方はどんよりとした曇り。→短い間、雨量0で小雨がちらつきましたが、その後、晴れました。5月のきれいな青空。お昼過ぎにアマゾンより次の本が届きました。
松田 壽男
『古代の朱』
ちくま学芸文庫、2005(六興出版、1987)
→最後の「学問と私」から読み始めました。これは、「いけています。」ということで、冒頭から読んでいます。→一定割合は、なにかで読んで知っている話でした。隠された鉱脈を掘り当てた書物と言ってよいでしょう。
しかし、私としては、朱砂(辰砂)の生産-流通-消費を考えたときに、この本ではまったく触れられていない消費の有り様を知りたいと思います。すなわち、いったい何に使ったのか? 大仏の塗金には、大量に使われたようですが、それは一時的です。日常的には一体何のために使われていたのでしょうか?
流通を掘り起こすのは相当に難しいと思われますが、消費であれば、何か資料が残っているのではと思われますが、そうでもないのでしょうか?
日本史に関しては、詳しくないので、その辺の感覚がわかりません。
また、日本の水銀技術のおおもとである中国に関して、朱砂(辰砂)の生産-流通-消費の有り様はどの程度わかっているのでしょうか? その点との対比も知りたいところです。[日本化学史文献プロジェクト:化學工業全書]
検索をかけていて、明治のおわりに「化學工業全書」という大きなシリーズ本が出版されているのに気付きました。検索でわかる範囲では、第23冊までです。
ざっとグーグルで検索をかけても、簡単には「化學工業全書」が基本的にどういうものかという紹介ページに行き着かなかったので、まずは、構成だけでもここに残しておきます。第1冊:沃度、沃度加里及其侘沃度製品 ; 臭素及臭素鹽類 ; 硝石及亞硝酸加里 ; 黄色血滷鹽及爾餘ノ藏化合物 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純編纂, -- 丸善 :南江堂, 1895
第2冊:脂肪及脂肪油附蝋類 ; 「ステアリン」酸及侘ノ脂肪酸類 ; 西洋蝋燭 ; 倔里設林 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1895
第3冊:染色法 : 染色法總論, 纎維, 精練法, 漂白法, 媒染劑, 色素, 浸染法, 捺染法, 配色法 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純 編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1895
第4冊:石鹸 ; 揮發油類(香油類) ; 樟脳(附)龍脳、艾片及樟脳油 ; 薄荷油及薄荷脳 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1895
第5冊:石油 : 石油ノ歴史, 現存, 性質, 採収, 運搬, 種別, 燈油, 輕油, 揮発油, 器械油, 石蝋ノ製造法, 試驗法及用途 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 第2版. -- 丸善 : 南江堂, 1900
第6冊:クロール石炭 : 抱水クロラール,クロロフォルム : クロール酸カリウム,炭酸カリウム,重炭酸カリウム : 苛性カリ : 重クローム酸カリウム等 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1896
第7冊:仮漆 : 樹脂油 : 顔料 : 塗料 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1897
第8冊:燃料及築窯法 / 高松豐吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1898
第9冊:乳業産物 : 乳ノ性状・成分及檢査法, 乳ノ缺點及改良法, 乳ノ搾取・販賣・運搬, 牛酪・乾酪・煉乳(附)・蛋白製營養品 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1901
第10冊:醗酵總論 / 高松豐吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1903
第11冊:酒精製造法 : 蒸餾飲料及リキュール酒 : 葡萄酒製造法 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1910
第12冊:清酒釀造新論 / 高松豐吉, 丹波敬三, 田原良純編纂--丸善書店, 1927
第13冊:砂糖製造法 : 澱粉製造法 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1906
第14冊:香料總論 ; 天然香料 ; 人工香料 ; 調香術 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1910
第15冊:製紙術 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1912
第16冊:木材乾餾工業 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1916
第17冊:石炭瓦斯/ 高松豊吉[ほか]編纂 ; 製造編・供給編・応用編・副生物編. -- 丸 善 : 南江堂, 1916
第18冊:コロイド化學 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1917
第19冊:電氣化學 / 高松豊吉[ほか]編纂. -- 丸善 : 南江堂, 1922
第20-21冊:硫酸製造法 / 松井元太郎編 ; 上巻, 下巻. -- 南江堂 : 丸善, 1925
第22冊:有機性藥品製造法 / 高松豐吉〔ほか〕編纂--高松豐吉, 1926
第23冊:麥酒釀造新論 / 高松豊吉, 丹波敬三, 田原良純編纂. -- 丸善書店 : 南江堂書店, 1928
かぞくそろって6時過ぎ。あかんぼうがいつものように一番。すぐにうんちをしたそうです。曇り。雨の予報。お昼、次の本がアマゾンより届きました。
松田壽男
『東西文化の交流』講談社学術文庫、2005(六興出版、1987)
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