昨日の夜は、一足早い忘年会。久しぶりにアルコールを摂取したせいで、目が早く覚めました。昨日からの雨がまだ降っています。明日からはとうとう12月。→暖かい。コートを着て外出しましたが、すぐに脱ぎました。それでも暖かく感じました。台風が暖かい空気を運んできたのでしょうか。リニューアルした西荻駅を見に行きました。予想通り、混んでいました。アイリッシュ・パブは、本国のパブのようにランチも提供していました。パン屋さんは子連れではちょっと入るのがためらわれました。明日はもう少しすいてくるでしょう。
前にこのページで紹介したスペイン語の錬金術史のページA Z O G U Eですが、今日入り口をよく見て、びっくりしました。ヘッドには、アルシュテットのEncyclopaediaから、錬金術の項の最初のことば、すなわち、"Alchymia, seu chemia, est ars bene praeparandi medicinam purissimam, ad perficiendum corpora hominis et metallorum imperfectorum"を掲げています。シンクロなのか、何かを見たのかわかりませんが、せっかくですので、そこの部分だけコラムを保持して全文掲げましょう。
定義の部分です。
Alchymia, seu Chemia, est ars bene prae-
parandi medicinam purissimam, ad perfecien-
dum corpora hominis & metallorum imper-
fectorum. Dicitur etiam Chymia, Chemia,
Sparirica, & Ysopaica.
Estque communis, vel propria.
Alchymia communis praecipit de fine ,instrumen-
tis,& operatione in genere.
Finis est, perficere medicinam, ut illa perficiat cor-
pora huminis & metallorum imperfectorum.
Instrumenta communia sunt furnus, vas, & ignis.
Operatio communis set solutio & coagulatio.
Alchymia propria est de medicina particulari, vel
universali.
In medicina particulari confideratur apparatus in-
strumentorum, praeparatio, & divisio in mecicinam
metallicam ,& humanam.
In medicina universali consideratur materia ca-
tholica, praeparatio, multiplicatio, & usus.
とくに変わったことを言っているわけではなくて、一般的なキミアの定義ですが、ラムスの2分法が貫徹している点が特徴的です。今月はここまで77枚。まずまずです。
ひとりで5時半。昨夜早く寝たせいです。9時に家を出たあと、終日仕事。ちびどもが寝てしまってから帰宅することになります。少し風邪気味なので、悪化させないようにしないと。→9時前にうちを出て、9時半に帰ってきました。大学の業務は、面接。間にかなり時間があったので、研究室の片づけをしていました。捨てるべきゴミをともかくゴミ袋につめ、捨てました。&メインに使うコンピュータを変えようと思い、バックアップの作業をしました。5年前に買った内蔵HDが4Gのマシーンですが、ノートパソコンに置き換えようと思っています。でかいのがなくなるので、机の上はすっきりします。
ずっと工事をしていた西荻窪駅ですが、明日リニューアルオープンします。新しい店が4店はいります。パブ、パン屋さん、ワイン&ダイン、うどん屋です。パン屋さんは、テレビチャンピョンで2回優勝したドミニク・ドゥーセ氏の「サンピエロ」。ちょっと楽しみです。なお、ホームページwww.nre.co.jp(西荻分)はまだ作成中でした。
27日に到着した下の本ですが、まずは注だけ読んでいます。けっこう有用な情報があります。ちょうど私のやっている時代の次の時代にスポットライトを当てており、時間ができたらしっかり読もうと思っています。
Mi Gyung Kim
Affinity, that elusive dream: A Genealogy of Chemical Revolution
Cambridge,Mass.: MIT Press,2003
ひとりで7時。軽い頭痛はあいかわらず。
ちいさいちびは朝方保健所に行って、歯の検診。心配していたとおり、虫歯のごく初期症状が見られるとのこと。甘いものが好きで、まじめに歯を磨かせてくれないので、この子は危ないなと思っていたのですが、思っていた通りでした。私も歯では非常に苦労しているので、歯ブラシを持ち歩いて、ともかく機会を見つけては歯磨きをさせようと思います。甘いものもほんとうは禁止したいのですが、そうすると暴れるので、できるだけ抑えるようにしてやらないといけません。クレジットカードの「ワールドプレゼント」ポイントが一部年明けに失効するという通知を見て、急いでウェブでプレゼントの申込をしました。折り畳みの傘は、これでゲットして重宝しています。今回はちびどもに小さいカバンをゲットしてやることにしました。
おねえちゃんといっしょに7時。昨日は目の奥が疲れたようで、ずっと軽い痛みがありました。外語祭で1週間の休みのあと、授業再開。クリスマスまでに残すところわずかとなりました。
止む得ない理由により、土曜日の仕事をひとつ増えました。今週末は少し頑張るしかないようです。
アマゾンより次の本が届きました。
Mi Gyung Kim
Affinity, that elusive dream: A Genealogy of Chemical Revolution
Cambridge,Mass.: MIT Press,2003
ホンベルグからラヴォワジェ前までの18世紀化学史の本です。著者(she)は Korean.ロックとレヴィアの推薦文書がついています。ざっと見たところ、なかなかよい本に仕上がっている感じです。BIBLIOTECA DE LA UNIVERSIDAD COMPLUTENSE DE MADRIDから、Ars chemica,1561 をダウンロードしてみました。1ページ、1ページ、jpeg fileからなっています。全部で262頁をダウンロードするのに30分かかりました。こちらは1頁が小さいせいもあると思いますが、画像ファイルはたいへん読みやすいものとなっています。
なお、このArs chemicaというちいさな本は、ヘルメス・トリスメギストスの小論考と、「太陽と月」を主たる内容としています。
ひとりで6時半。少し気温が上がったようです。昨日ほど寒く感じません。会議の日。年末に向けて、忙しい日が続きます。今年は、外語祭期間中一度も大学に出向きませんでした。昨日が大学祭の後かたづけの日でしたが、雨で大変だったのではと思われます。
大学に出ている間に、久しぶりにカリフォルニア大学古典学教授Dana F. Sutton 氏のサイトを見てみました。存在が知られてきたせいだと思いますが、アクセス数が増えていました。そして、かなりの数の新しい情報が追加されていました。(全部で、8164項目となっています。)私は、必要があって、ボイルの『懐疑的化学者』のラテン語訳の画像ファイルを1頁1頁で掲載しているサイトから、全ページをダウンロードしました。約20分ぐらいかかりました。ファイルをうちに持って帰り、プリントしてみましたが、私の古いプリンターではぎりぎりの品質にしかなりませんでしたが、画面では読めるので、新しいプリンターだと読める状態になると思います。
大きいちびといっしょに6時半。大きいちびは少し前から起きていたようです。冷たい雨。→雨は、朝から本格化しました。雨量何十ミリという雨降りになりそうです。アマゾンより次の2冊の本が届きました。
1. Howard Hotson,
Johann Heinrich Alsted, 1588-1638: Between Renaissance,Reformation, and Universal Reform,
Oxford: Oxford University Press, 2000.
2. Robert Boyle
The Sceptical Chymist,The Classic 1661 Text
Mineola,N.Y.: Dover,2003
2.の方から。ボイルの『懐疑的化学者』の初版のリプリントかと思ったものです。テキストは確かに初版のものですが、ページ付けももともとの綴りも保持されていません。原注もはずされています。ドーヴァーなので仕方ありませんが、まったく一般読者向けです。(私は、リプリントを期待して、あるいは有用な訳注があるかと期待していたのですが、その意味では期待はずれでした。まあ、こういうのはしかたありません。)
最初のものは、10月26日の日記に記したホトソンのアルシュテットに関する本です。ごく一部ですが、読んで、私には重要な発見がありました。アルシュテットは、ヘッセン=カッセルのモリッツのサークルに所属した錬金術師たちとつきあいがあったことがよくわかりました。他にもいろいろと勉強になりましたが、おってまた。
7時半。ゆくりめ。今日はトトロの日。ちびどもを連れて、三鷹の森ジブリ美術館に行ってきます。→開館の10時前に現地に着きましたが、すでに長蛇の列。20分ほど待って、やっと入館できました。小学生ぐらいのちょうどよい感じです。我が家のちびどもには、もうちょい早い。まあ、でも、ネコバスに乗って、お昼ご飯を食べて、映画を見て、ちょうどよいぐらいでした。帰りに吉祥寺のユザワヤによって、2時前に帰り着きました。小さいちびは、西荻からの帰り道で寝ました。はじめての場所で、人がいっぱいいたので、疲れたのでしょう。
ホームページのトップに、「迷子になろうよ」とありましたが、建物のなかの配置は結構難しい。レストラン(カフェ)をさがすのに結構苦労しましたし、出口をさがすのも結構苦労しました。
映画の原理を知りたい方には、トトロ博物館は、絶好の場所です。入ってすぐの場所に、19世紀初めに発明され人気を博したゾートロープ(zootrope 生命の輪)があります。圧巻は、立体模型によるゾートロープで、普通の光のなかではたくさんの立体模型が目に見えない速さでまわっているだけですが、そこを1秒間に18回のフラッシュ光が照らすと、めいちゃんやさつきちゃんがトトロのまわす縄で縄跳びしているように見えます。まさにこれが映画の原理。今の映画の場合、1秒間に24コマというのが標準ですが、原理を知るにはうってつけです。
ちびどもが起きて、6時半。→かなり寒く感じます。もう11月も下旬ですから、このぐらいの寒さが普通なのだと思いますが、23度~25度の日があると、寒いと感じます。[鍋初め]
おやつのときに、おお寒と感じたので、こんばんは鍋初め。眠くなっていたちいさいちびが大暴れをしたので、世話を妻に任せ、私はおねえちゃんを自転車の荷台に載せて、買い物。ちびでも買い物は好きで、けっこういろいろ買い物かごに入れます。どうも手紙を書きたいようで、葉書やレターセットに執着です。[『ニュートンの錬金術』]
必要があって、ドブズの『ニュートンの錬金術』をざっと読みました。原著、B.J.T. Dobbs, The Foundations of Newton's Alchemy, Cambridge University Press, 1975 は、1983年8月26日に神田神保町の日清堂で購入し、10月5日に読了しています。英語はとてもわかりやすい、という印象が残っています。原著を読んでいるので、翻訳は、使ってはいますが、読み通してはいませんでした。今回ざっと読んでみて、なかなかよい仕事であることを再確認しました。
錬金術にはかなりいろんな流れや学派が存在します。そのなかでドブズは(明確に意識してのことではないと思いますが)ボイル→ニュートンのラインの「スイギン学派」を中心的に追っています。金属や鉱物が「スイギン」と「イオウ」という2原質からなるという説は、一応、ゲベルが完成したと言われています。「スイギン学派」というのは、「賢者の石」を得る前段階として、「賢者のスイギン」を得る実験手法に重点を置いた流派です。つまり、実験材料としては、スイギンを一つの柱として使うわけですが、ただ普通のスイギン(金属スイギンだけではなく、辰砂と呼ばれるHgSや昇汞HgCl2もよく使われた)を利用するというだけではなく、反応の鍵として、アンチモンを重用しています。つまり、アンチモンを利用して「賢者のスイギン」を得ようとしたわけです。
実験としては、現実の金属から、そのスイギン原質を抽出する試みが大きなウェイトを占めます。(鉄から鉄のスイギン、鉛から鉛のスイギンを抽出する試み。)ボイルもニュートンもこの試みに大きなエネルギーを割いています。
いずれにせよ、困難な試みですが、通常の水銀とアンチモンをアマルガムにして、そこから「賢者のスイギン」を得るプロセスに、こうした試みのひとつのピークが来ます。
ドブズが第5章でニュートンの錬金術実験のピークと位置づけたものが、まさしく、水銀とアンチモンのアマルガム法です。実は、水銀(金属)とアンチモン(金属)は簡単にはアマルガムをつくりません。その簡単にはアマルガムにならない水銀とアンチモンをアマルガムにするための媒介として銀を用いるというのが、エイレナエウス・フィラレテス=スターキーの「鍵」の発見でした。ですから、ドブズがニュートンの錬金術実験のピークと位置づけたケインズ手稿18というのは、まさにスターキーの「鍵」という手稿をニュートンが筆写したものに過ぎなかったわけです。
今回翻訳でThe Foundations of Newton's Alchemyを読み直してみてわかったことは、ドブズ自身ケインズ手稿18をニュートン自身の発見した化学過程と同定するのにものすごく慎重な言い回しをしているのにもかかわらず、結局、ケインズ手稿18をニュートンの錬金術実験のピークを位置づけざるを得なかった、その理由です。
原質としてのスイギンを抽出する方法として、1)湿式法、2)乾式法、3)5つの方法による星状レグルス、4)ネット、5)アマルガム法、というステージをドブズがつけ、そのステージをニュートンの実験の発展段階に割り振ったところで、そのピークをニュートン自身のものと位置づけたくなるのはある意味で必然です。
ということで、ニュートンの初期の錬金術草稿には、ファン・ヘルモントの精華と呼びたくなるぐらいファン・ヘルモント的な思想を記したものがありますが、ドブズのこの著作ではファン・ヘルモント的思想はそれほど重視されていません。明らかに、ドブズの仕事がニュートン錬金術の一つの次元を明らかにしたことに間違いはなく、それはそれで大きな業績です。その次元を仮にX軸とすれば、ドブズがつかみ切れていないY軸といったものも別にあり(他にZ軸が必要になるかもしれません)、そこでは、もうひとつの原質「イオウ」が重要な位置を占めることになります。
私は、ニュートンの「引力」概念の起源に錬金術的思索を見るのは正しいと考えていますが、ドブズの主張よりも(そしてウェストフォールの主張よりも)それは多元的な事件であったのではないかと考えています。
そろって7時前。ちいさいちびが騒いだせいです。ちびは、昨夜は一晩中断続的に騒いでいました。→そういう泣き方をされると、睡眠不足に陥ります。生まれたときから、睡眠は不安定だった子ですが、いつごろ落ち着いてぐっすり寝てくれるようになるのでしょうか。[シルヴァニア]
最近あまり昼寝をしなくなったちびが昨日は2時間しっかり昼寝をしました。おやつのあと、買い物があったので、幼稚園から帰ってきたおねえちゃんもいっしょに家族全員で吉祥寺に出かけました。ロフト、東急本店とまわったあと、駅ビルの地下の本格広東料理店で夕食。妻によれば、懐かしい味、ということでほんとうに本格広東料理のようです。その後、ユザワヤに私が買う約束になっていた積み木を探しに行きましたが、途中でシルヴァニアに変更になりました。大きな森の学校を買って帰りました。同じものが二つあるように気をつけたつもりだったのですが、森の学校の先生がひとりしかおらず、帰ってからそれでケンカ!やれやれ。まあ、でも、喜んで遊んでいます。
ずいぶん気に入ったようで、本日も、お昼前に、ベビーカーと公園セットを買い出しに行きました。ユザワヤには、ちびどもが集結していました。少し早いのですが、クリスマスのプレゼントでしょうか。
ひとりで7時過ぎ。ちびどもはすぐに起きるでしょう。→暖かい。気象庁の予報では最高気温が23度まで上がるのだそうです。冬物のセーターを着ていると暑く感じます。薄手のカーディガンに替えて仕事をしています。[ボイルの助手]
ボイルは貴族で、助手を雇っています。有名なのは、ボイルのために真空ポンプを作ったフックでしょうが、他にも技師・あるいは助手を雇っています。
Lawrence Rooke (1622-1662)
Peter Sthael (d. ca.1675)
Robert Hooke (1635-1703)
Denis Papin (1647-1712)
Frederick Slare (1648-1727)
Hugh Greg
Ambrose Godfrey Hanckwitz(1660-1741)
ボイルの伝記をもっともよく調べているマジソンによれば、この7名がわりと有名です。4番目のパパンは、亡命ユグノー科学者で、やはり真空ポンプ(空気ポンプ)をボイルのために作っています。2気筒の真空ポンプは、パパンの発明で、蒸気機関の前史としても重要な仕事をしています。
ピーター・シュタールとハンクヴィッツは、キミストです。
助手と称すべきかどうかはよくわからないのですが、ボイルは1650年代から執筆のほとんどで写字生を使っています。その写字生には次のような人がいます。
1) John Jay : Stalbridge period
2) Robert Bacon: from late 1670's to the end of Boyle's Life
3) Hugh Greg: ボイルの晩年に写字生かつ実験助手をつとめる。ボイルの死の年に、Curiosity in Chymistry (1691)を著す。
4) Thomas Smith :「ボイルとともに17年間暮らし、ボイルの死のときに傍らにいた」後に、薬剤師として開業。
5) John Warr junior: ボイルの晩年によく使われる。ボイルの遺言執行人の一人となる。
6) Frederick Slare: 1670年代から。ボイルの実験助手兼写字生。1680年F.R.S.に選ばれ、自然哲学者として多くの実験事実を王立協会で発表。
7) Henry Oldenburg(c.1617-1677): もちろん、王立協会秘書(事務局長)。Thomas Ramsay とともに、ボイルの著作のラテン語訳を担当する。
他にボイル草稿に筆跡を残すのは、Frederick Clodius,John Wallis, John Beale, John Evelyn, Robert Hooke 。
ひとりで5時45分。ちいさいちびは何か夢を見て騒いでいるようです。(→本人の申告では、最近一番仲良しのRSちゃんの夢を見たのだそうです。2歳児の言うことですからどういうふうに判断したらよいのかわかりませんが、まあ、そうかもしれません。)本日から24日まで、大学祭(外語祭)。なかなか珍しい学園祭だと思うので、交通の便のよい方は、一度覗いてみてやって下さい。私は、ちょうどよいので、普段はほとんどいけない他大学の図書館に出かけようと思っています。おそらく今日は、駒場にでかけることになると思います。
ちいさいちびがどうも睡眠不足のようで、朝から騒ぎます。ということで、おねんちゃんを幼稚園に連れていくのは私の役目となりました。その足で、私は駒場の図書館へ。明日から火曜日まで駒場際のため休館するという掲示がありました。今日はまだセーフ。コピーを120枚ほどとり、何冊かの本を調べて、用件は終了。生協の本屋さんで、次の2冊の本を買ってきました。
チャールズ・B.シュミット+ブライアン・P.コーペンヘイヴァー
『ルネサンス哲学』
榎本武文訳、平凡社、2003、¥7000
『シュタイナーコレクション3 照応する宇宙』
高橋巌訳、筑摩書房、2003
『ルネサンス哲学』は、高いのですが、おそらくこれが日本語でもっとも安心して読める概説書となるであろうから、仕方なし。[ラムスの方法による百学連環]
ウェブで、ラムスの方法について、的確な解説が読めるかどうか、気になって調べてみました。数は多くありませんが、いくつかよいものがありました。
http://members.tripod.co.jp/studia_humanitatis/rhetorica.htmlが、私の見るところ、もっともしっかりとした解説を与えていました。サイトの作者は現時点では不明です。(根性を据えて捜せば分かるような気もしますが、ざっと見ただけでは作者名が出ていませんでした。)文献の紹介も充実しています。
紙の媒体でもっとも手軽によめて、しっかりとした内容のものは、次の辞書項目のようです。
W.J.オング「ラムス主義」『西洋思想大事典』第4巻(平凡社、1990)pp.493-496.(佐々木力訳)
何と言っても、この方面の基本書、W.J.Ong, Ramus, Method, and the Decay of Dialogue, Cambridge,Mass.,1958 が(邦訳の計画はあったのに)邦訳書が出されていないのが残念です。
ちなみに、“ラムス 方法”で検索すると、この私のページが17位に出てきます。これには少し驚きました。クリーニング用洗剤の開発と販売を業務とするラムスという会社があり、検索結果の上位にはかなりの割合でこの会社が出てきますから、実質的には一桁に入っていることになります。最近は、このように、検索で自分のページに出会って驚くことがままあります。
ひとりで6時45分。ちいさいちびはあいかわらず、夜中、短い時間で目覚めてぐずります。昨日に引き続き、学会の編集委員の方から、次のページを教えてもらいました。
国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」
ためしに”池田菊苗”で検索をかけてみると、次の10件が出てきました。
1. 化学/池田菊苗著,明28.9
2. 化学教科書/池田菊苗著,明27.9
3. 化学講義/池田菊苗述,〔 〕(大日本師範学会講義録)
4. 化学本義/池田菊苗著,〔明33〕(大日本理科通信講習会講義録)
5. 近世化学教科書/池田菊苗著,明36.2(近世理科叢書)
6. 近世無機化学/ヰルヘルム・オストワルド著他,明37.9
7. 新編中学化学書/池田菊苗著,明31.8
8. 中学化学教科書/池田菊苗著,明36.12
9. 中学理化示教/池田菊苗著,明29.3
10. 物理学講義/池田菊苗述,〔 〕(大日本師範学会講義録)
専門のビューワーをダウンロードして、ブラウザーで見る設定になっています。ガリカのように、PDFで一括ダウンロードできる方がやはりありがたい。会議の日です。予定では、1時~3時だったのですが、2時に終了しました。こういうのはたいへんありがたい。ちょうどよいので、そのまま一橋大学の図書館に向かいました。目的は、アルシュテット。ウェブキャットでは、第2巻から4巻までしか記載がなかったのですが、予想通り、1巻から4巻まで全部揃っていました。それにしても、実物を見ると、なかなか恐ろしい代物です。1頁がA4 の大きさ(見開きは、A3)で、全巻で2千数百ページ。関連するところを30枚(つまり60頁分)ほどコピーを取って帰ってきましたが、何ともすごい『百学連環』でした。
書名をしっかり記しておきましょう。Johann Heinrich Alsted Faksimile-Neudruck der Ausgabe Herborn 1630
Encyclopaedia
mit einem Vorwort von Wilhelm Schmidt-Biggemann
und einer Bibliographie von Jörg Jungmayr
以上が、frommann-holzboog のリプリントのタイトル。
もとのタイトルは、次のようになっています。JOHANNIS-HENRICI I. Praecognita disciplinarum, libris quator.
Alstedii
Encyclopaedia
Septem tomis distincta,
II. Philologia, libris sex.
III. Philosophia theoretica, libris decem.
IV. Philosophia practica, libris quotuor.
V. Tres superiores facultates, libres tribus.
VI. Artes mecahnicae, libris tribus.
VII. Farragines disciplinarum, libris quinque.Serie
Praeceptorum, Regularum, & Com-
mentariorum perpetua.
Insertis passim Tabulis, compendiis, Lemmatibus marginalibus,Lexicis
Controversiis, Figuris, Florilegiis, Locis communibus, & Indicibus;
ita quidem , ut hoc Vollumen, secunda cura limatum &
auctum, possit esse instar Bibliothecae in-
structissimae.
&(:)&
HERBORNE NASSOVIORUM
Anno M.DC.XXX
ラムス主義的方法の見本のような本(百科全書)です。
文字数(単語数)ですが、1頁は、2段からなります。1段の1行は、平均して8ワードが入っています。それが、81行あります。少し後の時代のものと比較してみましょう。私はボイルの『懐疑的化学者』(1661)に関しては初版のリプリントを使っています。それが、1行に約7~8単語入っており、1頁に29行です。つまり、アルシュテットの1頁をボイルの初版の組み方に直すと、約6ページとなります。日本対カメルーンの試合を見ました。0対0の引き分けですが、面白い試合でした。日本は、数年前と比べると明らかに全体力が向上しています。あとはともかく前向きに頑張って突破していくしかないように思われます。
7時20分。寒い朝。といって、10度を少ししたまわった程度です。おねえちゃんを幼稚園におくっていったあと、妻は歯医者、私はその間したのちびの面倒を見ていました。その後、東西線で、九段下へ。ちいさいちびはずっと機嫌はよいのですが、最近とんと歩いてくれないので、抱っこで疲れました。12時すぎに西荻に帰ってきました。
学会の編集委員の方から、次のページを教えてもらいました。
Azogue(スペイン語の錬金術史のページ)
雑誌を出しています。e-journalです。現時点で、第4号まで発行されています。4号からは、しっかりした英語のサマリーがついていますから、スペイン語がまったくわからなくても、おおよその内容はわかるようになっています。
ほかに、錬金術文書の原典約百数十点がJPEGやPDFでみられるようになっています。ただし、その半数近くは、ガリカのものです。残りは、マドリード図書館とパリ医学図書館のもののようです。→リンク集も見てみました。やや、平井さんのBibliotheca Hermetica もちゃんとピックアップされています。(この形で、すなわちBもHも大文字)。スペイン語ですが、けっこう使えるサイトになっています。→情報源は、History of Science Society Newsletter October 2003 です。ざっと読んでみました。次の情報が見つかりました。
インディアナ大学のウィリアム・ニューマン氏が、National Science Foundationからニュートン化学の研究のために3年間のグラントを与えられたとあります。テーマは、"The Chymistry of Isaac Newton: A Proposal for STS 01-159 and International Digital Library 02-085"というものです。これで、Newton Project のページが大いに進展するでしょう。とくに、錬金術関係の草稿をe-text として公開してくれるのは助かります。台北のポポから、荷物が届きました。ちびどもの服です。早速お揃いで着て、飛び回っていました。妻の言葉「日本で稼いで、台北で使うと豊かになる。」それに違いはありませんが、......。
6時半。ちいさいちびは相変わらずです。→天気予報通り、昨日とはちがって、この時期の普通の気温となりました。よく晴れていますが、風が吹くと寒く感じます。大学に着くと、私の研究室のある5階からは、富士山がきれいに見えました。冬になったしるしです。最近は、授業のある日は、終日ばたばたしています。
うちに帰り着くと、埼玉に住む妹から、シルバニアの一式が届いていました。ちびどもはぎゃーぎゃー騒ぎならが、ちびうさの面倒を見ていました。
8時前。昨夜はおねえちゃんが、風邪気味で、鼻がつまり、3時過ぎから1時間以上鼻を鳴らしていました。さすがにちいさいちびも起きて、起床時間がずれこみました。[落ち葉拾い]
我が家の庭に生えていたプラタナスがいまちょうど、落葉の季節です。ほとんど近隣のお庭、裏道、屋根に落ちています。今日はここ数日とはうってかわって暖かくなったので、ちびどもを連れて、落ち葉拾いにまわりました。最初の頃は、ちびどもは大喜びでやっていましたが、ゴミ袋2つに落ち葉がいっぱいになることには飽きて、おうちにかえろうと言うので、まあそこいらで切り上げて、うちに戻りました。部屋のなかは、それほど暖かく感じなかったので、セーターを着て作業をしていると、汗をかきました。
たぶん、今日は、落ち葉がたくさん落ちる日です。すぐにまた、ぱらぱら落ちてくるでしょうが、ひとまず、我が家から見える場所はきれいになりました。気温が25度近くまで上がりました。この時期の最高気温はおそらく15度前後でしょうから、平均よりも10度近く高いことになります。そのせいかどうか、万全だと思われた高橋尚子が東京マラソンで敗れました。ドーハで破れたのがサッカーであるように、高橋のあの敗北がマラソンなのでしょう。(終わってすぐのインタビューで、たぶんエネルギー切れと笑顔で応えていました。そういう点はさすがです。)
ちいさいちびが起きて、6時過ぎ。ちいさいちびは、昨日は昼寝をしませんでした。寝たのもほぼおねえちゃんと同じぐらい。それなのに、おねえちゃんよりも1時間も早く目覚めました。おねえちゃんは生まれたときからよく寝るので、将来的には、睡眠時間は逆転するでしょう。昨日は、机の上を整理しました。今日は、机の上のブックスタンドにただ挟み込んでいた書類を整理しています。とくに授業関係の資料や切り抜きを挟み込んでおく場合が多く、クリアーファイルにどんどん入れていきました。いろいろ試してみましたが、こうした書類は、クリアーファイルが一番便利なようです。
まれに、ほとんど誰も見ていない深層にあるファイルを更新しています。今回もほんの少しだけ画像ファイルを入れ替えました。
ちいさいちびは、昨夜、3時ぐらいまでぐずっていました。理由はよくわからないのですが、寝てもすぐ起きて、泣きます。普段は抱っこすると泣きやむのですが、ぐすぐす泣き続けます。おねえちゃんだけはそういう騒ぎのなかでもよく寝ていましたが、われわれは睡眠不足に。朝は、そういうわけで、おねえちゃんが目覚めてすこしたってから。たぶん、7時20分。いろんな書類を処理しているついでに、机の上に地層のように積み重なっている書類を片づけました。久しぶりの机の上面が見えるようになりました。(いつまでもつかはわかりませんが)。やりかけて、中途でそのままにした事柄がいくつか掘り出されました。出来るものは年内に片を付けたいと思っています。
東浩紀氏のはてな日記で昨日から大いに盛り上がっている、次の読売新聞の記事を読んでみました。
「少年深夜外出」に親への罰則規定、中田宏市長が提案へ
めちゃくちゃです。この件に関しては、上記サイトにおける東氏のコメントが当を得ていると思います。明らかに間違った方向に向かっています。→03.11.14 22時半現在86件のコメントがついています。とてもすぐには読み切れません。参考になった情報はありました。フランスでも同じような条例が動き始めているのだそうです。信じがたい。最近大学に行かない日はそういう日が多いのですが、朝ゴミを出しに10メートルほど家の外に出る以外は、ずっと家のなかにいました。ここにあまり報告はしていませんが、作業は着実にすすめています。いろいろ新しいこともわかってきていますが、今はともかく、見つけた化石を丁寧に掃除して全体の姿をしっかりとつかまえる、そのような仕事に専念しています。
ちいさいちびが起きて、6時。今日は、おねえちゃんの幼稚園のピクニック。火曜日の予定が雨で流れて、本日になったももの。近所の公園に、落ち葉拾いに行くようです。
昨日は、いつもにこにこしている男の子のおうちに遊びに行ったようです。そうした機会に、普通に暮らしていたのではわからないいろんな近所の情報を妻が聞いてきます。お母さん方には、けっこう、子どもの頃から西荻に暮らしていたという方がいて、地元の情報をよく知っています。昨日、会計課から、年末調整に必要な書類という通知が来ました。21日締切です。例年、この季節に、すなわち外語祭の季節にこの通知がやってきます。もうすぐ師走という、そういう気配を強めるくれる通知です。そのほかにも本年末に向けて、処理しないといけない書類が陸続とやってきます。→いつもよくわからない、よくわからないと思いつつ、空欄を埋めています。今住んでいるところは借地ですが、税務署から来た書類にその値段がありました。土地の値段は意識したことがなかったのですが、今回、はじめて意識にのぼりました。とても手の出る値段ではありませんでした。(たぶん、私が一生涯に稼ぐ金額に匹敵します。)
7時。5時前にちいさいちびが目覚めて、全員を起こしてしまいました。なんとか6時ぐらいまでに寝てもらいましたが、遊ぶ気になると元気になる体質のようです。
昨日は、10度を下回る寒い朝でしたが、今日は、その寒さは去っていました。
午前中に、大学の委員会の仕事で私の分担分を一応こなしました。年末までの予定を組んでいます。授業はあと1ヶ月あまり。来週の木曜日から大学祭(外語祭)がはじまりますから、年末の雰囲気が強くなります。
[最後の西ヶ原]
事務から、西ヶ原キャンパスがとうとう売れたというメールが来ました。今年度末に所有権が移転する予定とのこと。建物も、来年度早々に解体予定ということで、古い外語のキャンパスは、物理的にもうすこしで消滅します。[イングランドのルネサンス庭園 ]
大学生協で文房具といっしょに次の本を購入しました。前に生協で見たと報告したものです。
ロイ・ストロング『イングランドのルネサンス庭園』円月 勝博, 桑木野 幸司訳、ありな書房、2003年10月、¥7,200
BHメイトの桑木野幸司氏と英文学者の円月氏の共訳書です。
何はともあれ、まず、つぎの2点の訳者解説を読みました。
桑木野幸司「観念を盛る幾何の器―初期近代インテレクチュアル・ヒストリーとしてのルネサンス庭園史研究」pp.471-484
円月 勝博「花道を飾るデザイナー―庭園はルネサンスの爛熟を記号化する」pp.485-492
桑木野氏の解説は、とくに気合いが入っています。日本ではまだあまり知られていない庭園史研究が20世紀の後半に花開く様子がとてもいきいきと語られています。
7時過ぎ。今日もやっくりめ。
今日は晴れていれば、ちびのはじめてのピクニックの日ですが、あいにく雨。昨日、ちびどもでテルテルボーズを作った甲斐がなかったようです。最近、この日記以外のページは、まったく更新していません。科学史のサイトも、科学史に関心のある方には有用な情報があると思いますが、もう少しサイトマップを整理しないと使いづらい気がします。(自分で使うこともけっこう多い。)時間に余裕ができたときに、もう一歩わかりやすく整理しようと思っています。
日曜日に学会のゲラが届きました。一応私の担当分は、今日、処理しました。
[原発のバックエンド費用]
朝日新聞:原発「後処理」費用は18.9兆円 電力業界が初の試算
読売新聞:核燃料リサイクル、後処理費用は18兆円…業界初試算
上記の記事が出ていました。朝日と読売だと微妙に表現が違います。これまで、バックエンド費用を出さずに、発電コストを発表していたこと自体が驚きですが、ともあれ、こうした数字が出ないことには冷静な議論はできないので、この試算が妥当かどうか別の機関がまさに評価すべきでしょう。
7時過ぎ。おねえちゃんは就寝中、かなり苦しそうな咳をしていました。ちいさいちびは何度も目覚めました。夜半から雨。→ちょっと寒く感じたので、今の床暖房をつけようとするとまったく反応しません。東京ガスが担当なので、私が大学に出ている間に見てもらうよう妻に任せて仕事に出ました。帰ってきて、結果を聞くと、外が一部腐食していたとのことでした。このぐらいの気温だとまだ暖房がなくても大丈夫ですが、もう少しで暖房の必要な日々となるでしょう。
少し寒くなって、考えたことですが、鍋は、いつごろからスタートするのでしょうか?みんなが寒さを感じるようになってから鍋の季節がはじまると言ってよいものでしょうか。朝刊で選挙結果を確かめる。予想通り、ある意味では曖昧な結果。しかし、現実的には現政権のまちがいない勝利。
大学にいる間、思いついて、The Robert Boyle Workdiaries Projectのページを見てみました。Internet Explorerでは xml error という表示がでて見られなかったのですが、普段使っていないネットスケープで見るとエラーを無視して表示してくれました。マックの最新のサファリでもエラーを無視して表示してくれました。 xml はきちんと勉強していないので、エラーと表示されても、私が直すことはできません。知識のある方には、たぶん、すぐに直せる簡単なエラーのような気がします。
いつもより2時間近く早く寝たちいさいちびが夜中の3時に目覚め、2時間ほど寝ませんでした。そのせいで、全員が目覚めました。朝は、結局、7時半。今日もゆっくりめでいくつもりなので、このぐらいでよいのかもしれません。
西友があく時間をめどに、妻がちびどもを連れだしてくれました。私はその間に近所の小学校に投票に行ってきました。入り口で10メートルほど人が並んでいました。こういう曇り空が続けば、投票率は上がるでしょう。ただし、天気予報ではお昼から雨が降り始めるということです。継続している作業は一度ひとやすみして、以前買ってあった『現代思想』11月号(特集=争点としての生命)を読み始めました。まだあまり多くは読んでいませんが、大谷いずみ氏の「「いのちの教育」に隠されてしまうこと」は、大変興味深い、考えさせられる内容の論文でした。
夜半、咳がひどくなって目覚めました。パジャマを着替え、日本対韓国戦の結果を確認し、すこしだけ作業を継続しています。天気予報で、11月としては記録的な暖かさだと言っていましたが、この週末はほんとうに暖かい。
朝はゆっくりめで、7時15分。今日は一日ゆっくりめで過ごそうと思います。
3時半過ぎに、埼玉に住んでいる妹と近所に住んでいる妹がそれぞれの子どもを連れてやってきました。男の子たちは、すぐに2階に上がり、我が家ではまったく使われていないプレイステーションを引っぱり出して、やっていました。おかあさんトリオは、教育費の話をしていました。上の妹の子は、中高一貫性の私立に入れる予定なのだそうです。
ちびが寝て、夕ご飯を食べて、風呂に入ってから、かばんのなかを整理しました。木曜日に授業を終わって帰ってきてから、なにも触らずそのまま机の足下においてあったものです。月曜日の授業の目処をたて、資料を整理しました。[作業の継続]
作業の継続で、新しいボイル著作集と格闘しています。そのエッセイレビューで書いたとおり、この著作集の最終巻第14巻の巻末の一般索引は非常によくできています。そこでははっきりと指摘しませんでしたが、もちろん、欠点もあります。その一つが名前です。たとえば、フランシス・ベイコンは誰もが考える[B]の位置ではなく、[V]の位置にあります。つまり、"Verulam, Francis Bacon, Lord" という形で索引化されています。ずっと17世紀のことを研究しているものには、ベイコンが、ヴェルラム卿と呼ばれていたことは常識的事項ですが、そうではない方には、非常に不親切ですし、そもそも一般的な現代の辞書・事典と異なってしまいます。これは、やはり、"Bacon, Francis"でなければならなかった。
同様の問題が何点かあります。
1)ピコ・デラ・ミランドーラ
Gianfrancesco Pico della Mirandola の方は、[M]の位置、すなわち、"Mirandola, Gianfrancesco Pico della"とされています。しかし、我々におなじみの Giovannni Pico della Mirandolaの方は、[P]の位置、すなわち、"Pico della Mirandola, Giovanni"とされています。これは、とても紛らわしいやり方です。
2)Du Hamel
フランス人の Jean-Baptiste Du Hamelは、"Du Hamel,Jean-Baptiste"と"Duhamel,Jean-Baptiste" の2箇所で索引化されています。
3)ファン・ヘルモント
これは、平井博士の指摘通り、正しくは、ファン・ヘルモントでなくてはなりませんが、索引は、[H]の位置、すなわち、ヘルモントとしています。(息子の方も)。ボイルは、ファン・ヘルモントではなく、ヘルモントとしてつねに言及していますから、許容範囲ではあります。
4)バジル・ヴァレンティヌス
有名な錬金術師Basil Vatentinusは、[T]の位置に、すなわち、"Thoelde, Johann"として索引化されています。Basil Vatentinusの名で書かれた錬金術著作の真の著者は(大部分)ヨハン・テルデである、ということで、テルデとして索引化されています。考え方として理解はできますが、これも読者にはあまりにも不親切です。
5)オッカム
仕方のない点もありますが、オッカムは、[W]の位置に、すなわち "William of Occam" として索引化されています。現代人は、オッカムとして記憶しているので、[O]の位置で、"William Ockham" の方がよかったと思います。
6)アルベルトゥス・マグヌス
"Magnus, Albertus"として索引化されていますが、これは"Albertus Magnus"とすべきでした。
たぶん、当然のことでしょうが、細かいミスはけっこうたくさん見つけています。編集者のつけた注に非常に単純なエラーがけっこうあります。
ひとりで4時45分。喉の調子は相変わらず。我が家は、小さいちびを除き、のこり3人は喉の調子がおかしくなっています。昨日幼稚園終了後、お友達が3人、うちに遊びに来たのだそうです。幼稚園では、風邪を引いている子、風邪を引いているお母さんがけっこういるということでした。最近はとても11月に入ったとは思えない暖かさですが、気温の変化の大きい日があります。風邪の原因はそこいらにあるのではと思っています。
おねえちゃんは、幼稚園の帰り、お友達をふたり連れてきました。ほんの15分ぐらい、息抜きでこどもたちの相手をしましたが、お友達はけっこうひとりで勝手に遊んでいます。夕方の5時をまわると、外も暗くなり心細くなるのか、早くお母さんに迎えに来てもらいたいという感情がはっきりと表れていました。4歳の子どもですから、5時ぐらいまででしょう。あいている時間は、作業を継続していますが、すこしは運動をした方がよいだろうと思って、ちびを抱っこして幼稚園まで行き、そこから駅前の本屋さんによって、雑誌を3冊買ってきました。
『ユリイカ』2003年11月号:マンガはここにある。
『現代』2003年12月号
『論座』2003年12月号
『ユリイカ』の韓国マンガ文化の現在という小特集だけ、おもしろく読みました。韓国の状況は、まったく意外なものでした。
夜半、咳のせいで目覚めました。なかなか苦しい。少し仕事をしてから就寝します。
結局、ひとりで、6時。昨夜から降り始めた雨がよく降っています。考え事をしているときは夢のなかでも考えていますから、早く目覚めます。今日は、大学にいる間、休みなしに仕事をしていました。5限の授業を終えて帰ってくるとちびどもは寝ており、大きな本が届いていました。
Wilbur Applebaum ed.,
Encylopedia of the Scientific Revolution from Coperunicus to Newton,
New York and London: Garland Pub.,2000
大型の版型で、758頁の事典です。ざっと中を見てみました。たとえば、「発酵」では1頁強、「フェルネル」にはほぼ半頁が当てられています。この量では、そんなに詳しいことは書けませんが、参考文献を含め、まずまず使える事典だと見えます。
ほぼいっしょに6時50分。ちいさいちびを除き、そろって喉の調子がおかしくなったようです。とくに寝る前に咳がひどい。
午前中に処理しようと思っていた仕事ですが、予定を少し超過して2時間以上かかりました。何かおかしいと思って、1時間以上かんがえていたせいです。
午後は会議。2時にはじまり、6時半ごろに終了しました。大学院関係の会議でした。[作業の継続]
11月に入ってから行っている作業の継続で、『化学の劇場』の目次を見直してみました。以前、このサイト& 科学史の部屋にアップしたものをまず見てみました。最終的には全6巻となる錬金術文書の集成ですが、私の作成したものは、第4巻まででした。最初は、4巻本で出版され、後に5巻と6巻が追加されています。これはしまったと思い、グーグルで、"theatrum chemicum table of contents"として検索してみました。驚いたことに、私の作成したファイルがトップに出てきました。Theatrum Chemicumは、17世紀における錬金術文書集成の基本ですので、また時間に余裕が出来たときに、5巻と6巻の目次は作成しようと思っています。
検索の最中に、トマス・ブラウン卿の所蔵書籍のリストのページに遭遇しました。1711 Sales Auction Catalogue of the Library of Sir Thomas Browne によるページです。こういう情報は、我々にはとても有用です。Religio MediciとPseudodoxia Epidemicaで有名なブラウンは、モンペリエとパドヴァで学んだあと、1637年ライデンで医学博士となっています。英国帰国後は、ノーウィッチで開業医となります。少なくとも1500冊の本を収集し、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、デンマーク語に通じていたとあります。
ちいさいちびが起きて、6時。私は喉の調子も頭の調子もあまりよくないので、もっと眠っていたかったのですが、こういうのは仕方ありません。
科研費の書類の最終修正のために、午前中大学に出ました。事務の方に、点検をしてもらって修正個所を教えてもらい、修正のうえ、提出しました。両面印刷できるプリンターが研究所にあるので、そちらのウィンドーズマシーンで仕事をしました。修正作業そのものは何てことはないのですが、10部を左糊付けして製本するというのがけっこう面倒です。慣れていないので、最初のうちは不格好にできあがりました。7冊目あたりでやっと慣れてきて、まずまずうまく糊付け製本できました。つまり、きれいにできたものが少数派ということになります。その作業に1時間少しかかりました。でも、ともあれ、最終版を提出してほっとしています。→10時に学校について、1時過ぎにでました。帰り着いて、明日の2時前にやらないといけない書類にかかろうかと思ったのですが、どうもやる気にならず、下の作業を続けました。11月に入って始めた作業ですが、テキストにLombardusの名前がでてきます。何とかに聞き覚えはあったのですが、その他のことは思い出せず、まずはThe Alchemy Web siteで検索をかけてみました。Petrus Bonus Lombardus でした。錬金術に詳しい方は、これでわかると思います。『フェラーラ市の医学博士、賢明で学識あるPetrus Bonus Lombardusによる、神的錬金術への導入』のラテン語原文と英訳の書誌情報がでてきました。
様子が分かったので、グーグルで(もちろんウェブ全体から)検索をかけてみました。驚いたことに、BHの平井さんのサイトがトップに出てきました。リン・ソーンダイクの第3巻(14世紀の錬金術)を紹介されているページです。(もちろん、日本語のページ)ついで、ジョン・ディーの所持本のページがあり、ディーが1572年バーゼルで発行されたこの本をもっており、「全巻を通して、詳しく書き込みがなされている」と記されています。近所のマンションが3つほど、建て替えやリフォームの工事をしています。すぐ近くのアパートも2軒建て替えをすませたばかりです。そういう時期なのでしょうか。
喉の調子はあいかわらず。ちびどもが6時半。こちらは7時前。→風邪ではないのですが、頭が少し痛いので、ぜいぜいしながら、仕事を進めています。→就寝直前になると咳がでてきます。もう、このくらいの咳でちびどもが目を覚ますことはなくなりましたが、私本人がけっこう辛い。
義母と義妹は、夕方の便で台北に帰ります。ちいさいちびが昼寝をしたあと、帰途につきました。→ちびが昼寝から目覚める頃、雨が降り始めました。午前中は、なんとかもってくれました。締切のある書類を優先して、後回しにしていた化学史学会編集委員会の仕事を午前中にこなしました。ちょっと面倒な作文と手紙です。これで、水曜日締切の書類だけが目の前に残ることになりました。そっちは、明日、2時間程度で処理するつもりです。
昨日からはじめた作業ですが、ちびの絶え間ない襲撃を受けながら、進めています。いろいろ新しい発見もあり、状況が見えてきました。
ちいさいちびが騒いで6時前。朝仕事ができるかと思ったら、おねえちゃんが6時半に起きて、おじゃん。
そのおねえちゃんが昨日から、井の頭公園、井の頭公園と言っているので、朝、ポポだけ残して、井の頭公園へ。ついていきなり、串団子と骨付きソーセージをみんなでたくさん食べて、それから池にたくさんやってきたいた鴨たちに、餌をやって喜んでいました。11時半ぐらいに公園側のマクドナルドで昼食をすませて帰ってきました。
こう書くとまったく何てことないようですが、ちいさいちびが、歩く、抱っこ、歩く、抱っこを繰り返し、またあれ、これ、あれ、これ、うるさかったので、帰り着いたときはぐったりしていました。
義母と義妹は、ちいさいちびの昼寝にあわせて、浅草に出かけました。
昨日出かけたときに、喉を少しやられました。妻も同じ症状が出ています。原因は正確にはわかりませんが、どこか空気の悪い場所があったのではと推測しています。風邪を引いたか、しまった、と思いましたが、風邪ではないようです。私は昨夜から、少し時間ができたので、平井さんに送ってもらったもので作業をしています。新しいことがいろいろ見えてきています。
ひとりで5時前。11月になってしまいました。
妻の母と妹は、お昼過ぎに、原宿に向かいました。六本木ヒルズに行きたいと行っていたのですが、義母の足のようすでそれは無理だと判断し、二人で原宿という結論に達したようです。六本木も原宿もちびどもには面白い場所ではないので、ちびどもは自宅で一服中です。少し前のJMM[Japan Mail Media] (http://ryumurakami.jmm.co.jp/)で、「宋美齢女史逝去」というニュース解説がありました。清朝の時代の末期、「孔子の末裔の財閥に嫁いだ長女の宋靄齢、中国の「国父」孫文に嫁いだ次女の宋慶齢」、蒋介石夫人となった3女の宋美齢、あわせて「宋家三姉妹」と呼ばれた、おそらく中国人なら知らない人のいない、しかし日本人ではたぶん中国現代史に詳しい方以外にはあまり知られていない3姉妹についての記事です。NHKの大河ドラマは、こういうテーマを取り上げるべきではないかと、考えてしまいます。
記事の筆者は、香港在住のふるまいよしこ氏。そのサイトです。科研費の申請書類ですが、一応、完成の目処がつきました。事務にチェックをしてもらっていて、その箇所を修正してから、印刷し、製本し、提出します。今回2本の申請書類を書いてみて、やっと科研費の申請書類に慣れてきました。来年まで覚えていれば、来年度の(あるいは次回の)申請にいかせますが、忘れてしまうような気もします。