ひとりで5時15分。晴れ。
ちびどもが夜着替えた服が山積しています。洗濯が必要なので晴れはありがたい。8時過ぎに、『化学史研究』の最新号が届きました。2006年度2号。来月和光大で開かれる化学史年会の特集号となっています。
→ウェブに掲載する目次を作成し、北大科学史MLに流すテキスト版をそこから生成し、すくなくとも5名の方に雑誌を発送する手続きを行います。これが思った以上に手間です。
ひとりで4時半。鳥たちの泣き声がよく聞こえます。
風邪の子どもたちもまずまずよく寝ています。1限の授業ですから、おおきいちびといっしょ、あるいはそれよりもいくらか早めに家をでます。→7時50分におおきいちびといっしょにでました。いつもより少し早かったようで、ちびの友達には出会いませんでした。おそらく5分から10分の差。
中央線に乗ると、飯田橋で人身事故があったということで、高尾行きなのに、混んでいます。朝の電車であのように混んだ電車は久しぶりでした。武蔵境の駅は、出入りする乗客をさばききれていませんでした。通路いっぱいに人が押し寄せ、のろのろとしか動くことができません。そうは言っても、それほど距離があるわけでもないので、10分もかからず出口に出ましたが、あの予定外の駅構内の混雑で電車一本分遅れた方は多いのではと思われます。私も予定より電車1本(多磨線の場合12分)遅れましたが、大学には許容範囲で到着。
コピー室で、配付資料2枚(A3)をコピーし、部屋のAV卓の鍵を借りて、教室へ。5分前ですが、CD をかけるので、そのまま教室に入りました。学生は10人程度。
5枚のCDをセットし、マイクを用意できたころには、何十人かにはなっていました。中央線が遅れているけど、という形で話をはじめました。中央線を使う学生は、普通は12分遅れですむだろう、遠くから見える学生は接続等があってもうすこし遅れるかもしれないが高々30分であろうという見通しによります。
最後は、100人超の学生が来ていました。(レスポンスシートを提出させたので、数えれば正確な出席者数がわかります。)
レスポンスシートを受け取るために、前でただ待機していると、2〜3人の学生が、おもしかったです、とコメントしてくれました。今日の授業は、まあよほどでなければ、面白いと思ってもらおうという授業です。
→ちびどもが寝付いてから、レスポンスシートを数十枚読みました。この授業をはじめてからはいつもそうですが、とても興味深い。
私は35歳になってはじめて日本以外の土地に足を踏み入れました。学生たちは、あたりまえに海外生活の体験のある子が多い。その当たり前さに時代を感じます。ちびどもの風邪が心配なので、研究室にも寄らずに直帰。
ちいさいちびはだいたい回復した感じですが、あかちゃんの喉が腫れたようで、ミルクをまったく飲もうとしないということです。
3時前に帰宅したおおきいちびもぐったりしているので、熱を計ると37度5分。喉が痛いと言っていますから、同じ風邪にかかった模様。
3人を連れて、妻が近所のお医者さんへ。
子どもの風邪はうつるので、こういうところがたいへんです。おおきいちびは泣きながら薬を飲んで、一番に就寝。6時前。
ちいさいちびは、元気になったのがうれしいのか寝る前にあまりさわがない、という親の声に耳を貸さず、ぴょんぴょんしていましたが、7時過ぎに就寝。
あかちゃんは薬のおかげでしょうか、夕方になってやっとミルクを飲みました。いつものやんちゃるもんちゃの表情になり、しばらく暴れて7時40分に就寝。
さて、明日はどうなるでしょうか。
ひとりで5時10分前。雨は止んでいますが、梅雨空。→ちびどもがでかけるころには青空が見え始めました。ちいさいちびの風邪は、なおりそうでなおらない、という状態。今日は、幼稚園を休ませて、朝一番で医者に連れていくことにしました。あかちゃんを抱っこして、妻が連れていきました。小学校でも幼稚園でも、風邪が流行っているようです。おなかにくる風邪です。
→あかちゃんも風邪のようです。37度程度の微熱。おねえちゃんの風邪がうつったのでしょう。お姉ちゃんの方は、なおりかけですが、風邪の子どもが二人いると、これがなかなかに大変。
→夕方から、あかちゃんの方が本格的な風邪の症状。身体が熱くなったと思ったら、39度を超える熱が出ました。リレー講義にて、明日は朝の1限に講義があります。普段であれば、1限でもまったく問題がないのですが、子どもが病気になったときは、しんどい。
のんびりしている余裕はないので、6月17日和光大学の化学史学会の発表準備に着手しました。こちらは、自分一人の一般講演なので、よくもわるくも自分だけの責任ですから気が楽です。日本でそういうものを勉強した記憶はまったくありませんが、資料補助学と呼ばれる分野の発表になります。
5時。雨はまだ降り続いています。
いったいどうしてこれほど疲れているのか不明ですが、疲れが身体に残っています。余裕があれば、今日も学会に行こうと予定していたのですが、仕事がまだまだ続くことを考えると休んだ方がよさそうです。
ずっと家のなかにいるとちびどもがあばれだすので、雨が上がった2時過ぎに引っ越しをした妹宅へ引っ越し祝いをもっていくことにしました。駅前のケーキ屋さんでケーキを買って西友の前までくると、なんと、甥っ子の姿が。弟の方です。遊びに行くところだったようですが、おみやげあるよというと、走って自宅の方へ。西友を出るところで、今度はお兄ちゃんの方が出現。おおよそ場所の目安はついていましたが、予定外の道案内があらわれたことになります。おいっこどもについて、妹夫妻のひっこしさきへ。
十分な程度には片づいていました。
子どもたちは、ケーキを食べ、新居のなかをぐるぐる探検して、帰ってきました。→私たちが帰宅した30分ほどあとに、埼玉に住む上の妹が引っ越し祝い(お手伝い?)にやってきたようです。
ちいさいちびの風邪はまだ完治ではありません。熱は引きましたが、喉の腫れが残っています。そのせいで、ちょっとしたことでごねたり、暴れたり。こういう日ははやく休ませるに限ります。
昨日帰宅すると、次の本がアマゾンより届いていました。
柳田国男『故郷七〇年』朝日新聞社、朝日選書、1974
2003年にデジタルパブリッシングサービスがリプリントしたものです。1974年でどうしてこんなにきれいなのか、と思ったら、そのせいでした。昨日年会会場にて著者の本間氏より次の2点を頂きました。ありがとうございます。
本間栄男「17世紀ネーデルラントにおけるルネサンス生理」『東京大学教養学部 哲学・科学史部会 哲学・科学史論叢』第8号(2006)、pp.1-63.
『UTCP 第5号 研究論集:科学における言葉の運用/近代政治システムと東アジア/他』(2006年)
ひとりで5時5分前。科学史学会の当日。昨日の打ち合わせでは、9時半集合としました。受付開始は、9時。→会場には、9時10分に到着しました。都心の大学のせいでしょうか、会場がわかりづらいということはなかったのですが、なかなかに複雑な構成のキャンパスでした。その時点で、数名の方がすでにお見えになっていました。
シンポジウムのメンバーは、武田さんがさきに見えており、すぐに桑木野くんが見えました。何はともあれ、会場の様子を確認しておくべきだろうと思い、6218教室に向かいました。ゴミひとつ落ちていない、きれいな教室。建物そのものも建ってそれほど時間が経っていない新品でしたが、教室も、きれいな教室。
そうこうしているうちに、但馬君もやってきて、パソコンからのプレゼンの確認。但馬君が全員のデータを会場設置のパソコン(ウィンドーズ2000でした)にコピーし、各自の配付資料を前に並べて準備は終了。
司会をお願いしていた、橋本さんも時間通りにきてくれたので、簡単に進行について打ち合わせをして、そうこうしているうちに、開始時間の10時。
午前1番のイベントなので、スタートしたあとから教室にはいってこられるかたがちらほら。私の予想では、出席者は50人から100人。
実際には、ほぼ予想通り、50人ちょいだったようです。
桑木野君と武田さんは、打ち合わせ通りの時間でしゃべってくれたのですが、私が5分オーバー、但馬君が10分オーバーで、結局最後15分予定していた総合討議の時間はなくなりました。
居残って、会場の各所で議論。12時終了で、午後1時から一般講演。ゆっくりしゃべっているとお昼ご飯を食べる時間なく、午後に突入するので、さきに食堂に行きましょうと誘って、食堂へ。3号館地下ということでしたが、入口は2号館。こういうところが都心の大学の難しいところです。食堂の前は、長蛇の列。3つの学会が同時開催になっているということでしたが、その影響が出ていました。東洋大の学生たちだともっとさっさと動くのでしょうが、なんといってもわれわれははじめて。
シンポジウムのメンバーが一箇所に集まって、話し足りない点やその他について、意見のある方からもコメントをもらいながら、昼食会というもくろみは見事に崩れました。まあ、でも、はじめての方ともすこしお話をすることができました。
食堂の椅子に着くことができたのが、12時半すぎだったので、あわただしい食事でした。午後の一般講演は、1時から2時40分まで。A会場(シンポの会場)で一般講演を聞くこととしました。
一般講演終了後、すぐにK氏と打ち合わせ。会場の外に出て、近くのココスでアオジル系の飲み物を頼みました。
打ち合わせ(歓談)をしていると、桑木野君と但馬君がふたりでやってきました。
こちらの打ち合わせは、1時間ぐらいで終了。近くの席にいた桑木野君と但馬君に挨拶をして、ちいさいちびの風邪&疲れのため、帰宅することにしました。
駅前の果物屋でリンゴ・バナナ・ライチを帰ってみると、ちびどもはかしこくしていたけれど、あかちゃんがうるさかったということでした。
ちいさいちびは、なお微熱(37度程度)があるが、明日には回復するのではという様子をしていました。あかちゃんは眠いのかと思ったら、どうも遊んでほしかったようで、遊んでやるとよろこんでいました。
なんだか疲れましたが、無事終わってほっとしました。
会場校の担当者菅原先生や司会を引き受けてくれた橋本先生に感謝します。
予報では、雨ですが、まだ降っていません。しかし、空をおおうどんよりとした雲。→と思ったらすぐに降り始めました。家をでる前には、本格的な雨降りになってきました。
そういえば、今日は、近所に住む妹夫婦の引っ越し。学会が重なってまったく手伝うことができません。妹は、作業員3人でやってくれる引っ越し屋さんに頼んだと言っていました。それが一番効率的に進めることができるでしょう。
そう言えば、妹夫妻は、男の子2人。上の子は、中学生になったばかりです。雰囲気としてはまだまだかわいいのですが、反抗期のはじまりが見えるのだそうです。身長が一番伸びる時期とご飯をもっともたくさん食べる時期に、反抗期が重なります。
ひとりで5時25分。幼稚園から帰ってきたちいさいちびがドアを開けた途端、頭が痛い、頭が痛いと泣きます。しばらく泣いていたら、気分が悪いと言って、すぐにすこしですがもどしました。どうも風邪の模様。妻がなだめて昼寝をさせました。1時間半程度で目覚めたら熱。幼稚園でお腹をこわす風邪が流行っているとのことです。うつったようです。
泣いているのはかわいそうですが、それほどひどい様子もないので、予定通り、打ち合わせに出かけました。4時45分。[科学史シンポに向けて]
朝からスクリプトを書く作業を継続しています。もうどうせ発表時間内では触れることができないのですが、自分のために論点だけでもはっきりさせておきたいと思い、読まないスクリプトを作成しています。実際、アイディアは執筆中に生まれることが多い。今回の発表とは逆の事例の収集をはじめておきたいと、ソーンダイクを再読している最中に思ったものです。
同時にシンポジウムの趣旨説明のスクリプトの作成しました。一言では、「知識が編成・再編成される場所ロキ」に注目する、ということです。そして実際現場でもたぶん2分で趣旨説明は終わらせます。個々の発表の方にできるだけ時間を割いてもらうためです。松岡正剛氏の千夜千冊は、5月22日、1144夜でひとまず終了とあります。最後は、柳田国男の『海上の道』。1961年、すなわち、柳田国男の最後の著作です。柳田国男は1962年死去。これも実は昨日の演習のときに気付いたことですが、私の誕生は1958年で、私が生まれたときには柳田はまだ存命中だったことになります。明治の巨匠というイメージなので、私が4歳になるまで生きていたという時代感覚にむしろ驚きをもちます。なお、昨日の学生の発表では、1955年に日本は「高度大衆消費社会」に入った、と言ってよいという説を紹介してくれていました。まあ、そのぐらいの時代区分でしょうか。
いま、柳田国男のような文章で、深みのある思想を表現している人はいるのでしょうか。今日は、シンポの最終打ち合わせを夕刻に駒場で行います。はじめて全員が顔を合わせます。明日の午前にシンポなので、長い会合にはなりません。
駒場キャンパス内のレストランで夕食を食べて、8時20分には帰宅しました。何と言っても明日がありますから、このぐらいでちょうどよいでしょう。
→武田さんに『フランス哲学思想研究』第9号(2004)に掲載された、赤木昭三・赤木富美子『サロンの思想史』の書評を頂きました。ありがとうございます。
個人的には、雑誌そのもの(『フランス哲学思想研究』)に関心をもちました。おもしろい論文が出ているのでしょうか?
ひとりで5時15分。昨夜の雷雨は上がり、晴れ間も。→快晴。いつまでもつのかわかりませんが、快晴。このまま梅雨入りというめもあるようです。授業のある日は、余裕がありません。あっち、こっちうろうろして、そして終わります。5限に来てもらっている南さんに挨拶することができたのは、よかった。
[エビちゃん]
5限のゼミで、ふとしたきっかけからエビちゃんの話題になりました。
内田樹氏の最近の大ヒット(個人的に私がうけたというだけですが)エビちゃん的クライシスに触れて、私が「さすがに名前だけは知っているが、顔のイメージがない」とコメントしたら、学生諸君から「話にならない」という厳しい評価が下されました。がーん。
それで学生諸君に聞いてみると、外語には、エビちゃんを自分のファッションのモデルにしている子は少ないが、上智や青山にいけば、わんさかいるということです。
そう、このページを読まれている方の大多数ももしかしたら、「話にならない」人種かもしれません。年齢別にエビちゃんをよく知っている、普通に知っている、名前だけ知っている、まったく知らない、というアンケートととると、30から40の間で見事な断層があるのではと思われます。そういう趣味や流行の階層分化の話だったので、話題としてはちょうどよかったのですが、気になるので、グーグルで検索をかけてみました。
これもけっこう意外な結果。いわば、公式サイト系を除けば、赤旗の記事が第3位、そして内田樹氏のエビちゃん的クライシスが第4位にランクインしています。これは、これで、なかなかに趣のある結果です。
さて、これで私がエビちゃん系を見分けられるか? まったく自信がありません。
かぞくそろって6時前。すこし晴れ間がのぞいています。会議の日。午後に2つの会議が予定されています。
大学院のコース会議の途中から、雷雨。終わって、帰ろうと思ったら、ひどい雷にひどい雨。熱帯のスコールのようです。こういう雨は長続きしないので、しばらく研究所で待つことにしました。待つこと15分づらいできれいに上がりました。
上がったのを見計らって、そそくさと帰宅。
帰宅してしばらくすると、再度ひどい雷雨。ささっと帰宅してよかった。今日は、激しく濡れた方もかなりいるのでは、と思われます。[科学史シンポに向けて]
発表者の方々から、陸続と、発表用スクリプトが届いています。なかなかによい内容です。
私の方も、配布文書だけはできました。スクリプトは、もうちょうです。[669件]
私の日常的に使っているメールソフトが先週の水曜日、ダウンしてしまいました。昨日、作業のあいまに、メールソフトを復活させて、J-COMのアドレスを開いてみました。ひとつのアドレスに669件のメールがたまっていました。J-COMのアドレスでは2つを開いていますから、総数で千を軽く超えます。たった1週間でこの数。
全部、意味のあるメールであれば到底処理し切れません。意味のあるメールは、2〜3%でしょうか。あとは、すべて、ジャンク・メール、迷惑メールです。
もちろん、これだけジャンク・メールや迷惑メールが多いと、それもなかなか処理し切れません。まちがって、用件メールをゴミ箱に捨ててしまうおそれがあります。
ちいさいちびといっしょに6時。曇り。好天は続きません。
あかちゃんとちいさいちびが風邪気味。とくにあかちゃんは、鼻水がだらだら出てきます。顔色等はまったく問題ありませんが、すこしでも調子が悪いところがあると、赤ん坊はなかなかにうるさい。[科学史シンポに向けて]
私自身の発表は、プリニウスから始めることとしました。そういうわけで、まず0次ドラフトは記憶で書いて、それから内容の確認をしました。昨日図書館で、プリニウスの邦訳(英語からの重訳、3巻組で4万5千円という大きな書物)を借り出し、ネットで原文を確認しようと思ったら、大学のネットは使えませんでした。(春にシステムの切り替えをしたあと、速度が圧倒的に落ちた。)
仕方がないので、昨夜から自宅でやっています。昨夜はちょっと速度が遅かった(30k程度)のですが、今朝は回復しています(100K超)。
もともと大学ではこのあまり作業をしていないので、大きな影響はありませんが、ちょっと残念ではあります。
朝のうちに、プリニウスは一通りダウンロードすることができました。大プリニウスの Historia Naturalis 本文、ならにび小プリニウスの書簡集です。Historia Naturalis は、19世紀のフランスの版本で、10巻の分冊になっているものをダウンロードしました。もちろん、古くからいろんな版があります。そちらはおいおいと。
ひとりで5時。昨夜ちびどもといっしょに寝てしまったせいです。科学史学会シンポの準備をしていると、いろいろ気にかかることがでてきます。調べたり、考えたりしていると、発表用原稿を書く作業が止まります。
今日は5限がお休みで、2限、3限、4限の授業。いつもよりいくらか早く帰宅し、科学史学会シンポの準備。発表時間(最大25分)のあいだではどうせおさまらないのですが、準備&ライティングをしていると、他にも調べておきたいこと、確かめておきたいこと、主張したいこと、裏付けを取るべきこと、もっと読んでおきたいことがでてきます。ああ、どうしよう。
ネットで調べものをしていたら、私のサイトが不思議な仕方で引用されているのに気付きました。次のものです。
Geometry.Net - Scientists: Ghetaldi Marino
ゲタルディの名前によって検索されたものでしょう。詳しくはみていないので、引用の仕方については、その理由がまだわかりません。
ひとりで6時。快晴。夏の格好をしていると少しだけ肌寒い感じがします。→外出すると今後は逆に暑い。
→私は一切外出せず、家のなかでずっとシンポ準備の作業をしていました。5月晴れの快適な日でした。
お昼前に、アマゾンから次の本が届きました。
赤木昭三・赤木富美子
『サロンの思想史:デカルトから啓蒙思想へ』
名古屋大学出版会、2003
これも科学史シンポジウムを考えて購入したものです。実は、フランス語圏以外のサロン的なものについて知りたかったのですが、この本は、フランスのサロンに集中しています。まあ、それはそれで仕方ありません。有名なサロンは網羅されているようなので、サロンの辞書として活用できます。月曜日2限の授業の準備で、次の本を読み始めました。
河合幹雄『安全神話崩壊のパラドクス:治安の法社会学』岩波書店、2004
よい本です。報道に関わる人間は、全員が必読です。
ちいさいちびといっしょに6時20分。朝起きた瞬間は快晴。しかし、10分もせずに曇ってきました。天気予報によれば、朝方一度雨が上がって、晴れたかと思ったら午後また雨が降ってくるということです。5月なのに、梅雨のような天候が続きます。
→と思ったら、8時には再び晴れてきました。夏空です。気温もどんどん上がっています。予報では28度。空模様の予報は当たりませんでしたが、気温はあたり。
私もジーンズでは暑いので、夏の格好に変えました。すなわち、サッカーパンツにポロシャツ。そして外を歩くときにはサンダルです。
おおきいちびの靴を買うために、妻が、3人の子どもを連れて吉祥寺へ。おおきいちびの足がどんどん大きくなって、合う靴がすぐになくなります。その補充。
おやつの時間を過ぎて、雲行きが怪しくなりました。そろそろ帰ってこないと危ないなと思ったら、ちびどもが帰ってきました。その5分後、雨が降り始めました。強い雨。天気予報は完全にはずれたと思っていましたが、幾分かはあたっていたことになります。
なお、明日は、湿度が下がり、最高気温も25度まで下がる(今日より3度下がる)ということです。久しぶりにちゃんとした5月晴れの模様。日本のアマゾンから次の本が届きました。
ポーラ・フィンドレン
『自然の占有―ミュージアム、蒐集、そして初期近代イタリアの科学文化』
ありな書房、2005、 ¥9,240(税込)
本屋さんで見かけたときにはあまりの値段の高さに購入を躊躇したのですが、今回は、来週の科学史シンポのために持っておくこととしたものです。全体で、782頁。わあ、厚い。フィンドレンの英語は十分明晰ですから、普通の方には(値段的にも)英語のペーパーバックの方がよいでしょう。
まずは、訳者解説だけ読みました。これなら、解説だけでも桑木野君に書いてもらいたかった。読んでいて、はっと思うことのない、解説記事でした。(だから、逆に、きわめて標準的な、平均的な文献案内としては使えます。)[科学史シンポに向けて]
昨日は実は片づけといろいろ書き散らしたもの、コピーをとっていたものに目を通すだけで終わりました。
さすがに、今朝は起きてすぐにライティングにかかりました。そして、ライティングに飽きたら、こういうふうに日記を記しています。
ライティングで時間をとっているのは、やはり資料の捜し物。バインドして背中にタイトルを記しているものは探しやすいのですが、バインドしたかどうか記憶がはっきりしないものは、いろいろ探してみる必要があります。今回は偶然わりとすぐに見つかりましたが、場合によっては半日ほどかかることもあります。
おおきいちびが起きて6時。お母さんがいないとなきべそ。寝室を見てみると、いつもと90度ずれた違う位置に寝ていました。この子は、そういう子です。目の前にあるもの以外を見つけるのがへたくそ。
雨はまだ降り続いています。
正式に車検というのかどうかわかりませんが、妻が朝一番で1年目の点検に行ってきました。近くなので、ちいさいちびを幼稚園に送って、車で工場まで行き、妻は歩いて帰ってきました。歩いて15分から20分程度の距離です。夕刻、雨模様だったので妻がひとりで車をとりにでかけました。あかちゃんはおしっこにミルク。ちびどもは、食べ終わったと思ったら追加してピザの注文。わあ、忙しい。30分弱ですが、こういう状況になったときの妻の忙しさがよくわかりました。ひといきつくよゆうがない。
なお、ピザは30センチぐらいの大きさのものです。なんと、ちびどもが二人だけで食べてしまいました。種類は、マルガリータ。チーズとトマトだけのシンプルなものです。[科学史シンポに向けて]
ほぼあと1週間に迫った科学史学会シンポジウムの読み上げ原稿をまだ準備していません。そろそろ着手する必要があります。朝から着手しましたが、午前中は、机の上と机の周辺の片づけで終わってしまいました。普段からきちんと片づけをする方には信じがたいかもしれませんが、かたづけだけで半日かかります。著者の高橋さんから次の本を送ってもらいました。ありがとうございます。
高橋憲一
『ガリレオの迷宮―自然は数学の言語で書かれているか?―』
共立出版、2006
542頁の大冊です。これまでのガリレオ研究の集大成でしょうか。
→頂いたものなので、値段を見ていませんでしたが、見ると、9千円。最近の本は高い。
ひとりで4時半。昨日の雨がまだ続いています。教務課から出席簿が届きました。
これで正規に登録した学生の人数がわかります。
科学思想史(講義):85名
科学思想史演習:4名
卒業論文演習:13名
「表象文化とグローバリゼーション」:153名
「科学技術と社会」:88名
思想史特殊研究(数学史):1名
今日も忙しい日でした。3限、4限、5限の授業の他に、「ヴァーチャル・レファレンス・ライブラリー」の講習会(挨拶のみ)、5限のリレー講義の南先生(挨拶もできず)、・・・でした。授業のある日は、アップアップです。
メールソフトが、あるメールを出した途端、壊れてしまいました。ずっと使っているアドレスは別のソフトで使うことができますが、大学からの転送メールのアドレスが使えなくなっています。いろいろ修復を試みましたが、回復しないので、しばらくリムネットのアドレスだけで対応していくことになります。
ひとりで5時20分。昨夜、夕食時にわずかに飲んだビール(缶ビール2本)が頭に残っています。普段見ない種類の夢を見ました。わあ、また出ました、全身ジンマシン。頭から痒くなるというのが特徴のようです。(かかったことのない方に説明するのは難しいのですが、頭の部分が実に痒い。)頭、首筋、顔、胸、背中、手、に出ました。ちょうどよいので、妻に送ってもらって医者に。かなり痛い注射をしてくれました。それから、薬。
原因がすこしわかるかと思ったのですが、疲れているときに出やすい、ので注意して下さい、よく出るようになったらまた見ましょう、という医師の言葉でした。
疲れているときというのは、まさにその通りです。
前回の2回も2時間でおさまっています。今回は注射のせいで少し早くおさまりましたが、しばらく様子を見るしかないようです。いろいろ来ている「がた」のひとつでしょうか。
疲れてくると、判断力がまず鈍ります。自覚症状としてはそれほどでもなかったのですが、どうもかなり疲れが蓄積していたようです。もちろん、体力が低下していることもあります。学内ボート大会の日ですが、午後会議があります。
あかちゃん、おおきいちび、妻、私、ちいさいちびの順に目が覚めました。あかちゃんが目覚めて、他の全員を起こした形です。私は、5時40分。午前中に飯田橋で出張校正。(→ちいさいちびといっしょに出たので、9時半すぎに飯田橋に着きました。駅前のカフェで1時間弱持っていったコピーを読んでから、印刷所へ。校正そのものは、10時半から12時。お昼ご飯を食べて、1時過ぎに帰宅。)途中から雨が降り始めました。小雨ですが、帽子で対応できず、傘をさしました。
[科学史シンポに向けて]
午後は、遅くから大学。シンポジウムの打ち合わせを行います。→4時過ぎに大学に着き、図書館で本を受け取り、コピーをとって研究室へ。
すでに打ち合わせの一人は見えていました。ちょっと用件をすませてから、シンポの打ち合わせ。そうこうするうちに、だいたいこちらの予想した時間に遠路はるばるK氏が到来。実は、ほとんど初対面なので、初対面の挨拶をしてから、打ち合わせ。
7時ぐらいに、駅前の沖縄料理屋で夕食をとって、帰宅。K氏とT氏は、新宿方面へ。私は、すぐに下車して帰ってきました。
ひとりで5時半。久しぶりに好天。月曜日は、2限〜5限。一度大学に出てしまうと、さすがにいろいろ忙しい。
帰宅すると、『デスノート』の第10巻(集英社、2006)が届いていました。一仕事すませてから、読了。
まだはっきりしませんが、明日も忙しい一日になるかも知れません。
6時半。ちいさいちびを除き、全員起床。あかちゃんが5時に目覚めてしまったせいです。あかんぼうには勝てず。[産婦人科病院の急減]
5月9日に取り上げた話題、「出産の場急減」を今朝の朝日は一面トップで取り上げています。
全国138病院が分娩休止 出産の場急減
1990年以降、全国の産婦人科・産科は減少の一途をたどっており、最近減少の度合いが加速しているということです。
ちょっとわからなかったのは、「全国で生まれた約111万人の51.8%が病院での出産」(2004年度)という数字です。残り約50%は、個人の産婦人科のお医者さんちで生まれたということでしょうか。産婆さん(助産婦さん)によって自宅で生まれたあかちゃんの割合が多いとは思えません。
(ちなみに、我が家は4人兄弟ですが、祖母が産婆さんだったので、自宅で生まれています。3番目までは母の実家。4番目だけが、私の実家=生家。
4番目が生まれたとき私は6歳だったので、祖母が我が家に来て、たらいのなかであかちゃんがいた風景を覚えています。
3番目(すなわち弟)の誕生のシーンもかすかに覚えています。旅館をやっていた母の実家の奥の部屋で弟は生まれています。産湯とかはまったく記憶にありませんが、生まれたという報告(大人達がばたばたする様子)とそのとき私のいた廊下の様子がそこだけ記憶に焼き付いています。本日は、午後から、理事会&編集委員会。東工大(大岡山)まででかけます。会場校の都合ですが、明日朝から授業があることを考えると、日曜日はちょっとつらいものがあります。
→1時前にでかけて、9時前に帰り着きました。編集委員会は6時半頃に終了し、残れるメンバーで夕食を食べて帰ってきました。東工大の周辺のお店は、ちょうど満席のお店が多く、4〜5軒探してまわりました。
ひとりで5時半。昨日よりさらに気温が下がるということです。→さらに、雨。朝早くから雨が降り始めました。[そろそろ6カ月]
去年の11月にうまれたあかちゃんは、来週で6カ月です。
この2〜3日のあいだに、寝返りがうてるようになりました。普段仰向きに寝ているときには、足をキックキックして、頭の方に動きます。うまく寝返りができたときには、首をあげて前方を見ていますが、はいはいはまだできず、しばらくして泣き始めます。
離乳食は、以前から少しずつ食べるようになっていますが、昨日は、大人に換算すれば茶碗一杯分ぐらいのカボチャを食べました。あかちゃんでも好き嫌いはあって、どうもこの子はカボチャが気に入ったようです。
まだ腰はすわって(こういう表現があるのかどうか知りませんが)いませんが、食卓用の赤ちゃん椅子には、15分ぐらいであれば問題なく座っています。
顔も生まれたときからはずいぶん変化しました。まだはっきりとしたことはわかりませんが、3番目という性格になりそうです。
ひとり遅れて7時前。あかちゃんが風邪気味で、夜中なんども目覚めたようです。気温が昨日より5度も下がるということで、肌寒い。
あかちゃんは、風邪のせいでしょう、いつになく機嫌が悪い。いつもは外に連れ出せば、必ず機嫌がよくなるのですが、風邪のときには外にでてもぎゃーぎゃー。
おふろもだいすきなので、いつもはお風呂に入れるとわかったときから機嫌がよくなるのですが、今日は、入れた瞬間、ぎゃーと大泣き。1分ほどで持ち直しましたが、病気のときはいろいろ大変です。
ひとりで6時15分。雨は降っていないが、どんよりとした雲。
朝の家に雨はすっかり上がりました。晴れ間ものぞいています。4限と5限のあいだに、書類を1点、事務に提出してきました。これは、以前私の作成した書類に不備があったのでそれを訂正したもの。単純なミスです。(科研費の書類)
[総合雑誌]
昨日、キオスクでアエラを、大学前のコンビニで『中央公論』2006年6月号を、そして今朝幼稚園の近くのコンビニで『文芸春秋』2006年6月号を買いました。
アエラと『文春』には、ほぼおなじ内容の、グーグルに関する記事があります。
森健「ビル・ゲイツを脅かす電脳集団 “怪物”グーグルが世界を支配する」『文春』pp.138-148.
内山浩紀・平野日出木「検索が支配する民主主義」『アエラ』pp.26-28.
1.「悪徳商法?マニアックス」というサイトが検索対象から削除されている。
2.中国国内で「天安門事件」と入力しても有名な1989年の天安門事件は検索結果に出てこない。すなわち、中国政府の要望に従い、フィルターによって検索結果を検閲している。
ちょうどグーグルの記事がasahi.com にありました。
グーグルが書籍検索を日本でも開始するというニュースです。まあ、様子を見たいと思います。
ひとりで6時。雨。どうも今週は走り梅雨のような。
あっちも締切、こっちも締切。何だか、忙しい。処理しないといけない書類が上から降ってきます。今のところ何とかやりくりしていますが、元気をなくしたり、体調不良になると、おとしてしまう可能性があります。(現実に落としている同僚も少なくないのではないかと想像しています。)[端艇部]
さて、我が大学には、学内競漕大会なるものがあります。今年が93回目で、来週の水曜日に開かれます。授業は全学臨時休業ということで、すべてお休み。
今日、午後3時半から開かれた教授会の席上で、「端艇部」という言葉が話題になりました。近くの席にいた数名の先生の誰もこの言葉を知りませんでした。
電子辞書を持ち歩いている私の前の先生が、読みは「たんてい」であり、意味は「短艇」すなわち、短い=小さい船=ボートでした。
勉強になりました。耳から聞いたらまずわからない言葉です。
なお、私は2度この学内競漕大会に出場したことがあります。教職員レースというのがあり、若手教員4名を俄仕立てで同じボートに乗せ、端艇部の学生がコックスをつとめてレースを行いました。もちろん、ボートははじめてでしたが、面白い。
まだ若手教員と呼べるあいだに、もうすこしやっておけばよかったな、と後悔しています。
ひとりで5時20分。晴れてもいませんが、雨は上がったようです。→1時間雨量が1ミリにも達しない霧雨です。この状態で遠足の決行・中止の判断はやっかいですが、連絡が来ないところを見ると、決行するようです。雨はおそらくもう降らないので、上から濡れることはないと思いますが、地面の状態が気になるところです。
→ふたりとも遠足に行ってきました。ちいさいちびはすこし早めに園に帰り着いたようです。おおきいちびは、何と、大学の近くの野川公園に1年生2年生の集団で行きました。パパの会社が見えたと言っていました。ドラエモン等々のテレビ番組によって、お仕事は会社だと理解したようです。あなたのクラスのM先生は、小学校の先生。お父さんは、小学校、中学校、高校、と来て、大学の先生だと教えたのですが、会社との違いがうまく理解できないようです。まあ、そもそも学校は知っていても、会社を知りませんから、納得ということはないでしょう。
多磨駅からだと、野川公園までは約1キロ。小学1年生・2年生の集団だと、20分から30分程度かかるかもしれません。どこでどう時間がかかったのかわかりませんが、予定より15分から20分程度帰校が遅れたようです。
1年生を30人以上連れて先生も大変だったね、と言うと、1年2年の4クラスに対して、副校長や保健室の先生、音楽の先生を含め、先生は全部で7〜8人ついていったということです。一クラスあたり二人という勘定です。それだと、電車の乗り換えのときも何とか脱落者なく連れていくことができるでしょう。[1.08]
今朝の朝日新聞に、昨年の韓国の合計特殊出生率が1.08となったという記事がありました。2004年の数字は1.16。
世界最低水準の記録更新とあります。
推移は次の通り。
1970年:4.53
1990年:1.59
2000年:1.47
この急激な出生率の下落はすごい。日本の1.29もずいぶん低いが、韓国は1を切りそうなところまで下がっています。
私は韓国社会について詳しい知識はありませんが、社会を支える価値観の点で地滑り的変動が生じていることは間違いないでしょう。
竹島問題という表層の騒がしさから距離をとって、どなかた、新書1冊程度の分量で、この変動を解き明かしてくれないでしょうか?
日本社会の現在と未来を構想する最良の材料があるのではと思われます。まさに、「隣に学ぶ」です。[産婦人科医師の不足]
少し新聞記事から、を続けます。
5月8日の朝日新聞に「奪われるお産の場」という記事があります。テレビでも特集されていますが、今日本の多くの地域で「産婦人科が消え続けて」います。
我が家の場合も、長女が誕生した病院はずっと前に産婦人科を止めています。昨年秋に生まれた第3子の場合は、その隣の中央病院に通っていたら、夏頃に産婦人科の廃業を知らされ、近所の病院を紹介されました。1キロ程度の場所なので、地方のように車で1時間というほどのことではありませんでしたが、えっ、と思ったことは事実です。
紹介された医院は、ベテランの(つまりおじいちゃんの)よいお医者さんと、定評ある助産婦の方のいる、よい病院でした。
しかし、生む場所がこの東京ですらどんどん減っていることを実感しました。
最近新聞やテレビでよく報道されているように、地方ではかなり深刻な事態を生じています。
国や地方公共団体の仕事としては、ほとんど実効性のない少子化対策に予算を使うよりも、この問題に取り組むべきです。本腰を入れて、産婦人科の病院や医師を支援すべきです。まっさきに産婦人科の減少をくい止める施策をとるべきです。
そして、その次は、小児科医の減少に対して、腰の据わった支援をすべきです。
少子化問題担当相にもし人間の心があるのであれば、このことを優先すべきです。
[3万人]
同じく5月8日の朝日新聞に「自殺予防元年」というシリーズの第1回があります。90年からの自殺者数の推移が総数、男性、女性に分けてグラフ化されています。日本社会の年間自殺者数が3万人を超えたのは、98年ですが、その増加はほとんどが男性であることがグラフを見るとわかります。女性の自殺者数もわずかに増えていますが、曲線は滑らか。自殺者の増加は、ほとんどが男性の分であることが見て取れます。しかも、中高年男性。
ちいさいちびといっしょに6時前。連休は終わり、仕事がはじまります。けっこう忙しくなります。帰宅すると次の本が届いていました。
Alfredo Serrai
Storia della Bibliografia II: Le Enciclopedie rinascimentali (II) Bibliografi universali
Rome, 1991
Brian W. Ogilvie,
The Science of Describing: Natural History in Renaissance Europe
Chicago: University of Chicago Press, 2006
最初のものは、洋古書。2番目はアマゾンから。
2番目の『ルネサンス・ヨーロッパにおける自然誌』は、ちょっと読んだだけですが、良い本だと思われます。「自然誌は、ルネサンスに発明された。」というフレイズでこの書ははじまりますが、科学社会学の用語を使えば、専門家集団(コミュニティ)を擁する専門分野(ディシプリン)として自然誌は、ルネサンスに誕生した、ということを主張しています。
もちろん、こういったときに当然生じる疑問・反論に対して、丁寧に回答するという形で序論は展開されています。明日は、小学生も幼稚園生も遠足。帰宅すると、リュックサックをしょって遠足ごっこで盛り上がっていました。雨だけが少し心配。
ちいさいちびといっしょに6時。連休の最後の日は雨。ずっと好天だったので、ちょうどよい雨かも知れません。[科学史学会シンポジウム「近代における知とその方法:宮廷,サロン,コレクション」]
昨日、『科学史通信』(2006年)通巻373号が届きました。ここに2006年度科学史学会年会・総会の最終案内があります。
私たちの企画したシンポジウム「近代における知とその方法:宮廷,サロン,コレクション」の正式の日時・場所が掲載されています。
日時:5月27日(土曜日)午前10時〜12時
年会会場:東洋大学白山校舎
文京区白山 5-28-20 6号館
シンポジウム会場は、6号館2階 A会場(6218教室)
報告テーマとパネリスト
S10 シンポジウム開催の趣旨 吉本 秀之
S11 初期近代の百科全書的ミュージアムと情報処理システムの空間化 桑木野 幸司
S12 メルセンヌ・サークルとトリチェッリの実験 武田 裕紀
S13 ロバート・ボイルと人文主義の方法 吉本 秀之
S14 啓蒙専制君主とアカデミー−フリードリヒ大王と18世紀数学者−但馬 亨
昼食と懇親会は、3号館地下1階学生食堂スエヒロが利用できるということです。
科学史学会会員でなくても、会員と同額の参加費(3千円)を払えば参加できます。また学生の方は、その費用が大幅に減額されます。→年会準備委員の方より、学生の場合には学生証を提示することで、千円でよいという連絡を受けています。
ご関心のある方は、どうぞ足を運んでみて下さい。
なお、東洋大白山校舎は、地下鉄三田線「白山」より徒歩5分、東京メトロ南北線「本駒込」より徒歩5分、というとてもアクセスのよい場所にあります。私は昔よく行っていましたが、東大本郷からも近く、都心の便利な場所にあります。夕刻、次の本が日本のアマゾンから届きました。
Sara Mendelson and Patricia Crawford,
Women in Early Modern England,
Oxford: Clarendon, 1998
おっともう、土曜日。午前中は、おおきいちびの歯医者、ちびどものピアノとなかなかに忙しい。[astrojax]
昨日新宿御苑でもらったおもちゃですが、名前が付いていました。asrojax=アストロジャックス。次のページに基本的な情報があります。
「宇宙を飛び回るおもちゃ:astrojax」by安藤幸央
アメリカの物理学者が発明したものだということです。値段は、1200円程度のものと1600円程度のものがあります。けっこうよい値段です。
おおきいちびはとても気に入っています。ヨーヨーより子供向きではないかと思います。
プレイの実例を見ていただけると、おおよそどういうおもちゃかわかると思います。
ちびどもが起きて、6時20分。連休の3日目。まだ晴れ。子どもの日ですから、公園に連れていってやることにしました。新宿御苑。なにかイベントをやっているということです。人が多いかもしれません。
→子どもの日で15歳以下は入場無料。ちょうどよい人出でした。子どもコンサートほか、子どものための催し物をしており、あまり人数が少ないと淋しい。しかし、あまり多いと混雑する、そのあいだのちょうどよい人出でした。
ちびどもはお腹を空かせていたので、公園についてすぐにお弁当。それから、催し物をやっている会場に出向きました。子どもたちには一人一袋でお土産をくれました。あかちゃんにもくれました。
なかにはいっていたおもちゃをおおきいちびがおおいに気に入りました。ひもで繋がれた3つの球を操作するものです。(私ははじめて見ます。名前もよくわかりません。)
それもいいのですが、障害物競走のようなぐるぐるまわりの体操お遊びを係の方が用意してくました。子どもたちは、それが一番楽しかったようです。顔をまっかにして走り回っていました。
あかちゃんは、その間、お昼寝。木陰、芝生の上にレジャーシートを引いた上にすやすや寝ていました。
ひとりで6時。連休の二日目。連休のあいだですが、書類の入った郵便と自動車税納税通知書というのが郵便受けに入っていました。自動車の購入は、去年の7月です。そのときには(損害保険を除き)いろんな経費を一括して支払ったので、税額そのものがいくらかはっきりとした意識はありませんでした。今回の請求書で、税額がわかりました。
遠からず、固定資産税の納税通知書というのも送られてくるでしょう。妻がちびどもとあかちゃんを連れて吉祥寺に出かけてくれているあいだに、すこし仕事を進めることができました。あかちゃんは、はじめてB型のベビーカーで出かけました。(A型のベビーカーとは、新生児から7カ月ぐらいまでの乳幼児のためのもので、基本的に寝かして動かすタイプです。大きい。それに対して、B型は、7カ月ぐらいからの幼児用の座らせて動かす小型・軽量タイプのベビーカーです。親にとってはB型の方がずっと楽です。)うちのあかちゃんはまだ6カ月になっていないので、すこし早いかとおもったのですが、大丈夫だったようです。ただし、B型のベビーカーではおしめを代えることができないので、おしめを代えるスペースがあるところでなければだめだと妻は言っていました。
ちびどもが帰ってきていっぷくしてから、駅前の本屋さんに総合雑誌(『月刊現代』と『論座』の6月号)を買うためにでかけました。ちびどももついてくるというので、ちびどもには各自1冊の雑誌(ちいさいちびは幼稚園、おおきいちびは小学2年生を選びました。それぞれ、おまけがねらいです)、妻のためにはインテリア特集をしている『クロワッサン』を購入して、近所の公園で1時間ほど遊ばせてやりました。
公園では1歳ぐらいの女の子がお母さんと遊んでいました。ちびどもが滑り台で遊んでいるとその子もまねをしたがりました。ちびどもは弟で慣れているので、その子もいっしょに遊んであげていました。
私はただ呆然とベンチに腰掛けているか、肩の運動をするか、ちびどものブランコの押し係をしていました。2日に届いた次の本を少しずつ読んでいます。
吉増剛造『生涯は夢の中径 折口信夫と歩行』思潮社、1999
今、詩集を読む気力はないのですが、これはよい本に出会いました。忘れていた感情、とくに子どもの頃の感覚を多く目覚めさせてくれました。私は昭和33年生まれです。小学校に上がるまではまさに昭和30年代。ほんとうの田舎に育っていますから、都会の昭和30年代とは違うと思います。未知の世界の感覚が、生活の上にありました。
印象的な部分を引用してみます。
「自歌自註を読んでいて、これはとても面白いのですが、歌が判るというのではありません、驚異とともに読んでいて、・・・・・・折口さんが幼少の頃から詠んだ歌を、ほとんど全部、空で覚えておられるということにまずおどろきます。さらに、歌を作るときに起った心のはたらきを、驚嘆するほど記憶しておられる。」(67頁)
前に今福氏が引用された箇所をすこし長めに引用してみましょう。
「(略)『折口信夫全集』は不思議な力をもつことになったのだと思われます。いずれが自筆か口述筆記かあるいは誰かのノートによるものかが判然としない原稿も多いようで、たとえば“・・・・・氏のごとき筆記の名人がいて、著者の自筆とまがふものもある”といいます。こうした、草稿、ノート、口述すべてを収めようとした『折口全集』(略)」(65-66頁)
『折口信夫全集』は、中公文庫版でどういうわけか、第1巻〜第3巻、第6巻・第7巻が手元にあります。あとがきを見ると、掲載された論考には口述筆記が一定割合で混じっています。
→第1巻のあとがきの最後のものを引用してみましょう。
「一、論稿には、さしあたつて公表の目途なく興趣に乗じて筆を執られたもの、他の依頼に応じて執筆されたもの、書生の筆記によって成るもの等がある。「国文学の発生」の如きはその第一類に属する。「万葉びとの生活」・「万葉集の解題」・「万葉集のなり立ち」・「古代生活に見えた恋愛」等はその第三類である。」(漢字はもとは旧字ですが、ワープロで出すのが大変なので、新字にしています。たとえば、万葉集は、もとは萬葉集。)
ひとりで6時。連休のはじまりの日。快晴。[infomation は新語?]
新宿3丁目の主の方から、次の事例を教えてもらいました。グーグルの検索結果です。ウェブ infomation の検索結果 約 22,700,000 件
2千万件を超えています。たしかに、**infomation.htm のようなファイルも多数存在するようです。知らない人が見ると、日本には、"infomation" という新語が誕生していると思うかもしれません。
大学の情報学科や情報に関わる学会や組織がこの間違いを犯していると、それは限りなく恥ずかしい。情報学部 infomation の検索結果 約 25,200 件
情報学科 infomation の検索結果 約 21,600 件
情報学会 infomation の検索結果 約 37,400 件
情報部門 infomation の検索結果 約 59,400 件
なお、"r" を抜いてしまうミスは、広範囲にあるのではないかと思われます。
→思いついて、refom で検索をかけてみました。
refom の検索結果 約 65,700 件中 1 - 10 件目 (0.53 秒)
リフォムちゃんという愛称までついています。次のように日本語のページでは581件。
refom の検索結果のうち 日本語のページ 約 581 件
refomation の検索結果 約 9,110 件
refomation の9,110 件のうち、日本語のサイトは約1割前後のようです。外国のものでも、タイプミスはこの程度あるというしるしでしょう。
ひとりで6時。今日はこれからどんどん気温が下がって行くそうです。最高気温が16度ということ。昨日の最低気温です。[morecule の謎]
5月1日付けの日榮さんのサイト 新宿3丁目に、morecule の話が出ています。
化学史学会の出版物『原子論・分子論の原典』が引証されているので、気になって調べてみました。出版社のサイトでは、確かに、molecule ではなく morecule となっています。これは明らかに目次の入力者のタイプミスです。
そういえば、私の預かっている『化学史研究』のサイトでも、『原子論・分子論の原典』を目次をあげていたと思い出して見てみると、あちゃ、同じミスをしています。molecule とすべきを morecule としていました。
これに関してエラーの原因は、簡単です。目次を作成するときに、出版社のサイトの目次をもとに編集したのですが、エラーを見逃したものです。印刷物で校正をしっかりしないとこうしたミスは犯しやすい。(印刷物だからといって校正ミスがないわけではもちろんありませんが、パソコンの画面で見ているだけよりもずっとましです。)
これはよい教訓です。さて、疑問は、どうも他にも morecule と記しているものが数多くあるようです。グーグルで検索すると、127件もヒットします。
かなりの数は、同じミスです。
グーグルでは3番目に表示される大阪大学の博士論文のタイトル・リストは、明らかに日本人の犯しやすいスペルミスです。
A study on Ion/Morecule Reactions of Silver Culuster Cations with Crown Ethers
正しくは、
A study on Ion/Molecule Reactions of Silver Cluster Cations with Crown Ethers
でしょう。Cluster のスペルも間違っています。
(こうしたミスは、恥ずかしいので早急になおした方がよいと思います。)日本人がこのミスを犯しやすいのは理解できる。しかし、127件のなかには日本のサイトではないものも相当数含まれます。
そのすべてが、同じミスなのでしょうか?
[morecule の謎]とはその疑問です。(現時点では、数は多いのですが、同じミスだと思います。)
(そうだとすると、間違いの収集にグーグルは使えます。どなたかもっと事例数の多いミススペルを探しませんか?)
(小説の種にもなりそうです。)
夕刻、アマゾンより次の本が届きました。
吉増剛造『生涯は夢の中径 折口信夫と歩行』思潮社、1999
書き留めておきたいことばがたくさんあります。
5月。予報では、15度〜26度。風薫る5月は、いきなり夏日の模様。
練馬では30度を超えたようです。すなわち、真夏日。大学のなかはそこまで暑くありませんでしたが、家のなかはかなり暑くなっていました。帰宅すると、アマゾンのマーケットプレイスより次の本が届いていました。
『私のこだわり人物伝 2006年2-3月 白洲正子 目利きの肖像(語り手 細川 護煕)/柳田国男 詩人の魂(語り手 吉増剛造)』 日本放送出版協会、2006
土曜日に吉祥寺の本屋さんで探していた本です。
→ちびどもが寝付いたあと、読みました。わあ、これは、すごい。
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