2007年夏台北滞在記

2007年8月20日(月曜日)
 台北出発の日
 成田エクスプレスは、11時42分新宿発を予約しています。
 あかんぼうが家のなかにじっとしているのに飽きてきたようなので、早めに家を出ました。10時20分ごろ。
 時間の余裕はあるので、総武線を選びました。新宿駅には11時過ぎに着きました。各自のお弁当を買ってまだ時間がかなりあります。外は暑いのでクーラーのある場所を探しましたが、駅構内にはあまり見当たりません。
 あきらめて、成田エクスプレスの出発ホームに向かいました。ホームは相当に暑かったのですが、先頭まで行くと、明るく風通しのよい場所に出ました。そこで座って待っていることとしました。朝が早かったあかんぼうは眠そうです。ちびどもといっしょに座っているあいだ、妻がベビーカーでホームを散策しているうちに寝付きました。助かります。
 6両編成の短い車両。予約していた席は、1号車の、4つまとまっている席でした。ベビーカーの置き方に苦労しましたが、あかんぼうが寝てくれているあいだにお弁当。
 周りを見回すと、ほぼ満席状態でした。検札はありませんでした。

 1時前にターミナル2に到着。途中から寝てしまったおおきいちびを起こし、手続きに。あかんぼうも起きてしまいましたが、1時間半程度は睡眠時間をとることができたので機嫌は悪くはありません。
 まず、ABCで送っていた荷物を受け取りに向かいました。完全に端っこ。4時前のフライトなので時間はたっぷりあります。5人分の荷物の収まったスーツケースを受け取り、今度は逆の端に向かいました。チェックインカウンターがまだ開いてなく、半周する長蛇の列。待つしかありません。元気になったあかんぼうがあっちと叫びます。私一人が列に並び、あとはエアポートのなかを散策に。
 そろそろ預け入れ荷物のチェックというころにちびどもは帰ってきました。係りの方があかんぼう連れということで、ビジネスクラスのカウンターに連れて行ってくれました。ベビーカーは預け入れせず、機内直前まで使えることとなりました。これは助かります。
 散策していたときにちょうどよいお土産を発見したということで、まず、お菓子の詰め合わせ6箱を購入。それから2階に向かい、ちびどものお土産を探しました。あかんぼうはいつも通り、ブア(飛行機のおもちゃ)。ちびどもはちいさなぬいぐるみ。

 ほかにあまりよいものもなさそうだったので、すぐに入管に向かうこととしました。荷物検査のところで、イランに向かう大学の同僚の先生と出会いました。ちびどもが聞くのでペルシャ語の先生だと答えると、ペルシャ語って何?と再度質問。答えようがありません。
 空いていたので、入管はすぐに抜けることができました。世話になるお宅の赤ん坊のためのお土産も探したのですが、適当なものがありません。2階の端っこの方にかなり広いキッズスペースがあり、滑り台が2台設置されています。あかんぼうはすぐに大喜びで駆け回ります。すこしあとからちびどもも加わり、ほかの子供たちといっしょによく遊んでいました。

 ちょっと飽きてきたのかあかんぼうが逃亡を開始しました。3時前です。まあちょうどよいかということで、出発ゲートに向かいました。
 あかんぼうは窓ガラスに張り付いて飛行機や飛行場を走る車を見ていました。今回もあかんぼう連れは先に搭乗させてくれるということで、3時15分には飛行機に入ることができました。真ん中の4つ並んだ席。

 飛行場を離陸したのは4時10分過ぎ。フライトそのものは2時間40分〜50分。最初の1時間は食事でまぎれました。あかんぼうが一番心配だったのですが、寝ることもなく、またあまり暴れることもなく、割と機嫌よく遊んでいました。ちびどもは音楽を聞いたり、ゲームをしたり。

 台北到着はほぼ7時。現地時間で6時。気温は28度前後ということで、東京よりずっと涼しい。台風一過のあとの曇りのせいもあるでしょう。

 飛行機を降りたあと、ベビーカーをもらうまでにけっこう時間がかかりました。降りた乗客の最後ぐらいだったでしょうか。入管も預け入れ荷物の受け取りもそれなりに時間がかかります。まあ、急がずゆっくりいこうということになりました。
 入管では、新宿からいっしょだったという老夫妻に会いました。あかんぼうを含めて子供3人連れはさすがに目立つのでしょう。向こうから話しかけてくれました。
 台北の入管で何かを聞かれることはこれまでありません。5人そろって出頭しましたが、そのまま順番にやってくれました。純粋に事務的にすこし手間がかかるやり方です。いくらか時間がかかります。

 次はバゲッジクレイムですが、これも端っこ。妻が途中の両替所で換金。私はちいさいちびといっしょに荷物をとりにいきました。割とよいタイミングで荷物が出てきました。荷物を受け取って、税関の方に向かうのと妻が両替をすませてやってくるのが同時でした。税関は素通し。現地時間の6時50分ごろ税関を抜け、待合所に。

 妻の弟が車で迎えに来てくれる約束ですが、それが現時時間の8時。何度か妻が携帯に電話をかけて、7時半には着くことがわかりました。日本時間ではもうちびどもは寝ている時間ですが、これは待つしかありません。
 7時25分ごろにジャガーで迎えに来てくれました。なんと、あまりに大きなスーツケースが後ろの荷物入れに入りません。スーツケースは後部座席に押し込み、私はベビーカーをかかえて助手席、残りはかなり無理をしてスーツケースの隣に並びました。

 車の性能のこともありますが、妻の弟は日本ではありえないスピードで飛ばします。あかんぼうもちびどももすぐに寝付きました。妻はほんとうに怖かったようです。助手席の私は、車の流れを見ていて、台北のルールには従っているようだったので、日本では味わうことはないスリルに、わーすごい、と思いながら見ていました。
 たぶん、バスや電車を乗り継いだ場合の半分の時間で、目的の場所、妻の妹の新居に着きました。

 新居は引っ越したばかりでしかも妻の妹はアメリカ出張中です。ポポ(妻のお母さん)が鍵を預かり、家にいてくれました。ちびどもは着くと目覚め自分で歩いてくれました。そのまま抱っこして寝かせつけることを予想していました。なんとあかんぼうまで目覚めました。

 なんやかやとあって、寝付いたのは現地時間の10時ごろ。日本時間の11時。到着目前飛行機のなかでちいさいちびが戻したり、耳が痛いとおおきいちびが泣いたり、ということはありましたが、まあ、よくもったほうです。


8月21日(火曜日)
 日本時間と同じころ(日本時間の6時。こちらの5時)に目覚めたおおきいちびをなんとかなだめて、日本時間の7時過ぎまで寝てもらうことができました。とくに昨日戻す前から顔色が白くなっていたちいさいちびは一番遅くまで寝ていました。こどもには睡眠不足がいちばんこたえます。
 ここいらは、割と高級な新興住宅地です。山の上。台北市内のようにはいきません。近くに何もないと困るな、と思っていましたが、セブンイレブンが近くにあるということです。朝食がすんで落ち着いてから出かけてみることとしました。確かに山を少し下って徒歩5分のところにセブンイレブンとファミリーマートがあります。そしてセブンイレブンの上にレストラン。
 水分を中心に気がついたものを買ってきました。

 あかんぼうは1時過ぎにやっと寝付いてくれました。ちびどもに居間のソファーでおとなしくしているように言ったら、おおきいちびは本当に寝てしまいました。ちいさいちびは寝付けなかったようです。私がパソコンに向かっている間、ひとりで、折り紙をしたり、お絵かきをしたりしていました。
 あかんぼうは3時過ぎに一度目覚めましたが、妻に抱っこしてもらってさらに1時間近く昼寝をしました。さすがにおおきいちびは3時前に目覚め、昼食の残りの麺を食べていました。ほんとうにささいなことで泣いたり、ぎゃーぎゃー言ったりしますが、おおきいちびはよく食べてよく寝るので丈夫です。
 3時あたりから雷光と雷鳴。ちびどもといっしょに外を見ながら、雷光と雷鳴の間を数えていました。もっとも近づいたときで5秒。たいていは10秒から13秒ぐらい。このぐらい離れていれば雷の心配はないと教えました。
 雷が収まったと思ったあたりから雨。典型的な通り雨です。台北の通り雨がどのくらいのものか知りませんが、まあ1時間程度でやむのではないかと言ったら、1時間以内にやみました。

 夜は、ポポん家に行ってから、外で食事をするという話になっています。
 雨が止んでから、タクシーを呼んで、出かけました。ポポの説明ではバスの一駅ということでしたが、山を降りて、また山を登ったので、思ったよりずっと遠かった。
 ポポの家には、犬がいます。おおきいちびが怖がるので柵に入れてくれていました。ちびどもはまず犬に駆け寄りました。そして、「お座り」や「お手」と言っています。日本語で言ってもだめだよと教えると、中国語を教わったようですが、うまく伝わったかどうかはわかりません。
 妻の弟の趣味で車の模型がいっぱい置いてあります。あかんぼうはそれを見つけて大喜び。ひたすら指差してブア、ブア。そうこうするうちに、妻の弟が帰宅しました。あかんぼうは黄色いタクシーのブアをもらうことに成功しました。大人の手のひらにちょうど乗るぐらいの立派なモデル。全部座席の2つのドア、後ろの荷物入れが開きます。頭のタクシーの表示の部分を押すと音楽が流れます。あかんぼうのもっているブアのなかではもっとも立派なものです。
 ベランダに出てみました。台北市内(101でわかります)がよく見えます。確かにここいらの山にはマンションや住宅が林立しています。

 あかんぼうもちいさいちびもおなかが空いてきたようです。6時ごろにタクシーで出かけました。大人3人こども3人。ちいさいちびはポポのひざの上に乗りました。
 また山を降りて、食べ物屋の並んでいるところに行きました。6店ほどのなかからタイ料理屋を選びました。

 7時過ぎには昼寝をしていないちいさいちびが眠くなってきました。

 タクシーで帰り、シャワーを浴びて、8時過ぎには床に就くことができました。


8月22日(水曜日)
 ひとりで5時。(今後時間は現地時間の表示を基本とします。)
 まだ暗い。曇り。  ちびどもはまずまずよく寝ています。

 今日ははじめに買出し。生活用品をスーパーに買出しに行くことにしました。ポポに朝からやっている大型スーパーの場所を聞いて、タクシーに乗りました。古い町並みを通り抜けて、大きなマンションや大型施設のそろっている川沿いの場所へ。
 地下1階にかなり広いスーパーがありました。
 ちびどもはお絵かきするための紙がほしい、日本で使っているのと同じような、A4のコピー紙がよいということで、日本のものよりいくらか厚めのコピー紙を探しました。  私には、近所を動くためのサンダル。それからあかんぼうのオシメやタオル、掃除用品、割れないグラスやカップやお皿、等々大きな買い物トローリーにいっぱいになるぐらいの量を買いました。
 買い物が済むころにちいさいちびが疲れた疲れたといいます。ちいさいちびは夏に入ってから元気がありません。遊ぶときには元気に遊んでいますが、普段、とくに何もしていないときに疲れたということが多い。
 さっとタクシーをつかまえて帰ってきました。
 ちびどもがおなかが空いたというので、あるもので簡単にブランチ。

 お昼に、ひーばーちゃんと会食することとなっています。

 11時にタクシーにきてもらい、ポポのところに行きました。なんとポポがいない。妻とポポの間の連絡に齟齬があったようです。ポポはお出かけ前に髪をセットしてもらうために、先に山を下りて、地元ではよく知られたバス停で待っていました。
 携帯電話でポポとタクシーの運転手さんに直接話してもらって、解決しました。
 待ち合わせ場所は、台北市内のレストラン。麒麟大飯店。車は日本よりずっと飛ばすのでおおきいちびがすこし気分が悪くなったようですが、大きなレストランに無事に着きました。あかんぼうは途中でお昼寝にはいりました。
 2階がおおきなレストラン、その上がホテルという建物です。
 南の高雄からイーポ(ちびどものおばさん)も子連れできてくれています。総勢12人でテーブルを囲みました。12時過ぎにスタート。
 鶏肉(たぶん蒸し肉)や薬膳スープ等最初は標準的な中華料理が出てきました。
 10時過ぎに割りとしっかりご飯を食べているちびどもは、最初の3品でおなかがいっぱいになったようです。イセエビの殻で遊び始めました。
 1時過ぎにあかんぼうが目覚めました。もう終わりかと思ったら、その後2時ぐらいまで料理が続きました。妻も見たことがない創作料理が混じっているということです。すっかり退屈したちびどもはレストランのなかを我が物顔でうろうろして遊んでいます。目覚めて知らない顔がまわりに大勢いたあかんぼうも機嫌があまりよくありません。窓から通りを通る車を見せてやると機嫌が戻ったので、しばらく窓に張り付かせていました。
 あんまり食べていないちいさいちびですが、最後の方に、豆腐に蟹団子(もしかしたら海老団子かもしれません)を乗せた料理の、蟹団子が気に入り、これを数個食べました。すこし安心。
 さて、あかんぼうが目覚めるあたりから、雨が降ってきました。通りを見ると、地面が濡れています。そうこうするうちに、雨脚がどんどん強くなり、雷も轟いてきます。3時ごろにお暇をすることになりましたが、そのころには豪雨になっています。いわゆるスコールでしょう。日本だと雨脚が弱くなるまで待つところですが、台北の人は慣れていて気にしないようです。道路にはおおきな水溜り。その水溜りを超えて、タクシーに建物の直ぐ側につけてもらい、なんとか乗り込みました。台北では私は助手席。前を走る車がちゃんと見えない豪雨です。水溜りにくると、派手に水を跳ね上げています。妻とちびどもはディズニーランドのジェットコースターのようだと言っています。そうかも知れません。

 ともかく、日本では体験できないドライブです。

 途中、エンジンに水がかかって立ち往生している車が何台か。一台は運送会社の黄色いワゴン車。
 さすがに高速(フリーウェイ)にはいませんでしたが、市中では、台北の名物バイクがこの雨のなか走っています。台北のバイクは、ほぼ100%スクーター。前に小さい子を立たせ、後ろに大きな子を乗せて3人乗りで走っているお母さんというのもよく見かけます。日本人の感覚ではとてもこわい。そもそも一人で乗っているスクーターも平気で車の間を走り抜けますからこわいのですが、子どもを前に立たせているものはもっとこわい。車同士は、自然に形成された法則性に従っていて、わーこわい、という感じはしませんが、バイクはこわい。事故率の数字はすぐにはわかりませんが、直感的にそうとう危険だと思われます。
 ポポは乗り込んだあたりでタクシーを降りました。
 運転手さんはその先の地理をあまり知らないとのこと。妻と二人でしっかり前を見て、ともかく山を登る口を見逃さないように注意しました。ポポが降りるあたりから小降りになっていた雨が山を上がっている間に再び強まりました。その先の道を見つけるのは私の役目となりました。雨でけむる前方に目を凝らし、何とか曲がり口をタクシーの運転手さんに伝えることができました。
 帰りはちいさいちびが気分が悪くなって寝ています。豪雨のなかちいさいちびを抱っこして家に入ろうとしましたが、私の左手では、時計がつっかえて門柱の鍵を外からうまく開けられません。体験のない雨にあかんぼうは泣き始めましたが、仕方ありません。こどもたちは雨のなかたたせて、妻が門柱を開けました。
 家のなかに入ったときには、上半身はかなり濡れていました。風邪を引くといけないので、ちびどもはすぐにシャワーを浴びてから着替えさせました。私も続きました。朝買ってきたばかりのバスタオルが役立ちました。  

 のんびり休もうと思っていると、ちびどもがそこかしこに蟻を発見しました。朝方、お菓子のかすが食卓の近くに落ちていて、そこに10数匹蟻が来ていました。ドアは締め切っていましたが、蟻が通れる隙間があるようです。すぐに殺虫剤で処理しましたが、要注意です。
 今度は階段を伝って、2階のわれわれの寝る場所(和室。最近台北では一室和室を設けるのが流行ということです)にまで列を作っています。これは大変。
 朝買出ししたお掃除道具がいきます。ちびどもと3人で2階の蟻を総退治することとしました。ちびどもが飛行機でもらった布袋の入れていた食べかけのお菓子に来たようです。なんという捜索力でしょうか。敵ながら天晴れ(?)というのでしょうか。
 1階や階段の分も合わせて、何百匹か処理しました。隙間には殺虫剤も使いました。30分ほど奮闘したでしょうか、なんとか生きて動いている蟻は見えなくなりました。
 予想は難しいのですが、山の中腹の新しいお家です。今後要警戒です。

 蟻騒動が終わってやっと一服。

 5時半ごろ、ポポから1台分けてもらった携帯電話を見ると、電池切れです。充電しようとするとジャックが入りません。よく見ると、差込口が曲がっています。あかんぼうが知らないで踏みつけたようです。いろいろするうちに、差込口は折れてしまいました。
 この家はほんとうにまだ新品ほやほやです。固定電話がまだ通っていません。妻によれば固定電話は週末につくということです。たった1台の携帯電話に外部との連絡がすべてかかっていたわけですが、それが使えません。  東京の生活だとそれでまったく問題がないのですが
、台北の人々は、平均的日本人よりずっとずっと携帯電話のヘビーユーザーです。
 ポポが電話が繋がらなくて心配しているのではないか、明日朝一番でコンビニに行って携帯を充電すればよいか、などと話していると、ドアを叩く音。何度電話しても繋がらないのでポポが心配して来ていました。
 妻とポポの真剣な話。多くのあかんぼうはそうですが、そうすると、お母さんをとられたと思うのか、あかんぼうは泣き出します。妻はあかんぼうを抱っこしたまま話を続行。あかんぼうは1時間ほどしてやっとポポになれたようです。
 途中から私の膝の上に乗っていたのですが、自分でポポの方に遊びに行きました。と思ったらポポは帰宅することとなりました。あかんぼうは今度は帰るなと泣きます。まあ、そんなものです。

 7時過ぎにポポが帰って、怒涛の一日は終了。
 いつも通り、8時には休むこととしました。
 


8月23日(木曜日)
 ひとりで4時半。はやすぎます。
 おおきいちびは5時15分に起きてきました。
 ちいさいちびは6時。

 妻の妹がアメリカ出張から帰ってきます。時間はわかりません。朝帰ってくるということだけ教えてもらっていました。
 帰ってくるまでに掃除と片付け。涼しいうちに庭掃除。台風の影響で、葉っぱが舞っています。雑草もいくらか生えてきています。それをゴミ袋ひとつにまとめました。
 さすがに部屋のなかはできるだけ片付けるようにしていたので、簡単。1〜2度ささっと拭き掃除をするだけですみました。
 ポポん家に寄ってから、9時過ぎ(10時前)に、自分の車で帰ってきました。全員で出迎えました。あかんぼうは初顔あわせ。荷物を降ろしてから、ポポ、妻、妻の妹の3人でいろいろ話していました。割とすぐになれるあかんぼうは、勝手に荷物の片づけを手伝いに行っています。とくに赤ちゃん用品には興味津々。いくつか持たしてもらって大満足。
 妻の妹は一瞬眠そうにしていましたが、すぐに復活して、午後から出かけることとなりました。前に野球場だった場所を、総合娯楽施設台北アリーナとしてリニューアルしています。その2階にスケートリンクがあり、姪っ子(妻の姉の子どもたち)の案内でちびどもはアイススケートに初挑戦することとなりました。
 11時過ぎにでかけ、12時前に着きました。妻の妹の運転は、妻の弟やタクシーの運転手さんたちとは違います。穏やか。
 われわれは出る前に軽く昼食をとっています。しかし、妻の妹と姪っ子たちのために漢方スープ屋さんに入りました。10分ほどで姪っ子たちも現れました。
 上の子は、この秋から高校生。下の子は、5年生。ちびどもは以前台北に来たときに遊んでもらっているので顔見知りです。
 食後、スケート場の受付に。食事の前に様子を見に行くと、子ども軍団がにぎやかにやってきていました。その子ども軍団の影響で、用具がまったくない、という説明。仕方ありません。YOYO遊技場(子どもたちの遊び場)に向かいました。地下1階。
 私はひとり入り口で待機。残り(大人2人と子ども5人)がなかに入りました。姪っ子のうち妹がちびどもとよく遊んでくれたようです。あかんぼうもまじってうれしい。姪っ子のうちお姉さんにはさすがに退屈なようです。またあいているときに来ようということで、3時過ぎにお暇することとしました。昨日ほどではありませんが、途中からスコール。

 姪っ子たちは比較的近所に住んでいるので、バスで帰りました。われわれは雨中台北市内のスーパーまで連れて行ってもらい、いくらか買い物。買い物をした荷物を抱えてタクシーをつかまえ、先に帰宅しました。女性の運転手さんで、あかんぼうが騒ぐとかまってくれます。雨のせいか道が混んでいて、けっこう時間がかかりました。
 山を登りはじめると霧。前が見えないほどではありませんが、山の中腹から霧が覆っています。帰り道をみつけるためには目を凝らさないといけませんでした。
 帰り着いたとき、ちいさいちびはタクシーのなかで寝ていました。抱っこして、居間のソファーに。雨はほぼ止んでいたので、あまり濡れなくてすみました。

 妻の妹はあかちゃんを6時に引き取ってから帰ってくるとのこと。帰宅する車のラッシュアワーにかかります。7時半ごろに帰ってくるだろうというのが予想でしたが、7時50分でした。普段ちびどもが寝る時間の間際です。

 車の音がしたので、やはり、全員で出迎え。もうすぐ1歳になる赤ちゃんを抱っこして妻の妹が車から出てきました。寝ているかと思いましたが、起きていました。不思議そうな顔で新しい5人の顔を見つめていました。あかんぼうにはあかんぼうなのでしょうか、我が家のあかんぼうを一番よく見ていました。
 部屋に入ったあとも、我が家のあかんぼうは新しい妹分の世話をしようとして、おもちゃをもっていってあげたり、おねえちゃんのまねをして、触りに行ったり、すっかり兄貴分です。

 しばらく赤ちゃんと遊んだあと、就寝。あかんぼうは赤ちゃんといっしょにいたがり、なかなか自分の寝る場所に戻ろうとはしませんでした。

 旦那さん(妻の妹の夫)は、仕事で夜遅く帰宅ということで、われわれがすっかり寝付いたころに帰ってきたはずです。(私は気づきませんでした。)  


8月24日(金曜日)
 ひとりで4時半。そういうリズムができたのでしょうか。
 おおきいちびは5時10分。はやすぎ。

 この家の主たちは、9時過ぎに出かけていきました。8時半過ぎに起きてきて、朝食をとらないまま、あかちゃんを車に乗せて出かけました。赤ちゃんは保母さんに預けてから仕事に向かうということです。

 足りなくなった日常品を買出しに、朝方、近所のセブンイレブンに。100元以上買い物をするとおまけをくれるということで、ちょっとした子どものおもちゃをくれました。

 午後、電話の工事があるとのこと。まず、ポポが市場で食品の材料を二袋。その後、2時前に、妻の妹が若干の家具と水分を買い出してきてくれました。
 そうこうするうちに電話の工事の人が、バイクに工事道具一式を積んでやってきました。私は10分ですむと思っていましたが、もうすこしかかりました。半時間弱でしょうか。
 妻の妹としては、室内調度のことが気にかかるようです。市内のイケアに行くと言います。工事が終わったあと、メジャーをもっていろんな場所を計測していました。
 イケアのところには子どもの遊び場もあるということで、われわれも同乗させてもらうこととしました。着いてみると、昨日の台北アリーナの直ぐ向かいです。前に来たことがあるのを思い出しました。
 イケアの子どもの遊び場に行くと、身長制限があり、入れるのはちいさいちびだけです。そこはあきらめて、7階のトイザラスに向かいました。妻は、赤ちゃんのために三輪車を買ってあげると言っています。ちびどもはあまり高くないものを1点ずつ買ってもらえることとなりました。あかんぼうはひたすらブアです。ちびどもは、色鉛筆、ペンテル、クレヨン、絵の具のセットになったものを選びました。99元ということです。
 その後同じ階の逆の端にあるゲームコーナーに向かいましたが、妻の妹と携帯で連絡をして、まず買い物を車に積み込んだあと、夕食をとって、われわれはタクシーで帰り、妻の妹は赤ちゃんを迎えにいくこととしました。
 ちびどもは子どもセット。私はあかんぼうの相手。テーブルの上のチラシを見ていると、日本でいうモーニングセットが39元とあります。100円強でしょうか。安い。
 全般的に物価は日本に近づいてきています。しかし、外でのこうした食事と交通費は、日本と比べてずっと安い。帰りのタクシーも渋滞にかかったので、50分近くかかりましたが、350元。この金額であれば、普段の足として使えます。
 食後、すぐにタクシーに乗るのは危険なので、しばらくイケアのなかをぶらぶらして、1階の外にあるスターバックでコーヒー豆を買ってからタクシーをつかまえました。
 帰宅の時間にぶつかっています。かなりの渋滞。途中から、おおきいちびが気分が悪いと泣き始めました。あと1時間ぐらい休む必要があったようです。ビニール袋を口に当てさせて、ともかくじっとさせていました。やっと帰り着いて、タクシーの外に出てから、戻しました。泣いていましたが、戻した後は、すっきりしたようです。  

 家のなかで休んでいると予想に反して、だんなさんが先に帰って見えました。昼間の工事のことが気になるようです。電話機を1階の居間に設置し、無線ランのルーターを探しだして、ADSLのアダプターに接続していました。工事の時、妻の妹は、そうした機器を気にしている様子は一切ありませんでした。このあたりは、割と広く見られる男性と女性の関心の差でしょうか。(我が家もそうです。)


8月25日(土曜日)
 ほぼそろって5時半。

 イエイイエイとの会食会。赤ちゃんとみんなで遊んでいるうちに、出発すべき時刻になっていました。12時半に台北市内のレストランに集合することとなっています。
 急いで荷造りをして、2台に分乗してでかけました。われわれはだんなの車に乗りました。7人乗りの大きなワゴン車です。
 縦に並んで、台北市内へ。だんなさんの方は普段からよく車で走っているので、これまでとは違ったルートを取ります。工事のためにすこし道に迷ったようですが、レストランの近くの駐車場へ。一台分のスペースしかないのに2台停めるようです。どうするのかと思っていたら、ちょうど一台出るところでした。それでもかなり難しいように見えますが、台北の人は慣れているということです。なんとか2台収まりました。 
 レストランに入るともうみんな待っています。妻は4人兄弟です。全員が集まります。イエイイエイ(妻のお父さん)と会うのは久しぶりです。我が家のあかんぼうは昼寝中。普通の料理は大半がちびどもにはラーラー(辛い)ので、唐辛子やラー油抜きのものを特別に作ってくれました。
 途中から我が家のあかんぼうも起きてきました。睡眠時間が足りません。やはり機嫌が悪い。大人9人、こども6人(うち乳児2人)という集まりはさすがににぎやかです。
 2時ごろには終了。

 終了後は、新築披露を兼ねて、仕事のある妻の弟を除き、全員が妻の妹宅に戻りました。居間はまるでキンダーガーテンです。
 妻の姉の子どもたちのうち、下の子が我が家のちびどもをよく遊んでくれます。とくに夏休みに入ってあまり体力のないちいさいちびはかなり遊び疲れたようです。夕食前後からぐったりしています。

 6時過ぎにピザをとって夕食。


8月26日(日曜日)
 夜中に私の腕時計がとまったので正確な時刻は不明ですが、たぶん、そろって6時過ぎ。夜半にすこし雨が降ったようです。

 イエイイエイは今日の午後仕事場の高雄に帰ります。その前にもう一度会食ということで、イエイイエイとポポのマンションのすぐ上のレストランに11時過ぎに行きました。  一番乗り。ちびどもは揚げパン(花巻を外側が狐色になるようにさっと揚げたもの)が気に入ったようです。お土産に2個包んでもらいました。
 そのレストランアは、温泉の名前がついています。パンフレットを見ると、温泉に水泳プールにジム等々があります。食後見学に行きました。温泉(露天)と子供用プールは屋外に、ちゃんとした50メートルプールが屋内にあります。屋外に人はなし。屋内プールで泳いでいる人が数名いました。
 3階に子供用の遊技場があることになっていましたが、実はまだ作っている最中ということです。

 ともあれ、こんな近くにプールがあるのは助かります。タクシーで遠くまででかける必要がありません。
 帰りのタクシーのなかであかんぼうは昼寝に。昨日は明らかに睡眠不足でした。よく寝させることとしました。私もすこし昼寝。妻もすこし昼寝。ちびどもはお絵かきをしていました。

 3時過ぎに、赤ちゃんを連れて、旦那の実家に行っていた妻の妹の一行が帰ってきました。一度起きたあかんぼうは妻に抱っこしてもらったまま4時前まで寝ました。3時間弱。これだけ寝れば十分でしょう。
 賢くしていたら、プールに連れて行ってあげるという約束でした。あらかじめ水着に着替えてからタクシーを呼びました。ポポがついていてくれることになりました。
 12時過ぎにはひとりもいなかった子供用プールですが、今回は元気にはしゃいでいる子どもたちの姿が。一番手前のプールに入れていると、地元の子どもが何かを言ってくれますが、不明。妻が聞くと、キャップが必要だということでした。貸し出し用の簡便キャップがあるということです。それをかぶって再度プールに。
 風邪をひくと困ります。小1時間ほどでプールはあがりました。温泉にすこしつかってから、ささっと着替えました。ちびどもはおなかがすいたようです。
 ちょうどよいので、昼と同じ場所で簡単な夕食をとることにしました。チャーハンやヤキそば等、普段慣れているものを頼みました。ちびどものリクエストはもちろん揚げパン。8時前に帰ってきました。台北市の夜景がよく見えました。
 帰ってしばらく休んでから就寝。


8月27日(月曜日)
 6時半ごろ。まあよいでしょう。
 今日は仕事が早いのでしょう。だんなさんは、7時過ぎにおきてきて、そのまま仕事に出かけました。赤ちゃんは8時過ぎ。

 こちらに来てはじめて一日中快晴。さすがに気温が高くなりました。  

 4時ごろ、妻の姉が下の子をつれて訪れてきました。ちびどもの待望のゼンツーを買ってきてくれました。夏仕様。カキ氷のなかに入っています。

 近所の全家と食べ物屋にでかけた以外は、家にいて静養。


8月28日(火曜日)
 5時40分。ちびどもは6時過ぎ。
 昨日に続き、快晴。

 ポポの誕生日。達観(レストラン&スパ)に10時半に集合。ちびどものいとこたちも台北市内から来てくれます。合流してプール。いとこたちはきちんと泳げるようです。まずは室内プールに行きました。ちびどもは野外。こんな朝早くにやってくる人はいなくて、貸しきり状態となりました。
 あかんぼうは起きたときからうるさかったのですが、すぐに飽きて外に出たがります。1時間15分で切り上げることとしました。着替えて、レストランへ。これも一番乗りです。30分ほどはおなじく貸切状態でした。
 プールのあとはおなかが空くのでしょう。こどもたちはみんなよく食べました。

 帰って直ぐにあかんぼうは昼寝。たっぷり3時間強。

 夜は、下に降りて、鉄板焼き+サラダバーのお店に。ポポの選択です。鉄板焼きを一品頼むと、あとは食べ放題という方式です。サラダ、果物、スープ、お菓子、パン、飲み物、デザートが食べ放題です。こどもたちにはこれが楽しいようです。
 ビーフステーキの気分ではなかったので、ちびどもといっしょにトリ。ポポはビーフ。妻は羊。お肉はうどんの上に乗っていました。野菜の付けあわせと目玉焼き。
 食後に、ちびどもはアイスクリーム、われわれはカプチーノ。大満足。  

 帰りのタクシーは女性運転手。日本よりずっと割合が高い。男性ドライバーに比べて、運転が乱暴ではないので、われわれには助かります。   


8月29日(水曜日)
 6時前。あかんぼうが起きたためです。この時間であれば仕方ありません。

   橋の下にあるという子ども交通博物館へ。ウォーターパークがあります。
 地下の寒い寒い親子広場で遊んだあと、屋外の施設で。まずはカート。
 簡単に食事をして、ちびどもが船に乗ったあと、帰ることに。
 地下道をくぐって、教えてもらった薬局へ。あかんぼうのおしめを買うためです。


8月30日(木曜日)
 6時前。

 台北市の北側にあるショッピングモールに。風船を利用した子どもたちの遊び場があるということです。ついてみると日本製。全然知りませんでした。


8月31日(金曜日)
 6時前。ホテルへの移動日。

 今日が最終日の(つまり今日を最後につぶれるという)台北水族館に妻の妹が連れて行ってくれました。日本の水族館と比べると展示の量に不満はありましたが、内容的にはなかなかに面白いものでした。日本の水族館ではたぶんあまり飼育されていない種類の魚を見ることができました。電気うなぎのところには、日本人のおじさんがひとりでいました。妻によれば、台湾は日本のおじさんたちに人気があるのだそうです。なるほど。

 その後、やはり地下にある子どもの遊び場で遊び、道の向かいのレストランに向かいました。

 夕食はホテルの近くのショウロンポウのお店。上品でおいしい。
 世界の大都市の中華料理はたぶんこの水準でしょう。お店も清潔です。ちびどもはとても気に入っていました。


9月1日(土曜日)
 ほぼそろって5時半。おおきいちびが何度かベッドから落ちました。最初は私がもどしてやりましたが、あとは自分でもどったようです。途中で思いついて、直接床に落ちないように、椅子をベッドの横においてやりました。

 台北アリーナの子ども遊技場に行って1時間ほど遊び、それからアジアワールドへ。
 7階のトイザルスで時間をつぶしてから、北京ダックのお店へ。車で5分。
 ポポがくることになっていましたが、体調のせいでしょうか、来ませんでした。

 夕食は、近所のしゃぶしゃぶ。5時半に出かけましたが、もうお客さんが大勢入っていました。台北の土日はこうなんだそうです。しゃぶしゃぶといっても、日本式に表現するば、バイキング方式の各自なべです。なべの材料は何でも取り放題。サラダバーも取り放題。ひとり300元ということです。1000円強です。
 自分のなべで好きにできるというのが子どもたちにうれしかったようです。しゃぶしゃぶはいやだと言っていたちびどもも大満足でした。


9月2日(日曜日)
 昨夜いつもより1時間遅く、そのせいで、ほぼそろって7時。
 起きて直ぐに朝食が運ばれてきました。

 身内で飲茶。11時45分に集合。ホテルから歩いて10分以内のところでした。

 その後は、全員がホテルに集まり、おしゃべり。

 夕食は、昨日とおなじしゃぶしゃぶのお店。やはり5時半に行くと、お店はほぼ満員でした。最後の席が残っているということです。

 昼寝をしていないあかんぼうは思ったとおり、早めに飽きてしまいました。


 9月3日(月曜日)
 昨日昼寝をせずに、7時に寝付いたあかんぼうは5時半、私は6時前。ちびどもは6時半。ちょうどよい。  

帰国の日。  

妻の妹が車で飛行場まで送ってくれる手はずになっています。




最初のページ= HomePageに戻る。